直感的な知性とストレ—卜な情熱、自由奔放な感性を持っています。そのため楽観的でワイルド、何に対しても全力で臨むことを好みます。海外に渡る人も多いでしょう。一方で知性による冒険も忘れず、高等で専門的な研究などにも楽しみを見出します。この人にとっては「停滞」が最大の敵なのです。
射手座は向上心をあらわすので、明るく楽しく、何事にも公明正大な青春時代を過ごす人が多いでしょう。
拡大を好み停滞を嫌う性質は、恋愛にも反映されます。
射手座・金星の人は、それぞれ自由に好きなことをやって、相手から刺激を受け、お互いに高め合い成長していける恋愛関係を望んでいます。
そして付き合いの充実度が上がり続けることを望みます。
相手がデートの時に手を抜いて、こちらの話に生返事しかしなくなったり、お部屋デートが続いたりするとウンザリしてしまいます。退屈な恋にサヨナラして、よりよい恋を探しに外に飛び出していくでしょう。
射手座の振る舞いは多くの人に親しみやすさを感じさせます。また相手の気持ちに簡単に同調し、自分とは考え方の異なる相手にも寛容です。恋のチャンスはあらゆる所にあるといっていいでしょう。
新しい出会いがあるたびに、「この人はどんな人？」と相手を知りたい、理解したいという欲求が湧き起こります。自分と違う環境に生きる人と出会えることが楽しくてたまりません。情熱的で追いかける恋が大好きなあなたは、恋に落ちたその瞬間から、相手に自分を認めてもらおうとあの手この手でアプローチします。
好奇心旺盛でユーモアのあるあなたにとって相手の趣味嗜好を聞き出すのは簡単。相手の価値観に賛同し、調子のいい言葉で場を盛り上げて相手に近づくのです。しかし、これがエスカレ—トすると、今度は話を誇張してみたり、時には作り話やウソも盛り込んだりしてとにかく相手の関心をつなぎとめようとします。
このように感情と行動が食い違っていくほどに愛情表現は複雑になり、相手はあなたの真意がつかめなくなります。そんな相手の戸惑いはおかまいなしに、「自分は誰よりも物事をよく知っている」という自信から、自分の方針に相手を従わせようとしたり、相手のやり方にうるさく口を出したりします。
自分や相手の気持ちを完全にコントロールしようとするのは無理があり、必ずどこかで破綻します。
誰にも細かい癖やこだわりがありますが、射手座の人から見るとそれらはどうでもいいことなので、あまり気にせずに付き合いはじめます。付き合っていくうちに相手の癖から実際的な問題が派生し、自由に身動き取れない状況に置かれる。すると息苦しくて耐えきれず逃げ出してしまう。抽象的な理想論には共感するけれど、実際的な問題に対する具体的な解決策はなかなか打ち出せないのです。
射手座の人が自分らしく素直に生きるにはまず、自分の傷つきやすい気持ちを正直に認め、脚色を加えずに相手と話すことです。心の奥底にある良心に従って愛情を示すことにより、相手をコントロールする必要のない強い自分があらわれてきます。
また「自分ならできるはず」という楽観的な思い込みによる失敗は、自信喪失につながります。これを防ぐためには、どこを目指すかという目標を決めて、具体的で現実的な計画を立てることが大切です。そのためには自分自身がシンプルでいる必要があります。簡単なことをわざと難しくするのをやめること。他人の目を意識しすぎて自分を見失ったら、自然や動物に触れて心身のメンテナンスを。そして何でもやりっぱなしのまま方向転換するのではなく、きちんと最後まで終わらせて整理してから次に進むようにしましょう。
逆行の射手座・金星の場合は、ひとつの愛情に縛られることを特に嫌います。短い恋愛を繰り返したり浮き名を流したりするかもしれません。
〔射手座・金星の、太陽期(26才～35才)への移行〕
☆太陽が天秤座の人
射手座も天秤座も外の世界へ関心が向くサインです。金星期を活発に明るく生きてきた人は、太陽期にも人との交流が盛んです。
しかし今までよりもつき合う相手の個性や内面的な部分に目を向けるようになります。変化やワクワク感を尊重してきた人も、冷静に客観的に物事を見るようになるはずです。結果的に見込み違いの恋愛などは減ってくるでしょう。
この傾向は社会生活全般に及び、誰に対しても偏見なく付き合い、評価するようになります。
教養的な分野で才能を伸ばします。
☆太陽がさそり座の人
自由にのびのびと生きた来た人も、太陽期になると、特定の集団や組織、人との関わりが密接になります。
その変化は、とても好きな相手が出来たとか、支配力の強い上司に見込まれたとか、何かのプロジェクトに入ったとかのきっかけで起こるでしょう。
行動範囲は狭くなり自由さはぐっと減りますが、今までにない充実感を味わえます。
急激な変化によるストレスは、ネットや本などで見聞を広めると回避できるはずです。
☆太陽が射手座の人
同じサインなので移行のギャップはありません。
教養や趣味の分野の活動を広げる能力が高いので、その才能を生かす方がいいでしょう。
普通の会社員や主婦として生きるには、現実的な問題に疎いかもしれません。現場に出て活動することでその欠点は補われます。
また海外交流やボランティア活動などをすると、生活の物足りなさは薄れるはずです。
☆太陽が山羊座の人
金星期は細かいことを気にせず、豊かな精神性を広げることで満足していました。太陽期は現実的な意識やスキルに乏しい自分にふがいなさを感じ始めます。
仕事のスキルアップのための講座に通ったり、おもしろさよりも儲かる仕事を選んだりします。
以前よりは仕事人間になるでしょう。
そんな自分が夢をあきらめた人間に思えたりしますが、金星期に得た経験や教養は、太陽期以降でも必ず役立ちます。
☆太陽が水瓶座の人
射手座も水瓶座もともに自由さを特色とします。
それでも金星期には現代の文化や慣習にまだ迎合的な姿勢をもっていましたが、太陽期には「自分が生きたいように生きればよい」という思いが強まります。
独自の人生を形成しはじめ、人によってはかなり変わった人物になる可能性もあります。
でも、社会の規範に迎合することなく、恋愛においても自由気ままなこの人は、周囲の人に勇気を与える存在です。