プロ野球選手との交際がニュースになった押切もえさんのホロスコープを予想しました。
ウィキペディアにあまりネタがなかったので、何をきっかけにハウスの予想をしようかと思ったのですが、個人的にはこの人の印象というと｢整形手術｣です。
以前この動画を見た時に文字通り衝撃を受けました。
あまりに衝撃的なのでリンクを貼るか迷ったのですが、動画のコメントで｢押切もえは整形を隠してないよ｣とあったので貼りました。
たしかに彼女の変貌ぶりは衝撃ですが、特殊なケースだとは、私は思いません。なぜなら美容整形のクリニックはたくさんあって、それぞれに繁盛しているからです。彼女のような変貌を遂げた人は世の中に数多く存在するわけです。
変身願望は人間に潜むひとつの側面であり、それを扱うことは人を理解するうえで欠かせないと思い、取りあげました。
ホロスコープのキーワードは｢変容｣です。
若い女性のお手本だったらしいので、7ハウス金星あたりを配置した時に｢変容｣を表す天体などがいっぱいあれば、信ぴょう性あると思いました。
第7ハウスの金星：若い女性の感性に沿って形成される、わかりやすい社会的キャラクター。愛するよりも愛されたい。
実際7ハウスに金星を配置したら、｢変容｣を示す要素がわんさか出てきました。
一番印象的なのは10ハウスにある牡牛座のカイロンです。カイロンは自らがもつ傷をあらわし、先進的な医療もあらわします。牡牛座のカイロンは自己の価値に対する傷をあらわします。
カイロンがMCにもっとも近接した天体となります(カルミネート)。自己の価値(牡牛座)に先進的な医療(カイロン)を施すことによって、社会的なキャリア(10ハウス)を形成できる、と解釈しました。
カイロンを考慮しない場合は、月がカルミネートした天体です。月のカルミネートは女性(又は大衆)相手の職業で認められることを示すので、彼女にふさわしいと思います。月をカルミネートの天体と解釈しても、女性相手の職業で認められることと、自己の価値観の傷を癒すことは直接的に関係するようです(月-カイロンは緩い合)。
月は4ハウスの天王星から180度(オポジション)の影響を受けています。
第4ハウスの天王星：伝統的な家系からの核家族化。血筋が途中から切れて接ぎ木するかのように、異質な環境に飛び込む人もいる。
天王星は変容のサインさそり座にあります。
つまり、自分が変わる(さそり座)ことで、家系から継承したもの(4ハウス)を切り離した(天王星)、と解釈できます。
さそり座の4ハウス天王星の発想が月(ありのままの自分)に働きかけます。そして月が行動を起こし、カイロンが癒されます。この流れに変容のメカニズムが見てとれます。
ちなみに、よく整形が噂される芸能人に釈由美子さんがいますが、彼女も牡牛座のカイロンをもっています。
釈さんは出生時刻が公表されています。
釈さんの場合は4ハウスにカイロンがあり、10ハウスの天王星と180度の関係です。彼女は整形手術→芸能界デビューというルートを辿っていないので、カイロンが10ハウスではないのでしょう。ただし、自らのルーツ(4ハウス)の価値(牡牛座)に対するコンプレックス(カイロン)は持っています。
天王星はさそり座にあります。変容(さそり座)によってキャリアにおける(10ハウス)過去を切り離したい(天王星)という意図が見てとれます。その意図と4ハウスのコンプレックスが刺激し合う(オポジション)のです。
押切さんに戻ります。ホロスコープで次に印象的だったのは8ハウスが魚座にあったことです。8ハウスは変容のハウスです。魚座は癒やしや医療と関連します。
そうするとこの魚座の8ハウスは、医療によって変容を遂げる、あるいは変容を遂げることによって自らが癒されると解釈できます。いずれにしても10ハウスの状況と矛盾しません。
さらに8ハウスの支配星の流れを追ってみます。8ハウスは魚座にあります。支配星は海王星です。海王星は5ハウスにあります。
第8ハウスの支配星が第5ハウスに：隠れた、深いものを探求し、その中に真実の自己があるというイメージに劇的なまでの期待感を抱く。したがって単純な自己主張には価値を与えない傾向。試練、訓練、研究、集中などが趣味になり、錬金術的な｢変成｣という概念に引きつけられる。『最新占星術入門(松村潔)』
このように、支配星の流れを追っても、彼女の人生において変容が重要な意味をもっていたことがわかります。
さらにこの海王星は水星と合となっています。
第5ハウスの水星：多くの人と楽しいコミュニケーションをしたい。パーティーや集まりでの会話に楽しみを見いだす。会話には脚色がある。
動画の押切さんと現在の押切さんは別人のようです。まず顔が違うのですが、言葉づかいや性格も違います。
現在の押切さんがみせている言葉づかいは｢脚色｣されたものなのでしょう。それはホロスコープにもあらわれています。
第3ハウスの冥王星：マニアックなことに詳しくなる。露骨なジョークをもてあそぶ。言ってはいけないことを言うのが平気。若い頃のインパクトある体験を引きずる場合がある。
3ハウス冥王星は天秤座にあるので、特に他者に対して激しい物言いをするはずです。
そして3ハウス冥王星がアスペクトするのは、5ハウスの水星と海王星だけなのです。つまり、本来押切さんは天秤座･3ハウス冥王星の性質を持っているのですが、それを脚色することができるわけです。
そして言葉の脚色(5ハウス水星)は、変容(8ハウス→5ハウス海王星)の強い影響を受けています。
おそらく、変容によって人格も変わったのでしょう。傷が癒されて、まわりからチヤホヤされれば、他人と口論する必要もありませんからね。
さて彼女の恋愛観、なぜプロ野球選手とよくつきあうのかも考えてみましたが、はっきりしたことは分かりませんでした。
ただ、男性観を示す火星が乙女座なので、汗して働く男性が好きなのかなと思いました。
また、配偶者を意味する太陽が山羊座なので地位が高い人またはお金持ちを求めるのかもしれません。
それに加えて結婚相手の7ハウスが水瓶座なので、グループ活動をする男性？なのかなと思いました(笑)。
以上押切もえさんのホロスコープでした。
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