人はアセンダントに始まる1ハウスで、主体としての私の発祥を体験しました。ディセンダントに始まる7ハウスでは、外から見られる客体としての私がテーマになります。
人は社会に出て、かかわる相手から評価を受けることで、新たな「自覚」をもちます。自分はすばらしい才能があると信じていた人も、社会に出て多くの人とかかわる中で、無数のすばらしい人がいて、自分は多くの中のひとりでしかないことを自覚します。7ハウスで、それまでの努力や持って生まれた才能が認められるか、はっきりと絶たれるかが決まるのです。
このように7ハウスは、それまでの個人的な人間を社会的価値観の中で映し出す鏡の役割をします。7ハウスは、結婚相手を選び出す試行錯誤や、仕事上の協力者、援助者なども意味しています。
7ハウスが示す領域
■結婚
■恋愛
■配偶者
■仕事上のパートナー
■敵
■ライバル
■相談相手
■一対一の人間関係
クリックすると、7ハウスの○○までスクロールされます。
太陽 | 月 | 水星 | 金星 |
火星 | 木星 | 土星 | 天王星 |
海王星 | 冥王星 |
ハウスに天体が不在の場合はこちらをご覧下さい。
太陽は自我や生き方を表し、7ハウスは自分を映す鏡である結婚や社会との向き合い方を表します。このため7ハウスに太陽がある人は、結婚相手や協力者などの親密な人間関係を通じて、自分を見出し表現していきます。
対人関係はこのハウスの大きなテーマであり、真剣に取り組みます。そのためか、身近な人物の考え方を自分に投影してしまうクセがあり、とくに配偶者の意向はそのまま自分の人生の方向性になる傾向があります。
自分で判断することに恐れをもっていて、一つのことに我を忘れて没頭するようなことはできません。全てがほどほどになります。
深入りすることはないため、人や物事の内面的な本質よりも社会的なステイタスに価値を置く傾向があります。
女性の場合、結婚によって社会的な地位が大きく向上する人もいます。
月は感情を表し、7ハウスは対人関係や配偶者を表すことから、月が身近にかかわる人、とくに配偶者の気持ちや意志を感じ取り、それに沿うよう無意識に反応します。結果的に相手の気持ちと自分の気持ちを混同しがちであり、迷ったり気持ちが乱れやすかったりします。
それを避けるために、他者との無用なかかわりを避ける人もいます。それは対人関係を大切にすることの裏返しであり、配偶者選びでもかなり悩みます。また結婚したあとも、その選択が正しかったのかと悩むでしょう。
基本的に自己の意志は弱いため、何かを決定する時は身近な相手の意向を仰ごうとします。そして感情が不安定な時は、カウンセラーや占い師など、相談できる相手に頼ることもあります。しかし、他人の助言に振り回されすぎる傾向があるので、注意が必要です。
結婚生活が長くなると、配偶者のキャラクターに染まりきって双子のような夫婦になり、おしどり夫婦の見本のようになります。月は日常生活も表すので、生活スタイルは配偶者の意向に左右されがちです。
部屋のインテリアに関して、他人から見える部分を見栄えよくしようとするなど、私生活は他人に見せられるように意識したものとなります。全般的に、個人的な部分を社会的にさらけ出す傾向があります。
対立する二つの立場を公平に理解する才能があり、有効に使われた場合は、仲裁や外交の手腕となります。この資質のために、ときに真実に即した語るべきことを語らず、相手が聞きたいことを語ることがあります。また、反感を持っている人でも、話を素直に聞くことができます。
他者に理解しやすい言語能力を身に付けようと努力します。偏っていない知識を求め、事物を比較することによって知的能力を伸ばします。客観的にものごとを判断するために他者の視点を重視します。まず信頼できる人物を選び、その人物を中心に知識を得ていくようなところがあります。
知的な人と縁があり、多くの情報をつき合う相手を通じて得ることができます。通常では出入りできない場所や人物へのパスをもっています。
配偶者や何らかのパートナーと、愛情や資産を共有できる時、自信が深まります。総じて交友関係は広く、特に女性の人脈を通じて社会活動が展開するようです。また、人脈が広がるほど収入も増えていきます。
社交的で、楽しく穏やかな人間関係を望みます。人づきあいは楽しくて平和であるべきと考えるので、相手が攻撃的で不愉快な態度をとると、失望し批判的になります。
関わる相手に影響を受けやすいタイプなので、相手の良い部分だけを見ようとする傾向があり、そうでない部分が無視できなくなると、関係を解消しようとします。
ただ、そうした時に忍耐力を発揮したり、相手の主張の背後にあるものを読み取る力をつけると、本来の自尊心は高まり成長できるのです。
配偶者には、愛嬌があり感性や趣味の共通した人を選ぶようです。一般的に、幸福な結婚がもたらされる傾向もあります。
大胆な行動力を持つ相手と、情熱的な恋愛をするでしょう。短期間で衝動的に結婚を決めることもあります。
対人関係を、力関係で調整しようとするクセがあります。
つき合った相手に負けたくないという思いが強すぎて、相手の闘争心にも火を焚きつけ、トラブルを招き寄せるというパターンが多いでしょう。
また、自分の能力を誇示することや相手を出し抜くことに夢中になり、協調性を見失いがちです。
他人から迷惑を被った時は、それは自らがまいた種であると自覚する必要があります。
つねに他者への関心があり、かつ関係に深入りしすぎる傾向があるため、共存共栄の精神を身に付けるようにしましょう。
おおらかに人と接します。人間関係から恩恵を受けることが多いでしょう。
有力な人物から引き立てられて社会的成功を手にしたり、誠実で社会的地位の高い相手を配偶者にしたりする可能性があります。
つまり、必ずしも実力がなくても、社会的なチャンスに恵まれ、特別に社交的でなくても、付き合いがどんどん広がる傾向があるのです。
この人の場合は、パートナーと共に歩むことで、社会で認められる機会が増え、成功しやすくなります。また、多くの人の異なる思想を受け入れることで教養が高まるので、積極的に人づきあいをしたほうがよいでしょう。
寛容な対人姿勢で周囲から好まれますが、他人の善意に対しては無頓着なところがあります。
他人からの援助を当たり前のようにみなしたり、無意識に他人の善意を利用したりしないように注意が必要でしょう。
お互いの欠けている部分を補うために結婚する、というような結婚観をもっています。
相手と一緒になることで、はじめてバランスが取れるところがあるため、相手に対する期待(依存)度が高く、期待に添わない時は結婚後に不満を抱くことになります。
制限の多い結婚生活になる傾向がありますが、自立心にやや欠けるため、結婚生活では相手に指示されることをむしろ望むでしょう。
結婚に慎重になるため晩婚になりやすいですが、晩婚のために幸せになれたというケースもあります。
女性の場合は父親のような年長の男性と結婚する可能性があります。
社会活動のきっかけとしては、社会的に権威ある人との関わり合いがあるかもしれません。
多くの人が人間関係に安定性を求めるのに対し、この人は刺激を求めます。アウトロー的あるいは変人的な人物との交際を好むか、あるいはそのような人間関係を引き寄せてしまいます。
結婚の形も夫婦別姓や別居婚など、特異なルールの下に置かれるようになり、結婚生活は波乱に満ちたものになるでしょう。
そもそも本人は変わり者と結婚すると楽しいと思っていて、わざわざ偏屈な人物を選ぶのですが、配偶者から冷たくされて離婚に至る可能性もあります。一方で、相手から受け取る刺激がなくなったり、関係が安定してくると、自ら関係を壊して、より刺激的な相手や状況を選ぶ場合もあります。
一人では独立性が確保できないため、パートナーシップと個人性の両立がこの人の重要なテーマになります。
あなたは他人と新たな人間関係を築く時、他人があなたに、どれほど刺激的な情報や経験を提供してくれるか、を基準にする傾向があります。
あなたが人間関係のバランスをとる方法は、他人に対するあなた自身の行動のなかに、いろいろな刺激や興奮するような変化を盛り込んでいくことです。
そうすれば、あなたに必要な刺激を自ら満たせるだけでなく、その過程で強化したあなたの創造力を他人に提供することにより、多くの人々と浅く付き合うことを学ぶのです。
たくさんの人々と深く付き合い、親密な関係を結ぶと、あなたは疲れ、消耗してしまいます。軽い知り合いにとどめておくべき人々とは、自然な態度で、浅く付き合う方法をマスターするべきでしょう。
これができれば、エネルギーを必要以上に消耗することなく、あなたの求める刺激や経験を限られた相手から得られるようになるのです。
相手から夢を与えられることを望んでいます。しかし、恋人や配偶者に理想の異性像を重ね合わせるものの、あとで失望するというパターンを何度も繰り返します。
こちらから献身的な愛情を注いでも、相手からの相応の見返りは期待できず、かえって問題行動を起こしてくるでしょう。
対人関係では、相手と自分の権利のバランス感覚に欠けるため、ときには不当な要求を突きつけたり、突きつけられたりします。一対一の固定された関係よりも、不確定な対人関係に囲まれていた方がこの人の性質に合っているので、実力を伸ばせるでしょう。
あなたはパートナー候補となる人に過度の期待を寄せるクセがあります。相手を自分の理想に合わせようとするため、現実とのギャップにいつでもガッカリさせられるのです。
悪循環から抜け出すには、相手に期待を抱くのをやめ、その人のありのままを受け入れること。そしてその結果が、あなたを決して裏切らないと信じることです。
するとあなたは、不思議に相手のいちばんいいところを引き出してあげられるようになるのです。
相手の抱く理想をあなたも共有し、相手が理想に向かって前進するのをサポートすると、あなたは人が自然に成長していく姿の美しさに感動し、その成長に関わる喜びを味わえるでしょう。
自分にとって異質な相手と関わることで、新しい生き方を探ります。異質で偏屈な相手ほど興味を持つでしょう。
対人的バランスが常識的ではないので、人間関係は過剰に関わっていくか、過剰に干渉されるか、まったく関わらないかと極端になります。
なかなか離れられない関係になりやすく、相手の暴走に巻き込まれることもしばしばです。
配偶者は頑固で偏屈であるため、困難な結婚生活になりがちです。結婚後に境遇が激変することもあるでしょう。
しかし、夫婦生活を通じて、互いの人格を変革していける運命的な出会いともいえます。前世のカルマで結ばれた関係といってもいいでしょう。
人間関係そのものがもつ自然な力に委ねるように意識を変えていくと、自分の気持ちを正直に表現することの恐怖感を克服できます。
相手に対する、あなたの心の深い部分での反応や認識を明らかにすると、魂のレベルでの二人の関係があらわになります。
その結果、二人の向かうべき運命が良くも悪くもハッキリするでしょう。それは二人の魂の課題が表面化する過程なのです。
いずれにしても、相手に対して細心の意識を向けることで、あなたは自分自身の力を強くしていくのです。