シナストリー(リリス-5天体)

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・リリスとは
・リリス×12サイン
・リリス×12ハウス
・シナストリー(リリス-5天体)
・リリス表(平均位置)


シナストリーとは、二つのホロスコープ間で相性を見るために用いられる手法であり、黄道座標(サイン)をそろえて二つのチャートを重ね合わせ、双方の感受点同士に成立するアスペクトを見て、相性を判断するものです。

ここではリリスに焦点を絞って、主要5天体との相性を説明します。

リリス絡みのシナストリーでは、主要5天体(太陽・月・水星・金星・火星)との相性が重要です。


リリスは天体ではないので、アスペクトのオーブ(許容度数)は3度位までとタイトにとるのが一般的です。

合が最も強く影響します。その次はオポジションです。

実際は合とオポジションに影響された関係が多いです。

ただリリスも身に着いた自分の性質ですから、オーブがタイトなら、トラインやスクエア、セクスタイルも影響するでしょう。


リリス-天体のアスペクトを持つカップルでは、基本的に働きかけるのは天体側の人です。

なぜならリリスは天体ではないので、行動を起こさないからです。

しかし実際は、他にも天体同士などにアスペクトがあるのが普通なので、リリス側の人が働きかける場合もあります。


リリスが絡む関係は、良くも悪くも込み入った関係になりがちです。

穏健な形では、表面的な好き嫌いを超えた、内面的に強く結ばれた関係になります。

深刻な形では、ストーカーやDVなど、無意識の執着が泥沼化した関係や支配-被支配の醜い関係になります。

パターンは地球上の人間の数だけあり、一概には言えません。自分自身でリリスの問題と向き合うのがもっとも優れた方法です。


リリスが絡む人間関係は、結婚や恋愛以外にもあります。

友人関係や、同僚・上司など仕事仲間、あるいは家族の間にもあります。

なぜかわからないけど仲のいい友達、不思議と親切にしてくれる上司、苦手意識を持つ家族の誰か。

一筋縄ではいかない、もつれた関係、腐れ縁のような関係の裏には、おそらくリリスが潜んでいます。


下の解説では、有名人のペアの例をあげています。夫婦やカップル、パートナーなど一対一の関係であれば取り上げました。

リリスはきちんとターゲットを絞って、相手を引き寄せています。例えば漫才師のペアでは、水星(言語活動をつかさどる)が関わる例が多いです。

※リリス絡みのアスペクトだけが関係を決定づけるわけではありません(例に挙げたペアには他にも天体同士のアスペクトがあります)。

※ここでは真位置のリリスを基準に、アスペクトの例をピックアップしています(まれに平均位置のリリスを基準とした例では(平均)と記載)。

※殆どの例は出生時刻が不明で正午のホロスコープで調べているため、リリスの位置は必ずしも正確でなく、また月の位置は大まかなものです。ご了承ください。


リリスー太陽

占星術において太陽は意思決定者なので、ふたりのアスペクトにおいては太陽側の人が主導的な役割を果たす場合があります。

太陽側の人はリリス側の人に光をもたらします。

太陽側の人は、リリス側の人にもたらす光の質を選択できることを理解し、愛するにせよ批判するにせよ、リリス側の人に与える影響を認識する必要があります。ただ、太陽側の人が相手に投げかける光は生来のものなので、それによってリリス側の人が生き生きとしたり、不快になったりするのを察知することは、実際には難しいでしょう。

リリス側の人は、相手の太陽によって、リリスを開放する機会を得るので、心の中に湧き立つエネルギーを感じるでしょう。素直に愛情をもってやり取りできるならば、ふたりの関係は深く癒されます。リリス側の人は、相手の太陽の強いエネルギーを実感以上に警戒して、敵視しないように気を付けましょう。リリス側の人が心の中に未解決の怒りや抵抗を持っていると、太陽側の人の近くにいることは難しい場合があります。


このアスペクトを持つ有名人ペア

Chage(リリス)ーASKA(太陽):合(オーブ2度)

羽賀研二(リリス)ー梅宮アンナ(太陽):合(オーブ0度)

坂田亘(リリス)ー小池栄子(太陽):合(オーブ3度)

熊谷麻衣子(リリス)ー伊達みきお(太陽):合(オーブ3度)

畠田理恵(リリス)—羽生善治(太陽):合(オーブ3度)


リリスー月

女性意識の重要な要素は、月、金星、リリスです。

月と金星の親しみやすい女性意識とは別次元にリリスはいます。

月の感情的な性質と柔らかい側面は、リリスの強さに直面するでしょう。

リリスのエネルギーは不安定であり、もしリリス側の人が虐待や抑圧によって未解決の否定的な感情を持っているなら、月側の人はリリス側の人から来る激しいエネルギーを受け止めきれない場合があります。

特に月側の人にとっては、相手との感情的な距離感に慣れ、適度な境界を保つことが大切です。

リリス側の人にとって月側の人のエネルギーは個人的で受け入れやすいものです。リリス側の人は、月側の人の感受性を何らかの形で感じ取り、古い怒りや恨みに触れるかもしれません。それらを開放するための安全な空間を提供するために、受け入れと養育の可能性あるとみるならば、リリス側の人はオープンな方法で月側の人に自然に反応するでしょう。その関係のなかでリリス側の人は、自分の中の激しい部分(リリス)を開放することに夢中になるかもしれません。ここでも自制や責任は大切です。


このアスペクトを持つ有名人ペア

熊切あさ美(リリス)ー片岡愛之助(月):合(オーブ0度)

中川家 剛(リリス)ー中川家 礼二(月):オポジション(オーブ1度) ※月は家族も表す

和泉元彌(リリス)ー羽野晶紀(月):オポジション(オーブ3度)
羽野晶紀(リリス(平均))ー和泉元彌(月):オポジション(オーブ0度)

大江麻理子(リリス)ー松本大(月):オポジション(オーブ0度)


リリスー水星

水星は知覚とコミュニケーションの天体です。水星が相手のリリスにアスペクトする時、リリスのテーマを中心とした対話探索が始まります。水星側の人の心と話し方は結果的にリフレッシュされ、リリス側の人は、リリスが意図することについて公然とコミュニケーションしたいと思うかもしれません。

水星側の人の反応を明確にするためには、リリス側の人は素直でいる必要があり、水星側の人は、リリス側の人にとって有益なものを提供する必要があります。

水星側の人にとってのメリットは、リリス側の人の働きを客観的に観察し受け入れることで、精神の開放を体験できることです。時間がたつにつれて、支配や分析をされない関係の良さを実感するでしょう。

もしどちらかがリリスを恐れているなら、対話は危うい方向に向かうかもしれません。水星側の人は、リリス側の人に対して正直でいることができないか、リリス側の人と仲良くなれないと感じる可能性があります。リリス側の人は、水星側の人の鋭い視線にいらいらして、自然と衝突してしまうかもしれません。


このアスペクトを持つ有名人ペア

青空好児(リリス)ー青空球児(水星):合(オーブ1度)

笑い飯 西田幸治(リリス)ー笑い飯 哲夫(水星):合(オーブ0度)

りゅうちぇる(リリス)ーオクヒラテツコ(水星):合(オーブ1度)

満島ひかり(リリス)ー満島真之介(水星):合(オーブ1度) ※水星は兄弟姉妹も表す


リリスー金星

金星は価値観、官能性、快適さ、そして他者との関係を表します。

このアスペクトでは金星の礼儀正しさに応じて、ある程度の穏和な関係が保たれます。

金星側の人は時と場合をわきまえた自己表現の仕方、つまり礼儀を、リリス側の人に示します。

リリス側の人は同時に、礼儀のルールが本能的な動機に基づいていることを金星側の人に示します。

金星側の人は、本能を尊重することで社会的な状況にうまく対応できることを理解する必要があります。

対面する相手によって自分を知る天秤座に、金星は関連します。金星側の人は、リリス側の人のリリスを自分に反映させて、自分を知り、相手を知り、人間関係を学びます。

リリス側の人は、自分の怒りが人間関係に反響することを知ります。金星側の人に自分のリリスが反映されるので、その様子は簡単に分かるはずです。そのことで心の奥にある怒りをコントロールする術を身に着けるでしょう。

これらの相互作用が恋愛関係でうまく働けば、官能や性表現が触発され、身体の奥まで結びつく深い交流になるでしょう。リリスを生活の中に浸透させることは、お互いの癒しにつながります。


このアスペクトを持つ有名人ペア

上戸彩(リリス)ーHIRO(金星):合(オーブ0度)

市川海老蔵(リリス)ー小林麻央(金星):合(オーブ3度)

長谷川理恵(リリス)ー石田純一(金星):合(オーブ1度)

田中将大(リリス)ー里田まい(金星):オポジション(オーブ2度)

熊切あさ美(リリス)ー片岡愛之助(金星):オポジション(オーブ2度)

松本人志(リリス)ー浜田雅功(金星):オポジション(オーブ1度)


リリスー火星

火星は、意志、欲望、自己主張の機能を表します。恋愛関係では特に性的に惹かれ合う場合も多いでしょう。

ある人の火星が相手のリリスにアスペクトしている場合、それぞれがどのように各エネルギーに近づくかによって異なる結果が生まれます。火星側の人がリリス側の人を支配しようとすれば、リリス側の人が支配されまいと抵抗し、衝突するかもしれません。

性的な関係であれ、他の何らかの関係であれ、火星側の人は、支配しようとする衝動はリリス側の人への欲望の結果であることを理解する必要があります。火星側の人は、リリス側の人から誘発される感覚を許す必要があり、それに応じて何もしない、するべきではないという可能性を認めているべきです。

リリス側の人は、火星のような男性的な火のエネルギーが自動的に問題を起こすわけではないことを理解する必要があります。このエネルギーがダイナミックだからといって、リリス側の人を弱体化させるような力関係が存在するとは思わない方がよいでしょう。

2つの間には、さまざまな種類の瞬間的なインスピレーションを可能にするエネルギーの流れが必要です。2人の関係には、お互いを刺激できる情熱の経路があります。そのため徒(いたずら)に刺激し合うことは避け、信頼と思いやりと寛容さをもって、建設的で前向きな方法でエネルギーを流す必要があります。健康な関係であれば、お互いの意志と欲望に共感し融合するための適切な方法について、理解し合うことができます。


このアスペクトを持つ有名人ペア

安倍なつみ(リリス)ー山崎育三郎(火星):合(オーブ1度)

清水圭(リリス)ー香坂みゆき(火星):合(オーブ0度)

陣内智則(リリス)ー松村未央(火星):合(オーブ1度)

川崎希(リリス)ーアレクサンダー(火星):オポジション(オーブ3度)

ジャン-アレジ(リリス)-後藤久美子(火星):オポジション(オーブ0度)

田中哲司(リリス)ー仲間由紀恵(火星):オポジション(オーブ2度)

岡村隆史(リリス)ー矢部浩之(火星):オポジション(オーブ3度)


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