1ハウス

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1ハウスの基点であるAC(アセンダント)は、人が生まれた瞬間をあらわしています。

それは生まれたあとにも、物事の始め方や発想の基点として、影響を及ぼし続けます。


1ハウスが示す領域

■物事の始め方と動機
■衝動
■外見を含む他者へ与える印象
■世界観
■基本的行動パターン
■全般的な体質
■出生時の状況、乳幼児期の性格


クリックすると、1ハウスの○○までスクロールされます。

太陽 水星 金星
火星 木星 土星 天王星
海王星 冥王星

ハウスに天体が不在の場合はこちらをご覧下さい。

ハウスの支配星の流れを追う


1ハウスの太陽

自分自身の力で人生を切り開く意気に満ちています。

他人への無関心と強いエゴがあらわれ、自信過剰になりやすいです。

無謀な見切り発車をする傾向があり、大きな失敗をすることで初めて限界を知りますが、立て直しも早いです。

人生の目的を自覚し、他者や状況によって生き方の軸がぶれることはありません。

指導的な立場に立つと満足します。

周囲に強い印象を与えてカリスマ性を発揮するため、太陽が位置するサインに関連する分野で第一人者になりやすいです。


1ハウスの月

月は感情を表し、1ハウスはアイデンティティーを表すので、「感情=自分」であると考える傾向があり、率直な感情を表すことに自我の力強さを感じます。

しかし、感情のコントロールは利きにくく、ストレートな感情表現がトラブルを引き起こすことがあります。

身近な人の感情や場のムードをキャッチして、反射的に行動することがあります。

相手の気持ちを代弁したり、相手の代わりに率先して行動を起こしたりするため、リーダー的な存在になることが多いです。

ただ、客観性よりも感情を優先するため、後悔することもあります。また、つき合う人によって変化が大きく、先が見通せません。男性の場合は、配偶者に強い影響を受けます。

母親の人格・人生を複写する傾向があります。

他者に影響を受けることに本人は無自覚で、全て自分自身の決定であると感じています。

周囲の人々にかわいがられ、結果として、ある種の人気や名声を得る人も多いです。大衆的なアイデンティティーをもつことに、本人も落ち着きを感じます。


1ハウスの水星

頭脳明晰で知的好奇心が旺盛、高度な言語表現能力を備えています。誰とでも臨機応変な会話ができますが、これが行き過ぎると薄っぺらい会話に終始することもあります。

考えるのも、話すのも、行動するのもスピーディーですが、落ち着きがなく、そわそわした印象もあります。年齢を重ねても若々しく、雄弁で器用ですが、どこか子供っぽいところもあります。

行動や自己表現の方法は決して感情的ではなく理性的です。人のやることなら何でもこなし、仕事も人並み以上にできますが、職業が変わりやすい傾向があります。

自由にさまざまな階層を行き来できる適応力を持ち、人の能力の発掘にも長けているため、組織の中では橋渡し的な役割を担うことも多いようです。この人が関わったことには動きがもたらされ、停滞しにくいでしょう。


1ハウスの金星

美しく魅力的な容姿で、多くの人、特に異性から好かれるでしょう。容貌に自信のない人でも、人の関心をくすぐる魅力が隠れています。

みんなに好かれたいという欲求があり、独特の表現で愛情を示すときに自尊心が高まるタイプです。愛情豊かに人を傷つけない言動をして、実際にも人々から愛されます。

過酷な環境には耐えられず、安楽さを求める傾向は強いようです。多くの場合、苦労や努力が嫌いでしょう。快楽や喜びをもたらすものに嗅覚が利き、それらを難なく享受しようとします。

依頼心が強く、主体性、積極性にはやや欠けます。ただ、甘えさせてくれる人物を引き寄せる能力があり、それが収入につながる場合もあります。全体に、人脈が金脈につながりやすいようです。


1ハウスの火星

考える前に行動し、行動によって自分の意志を確認するようなアグレッシブな人物です。

積極的、攻撃的に人生を切り開いていくため、集団のなかで切り込み隊長的な存在になることもあります。

怒りが行動の起点となりやすく、他人を否定することで浮かび上がろうとする傾向があるため、一般的なリーダーの資質を備えているとは、必ずしもいえません。

破壊に喜びを味わうようなところがあるため、トラブルの元凶になりやすい人です。

スポーツへの関心が高く、男性の場合は筋肉質で丈夫な人が多いでしょう。

女性の場合は、男性を惹きつけるセクシャルな魅力を備えた人が多いようです。

なお、火星の年齢域である36才になるまでは、積極性が十分に現れない場合も多く、愚鈍な雰囲気を醸す人さえいます。


1ハウスの木星

オープンで友好的なキャラクターで、人々から信頼されます。人生を楽しくポジティブにとらえる楽天的な性質を備えています。

福の神的な雰囲気を持っていますが、実際にも幸運を引き寄せやすいでしょう。チャンスは至る所にあるため増長もしやすいので、自制したり、チャンスを取捨選択したりする必要があります。

ただ、尊大な態度に出たとしても、嫌みがないので致命的な問題にはなりません。おおらかなので頼まれごとも多いですが、安請け合いをしても、なんとかなってしまう懐の深さがあります。

社会や集団に役立つ能力をもっているので、指導的な立場に立つ人も多いでしょう。


1ハウスの土星

目の前に2つの道があるとすると、無意識に険しく困難な道を進む傾向があります。

自分で自分をルールに従わせようとするのですが、それは幼少期に自由を何らかの形で抑圧されたことが影響しているのかもしれません。

若い頃は自分の理想像とかけ離れているため、憂うつな人格になりやすいです。感情が表情に出ないので、暗い印象もあります。

周りの人は何とも思っていなくても、自分の容姿にコンプレックスを抱く人も少なくありません。

しかし、社会に出て目標が達成されると、しだいに温かく包容的な性格に変わっていきます。

また、年齢を重ねるほどに父性的な威厳を放つようになります。父親の印象がこの人にコピーされたように受け継がれるのです。

制限された人生ですが、それをありのままに認めることで人格は高められ、社会でも成功できます。

憂うつ感に支配される時は、自分を破壊したい衝動が強まります。健康には注意が必要でしょう。


1ハウスの天王星

エキセントリック、あるいは反抗的な行動が特徴的な人です。

衝動的に物事を決めて行き当たりばったりの人生を送るため、どうしてもトラブルがついて回り、職業や居住もたびたび変わるでしょう。

協調性に乏しく、団体行動が苦手なため、一般社会では孤立しやすいといえます。その一方で、見知らぬ人に突然話しかけて、その場で仲良くなってしまうようなフレンドリーさもあります。

この人の偏屈さや変わった癖は、幼少期の特殊な環境に起因する場合が多いです。

そしてこの特殊な個性のために、人生のいろいろなトラブルを招き寄せています。そのために、他者の理解を求めるのではなく、自己理解を深めていくことで、問題が解決されるでしょう。

ただ、本人の理解力が乏しい時は、行動がますます突飛になる可能性もあります。

アイデアマンで発明の才があるため、先進的な技術分野で成功しやすい傾向があります。

あなたは自分の自由を主張する時、相手に負担を強いたり、相手の自由をまったく考慮しなかったりする傾向があります。そのために、自分を主張したり、自由を求めるたびに他人と衝突します。

そうなってしまうのは、あなたが物事に反応する時に、われしらず一般には受け入れられない突飛な言動をとってしまうからです。それは相手にとってはもの凄いインパクトなのです。

相手の犠牲の上に、自分の自由を確立するという発想をやめましょう。そして、どの人にとっても公正であるという、個人の責任を全うする形を経て、自分の自由を確立するという方法を試してください。

あなたが自分を含めてすべての人に平等に接するようになれれば、あなたはグループの中で革新的なリーダー的存在として尊重されるでしょう。


1ハウスの海王星

神話から抜け出してきたような容貌と人格の持ち主です。

どこかボーッとした表情が特徴的で、周囲には「不思議な人」という印象を与えるでしょう。

この人の人生を支配するのは無意識の直観ですが、それは言語化できないことがしばしばです。

自分でも次の瞬間にどのような行動をとるのか予想がつかず、夢の中を漂うように生きています。

現実的な感覚を養うのに時間がかかり、神秘的な体験や夢などによって人生の決断をすることが多いです。

霊媒体質のため、活力が枯渇すると、他者の意思に支配されることがあります。

一方で人類の集合的欲求を感知しやすく、これに従うと良い業績をなすこともあります。

この人には宇宙のエネルギーを味方につけられるという運命が備わっています。

宇宙の摂理を信じて、心の奥にある感情や考えを客観的に外に表現していくうちに、自分自身が浄化されていき、心の中に浮かぶいろいろなことが少しずつ理想の姿に近づいていくのです。


1ハウスの冥王星

良くも悪くも強烈な存在感を放つ人物です。カリスマ的な雰囲気やある種の不気味さを漂わす人もいるでしょう。

位置するサインの性質が度を超して発揮され、それが外見や行動にありありと表われます。

本人は無自覚かもしれませんが、権力志向が強く、他人を自分の思い通りに動かそうとする傾向があります。

時代の流行には関心がなく、人生の裏道に潜伏する可能性もあります。

非人間的な衝動に支配されるような生き方になります。

この人の配偶者は、言いなりにならざるを得ないかもしれません。

人生の一時期に、それまで築き上げてきたものをすべてなくし、ゼロからのスタートを強いられる人もいます。

相手の反応に対する恐れを乗りこえ、考えを正直に伝えようという意思を持つと、人格は鍛えられ強くなります。

気持ちや考えをぶつけることで、相手との関係は不安定になり壊れかけるかもしれませんが、それも自己表現の進化のプロセスです。

心にひらめく人間観察の深い洞察力を、相手への威圧やコントロールへ向けるのではなく、他人に役立つことへ向ける喜びを知ると、新たな人生観が開かれるでしょう。

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