月×12サイン

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月は日常的な感覚・感受性に影響し、性格の大きな部分を形成しています。 

男性においては、月は理想の妻の姿もあらわします。こちらもあわせてご覧ください。

男性の好みは金星・月にあらわれる


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 牡羊座 牡牛座  双子座 蟹座
 獅子座  乙女座  天秤座  さそり座
 射手座 山羊座  水瓶座 魚座

☆牡羊座の月

自然児的な育ち方をしたために、粗野で無防備な性格です。

感情をほとんどコントロールできないので、すぐに爆発したり、強い衝動に支配されてしまいがちです。

ただ、衝動的な発言や行動を無理に抑え込もうとすると、健康を害します。
おもいつきの言動は牡羊座の月にとって自然なのですから無理に抑圧せず、それを気に留めないほうが健やかな生き方です。

粗野な面があり、ルーラー(支配星)が火星ということもあるので、戦闘的な性質にもイメージされます。
しかし実際には戦闘的ではなく、きわだって男性的でもありません。むしろ中性的で、子供的な性質なのです。

牡羊座は火のサインであり、しかも活動サインです。
これは自分が先陣を切って始めたいという気質です。
自分で思いつき、自分でスタートするのが好きで、人から言われて何かをするという状況を嫌います。
何の根拠もなく理由もなく何かを始めるのが得意なのです。

牡羊座の月は、これまでにないまったく新しいものを発想できる感受性の持ち主だといえます。
そのイメージ力は芸術や創作、企画といった分野で才能を発揮させます。

これらの「新しさ」は、春分点からはじまる1番目のサインであることにも由来しています。
自分で何かを率先して始めていったり、社会の中で新しい動きを作り出したりするためには、他人と同調していてはいけません。
他者に共鳴し過ぎる生活は、新しいものを何も生み出さないからです。

まわりから見ると、孤立したり、ひとりで違うことに熱中したり、他者との共感を拒んだりしている場合がありますが、牡羊座の月の人にとっては、そういう状況が必要なのです。
つまり、その中でリフレッシュされ、また社会的な活動に戻っていくのです。
創造と充電のサイクルを繰り返すのが、牡羊座の月にとって自然な生き方なのです。


☆牡牛座の月

牡牛座の月の人は身体や遺伝、感覚的な資質を土台にして成長します。
そのため、料理・音楽・美術・芸術など、五感を十分に使う領域では、優れた才能に恵まれています。

もし、五感を使った仕事に就いていない場合は、趣味で絵を描いたり音楽を奏でたりといった、牡牛座の月がリラックスできる時間が必要になります。

牡牛座は五感の充足を求めるサインですが、月は心身の安らぎを保つことに関係しているため、多くの場合、居心地の良い生活環境を整えることに意識が向けられるでしょう。

特に、この人の感情的な安定には、月の年齢期である乳幼児期の生活にあったもの、たとえば、小さなころからなじんできた食べ物や、家族に代々伝わる調度品、子供のころからお気に入りの毛布・・・などが個性を発揮するためのキーワードになります。
自分の身体条件や生まれ育ちの環境に自らしばられる事で、才能が際立ってくるのです。
それは「身土不二」よばれる、その土地で育つ食べ物を摂取するスタイルと同じ方向性です。

また、牡牛座は物質的に価値のあるもの、金銭や土地や貴金属なども象徴しているので、それらを所有すると心身の安定を得られる場合も多いです。

基本的には温厚な性格で、人づきあいも悪くありません。

しかし、するどい感性・感覚を持つがゆえに独自の感性にこだわって判断しようとするので、相手のフィーリングを理解するのはやや困難です。
まわりからは、空気を読めない人に見えたり、無愛想、わがままな人と感じられることも多いでしょう。

感覚的なものへの執着が強いので、見ることも触れることも出来ない「抽象的なもの」に対してはあまり関心を寄せません。


☆双子座の月

日常生活の細かいことに常に新鮮な好奇心を抱きます。

月は、普通はやすらぎを表す天体なのですが、双子座の月に限っては、常にせわしなくしていることで気持ちが安定するという複雑な様相を示します。

その結果、変化の多い生活環境を好み(引っ越しも多い)、日常のささいな物事にも遊び心に満ちた興味を向けることになるでしょう。 

双子座の特徴として、同時にふたつ以上のことをこなせる二重性があります。
そのためこのサインに月がある人は、日常生活においてふたつ以上の「顔」を持つと生き生きすることになります。

学生であれば複数のサークル活動をしたり、仕事をしている人でも、個人的な関心事をブログに書いたりすることで、感情の満足感と安定感を得られるのです。

さまざまなことに常に好奇心を広げていることから、考え方が硬直することはなく、頭が柔軟で、いつまでも若々しさを持っています。

その反面、意識がころころ変わるため、飽きっぽく、どんなことも長続きはしないという弱点があります(仕事などの公的な面は、太陽の影響が強いので別です)。 

また、せわしなさが心を落ち着かせるとはいえ、常に知覚が稼動していることには違いがないため、神経は疲弊してしまいがちです。

疲れるほど、それを双子座的に癒やそうとさらに忙しくしますが、かえって不安感が増してしまいます。
情報を取り込みすぎて何が本当かわからなくなり、心をさ迷ってしまうのです。
12サインの中で、心の病気になりやすいのは双子座の月の人です。

なお、基本的におしゃべり好きですが、言葉が多くなるほど本音は見えにくくなります。
特に自分の保身を考えているときには二枚舌の傾向が現われてきます。


☆蟹座の月

蟹座のルーラー(支配星)である月は、ここで本来の性質をストレートに現します。

感情の動きが細やかになり、どんな小さなことでも反応してしまう人格を作るでしょう。

良い面では、繊細かつ柔らかな感受性で周囲の人々の感情に共鳴するため、親切で思いやりのある行動をとるでしょう。

対人関係は円満な場合がほとんどです。

蟹座は母性と関係している為、蟹座の月をもつ人の多くは母親の愛情をたっぷり受けて育っており、女性の場合、自分が母親になったときには子供に同じような愛情を注ごうとします。 

一方、蟹座の「水」元素は基本的に「くっつく」性質があるため、集団の雰囲気に呑まれて影響を受けやすくなり、自分の意図と関係なく気分に変動が起こりがちです。

また、いったん親しくかかわった相手(家族も含む)へ干渉的にまとわりつくこともあります。その相手が自分以外の人と親しくしようとすれば、それを何らかの形で妨げようとするのです。

蟹座は多くの人と仲間になり、集団を形成し、共有するものを大切にします。孤立せず、みんなでまとまっていこうとするのです。

そのため、異端的な人は集団の輪に入れないので、個性的な人を否定するという欠点があります。
つまり、共感できないものに対しては拒否感が現れるのです。

あの人は仲間か仲間ではないかという基準で考え、仲間でないものに関しては強い反発を抱くようになります。
その上、もともと冷静な性質ではないため、反発感が限度を超えると判断ができなくなり、理不尽な行動に走る場合があります。

そういう意味では、あふれるような情愛と対比的な残酷さが蟹座の中に潜んでいるのです。
仲間に対しては連帯・共感を望み、自分勝手な行動を許しません。

蟹座の月の人が冷淡な態度をとっているときは、それは、相手と共感できなくなったことを示しています。

なお、つよい集団意識があるため、皆と同じものと染まる傾向があり、その結果流行には敏感になります。流行といっても、時代の先端を行くような目立ちすぎるものは好まず、誰でもがなじめるような大衆的な流行を追い求めるのです。

男性の場合その志向は、派手さのない母性的な女性への好みとして現われるでしょう。


☆獅子座の月

感情の盛り上がりを自ら演出することで、自分自身の生命力を活性化させるという方法に小さいころからなじんでいます。

月の領域である日常生活のささいなことでも、自分なりに楽しみ、イベント化して気分を高揚させていきます。

無意識のうちにあらゆることを大げさに演出する傾向があるため、集団の中で浮いた言動をして周囲を論争に巻き込むようなこともあります。

そういう傾向の背景には自意識の過剰があり、目立ちたがりの欲求も潜んでいます。
他者との優越感と劣等感の間を揺れ動いているため、目立つことで自分に自信をつけたいと思っているのです。

しかし、そういう言動は多く「幼稚でわがまま」とみなされてしまいます。

そういった傾向がプラスに働くと、オープンで気前が良く、良い意味で童心を失わない人物として周囲に受け入れられます。

獅子座の興味・関心は、「火のサイン」でありながら「不動サイン」でもあることから説明できます。
すなわち、火の力は興奮や高揚が飛び出ることを欲し、不動宮は型が決まっているものを欲するのです。
型が決まっているものとは、たとえば演劇です。
演劇は同じことを何百回やっても、演じる人の高揚感は変わらないでしょう。
獅子座の月をもつ人は、日常生活を自己劇化することで、それを味わっているのです。そのほか型が決まっているものに宗教の儀式がありますが、それも獅子座的な行為です。

獅子座の人は、カラオケやダンス、料理など、これをすると必ず気分が良くなるというものを持っているはずで、それを効果的に取り入れることでエネルギーは満たされていくでしょう。

獅子座の資質は創作や芸能といった分野では能力を発揮しますが、産業・教育・義務・貢献といった社会的な面ではあまり役に立ちません。
こうした非実用的な性質を嫌い、がんばって役に立とうとする人もいます(乙女座の太陽を持つ人など)。

しかしそんな人でも、疲れてくると、楽しくないので嫌気が差してくるのです。
獅子座の人が自分の意見をうまく言い出せない場所、わがままを発揮できない場所に長くとどまると、弱気になってしまいます。気分が落ち込み、ひねくれた人になってしまうのです。

どのサインでもそうですが、本来の性質を抑圧するのは良くありません。
獅子座の月の人は、どんなことであっても楽しいかどうかで判断してよいのです。

つまり、楽しいことしかしたくない、だから楽しいことを繰り返す、それがあるがままの生き方です。


☆乙女座の月

乙女座の性質は対応身体である腸の働きが物語っています。
腸が余分なものを排出する器官であるように、不要なものを排出し、身に取り込まないというのが乙女座の働きです。

月は日常生活を表すので、乙女座の月をもつ人は日常生活をきちんと管理する傾向があらあわれます。

掃除や洗濯といった清潔さと関係する家事を完璧に行ったり、スケジュール管理や仕事道具の整理整頓を厳密に行ったりする傾向があります。
それらのことがきちんと管理されて片付いている状態が、この人に感情的な安定をもたらすのです。

ただし、この月にハードアスペクト(他天体からの困難な影響)が絡んでいる場合、現実に整理整頓をキープするのは難しく、部屋をきちんと片付けたいけど、なかなか手をつけられないという状況に陥りがちです。 

神経質で決断力に欠けるため、小さなことで迷いはじめるとそこで思考のループに入ってしまい、結局何も決められないという場合があります。

神経が細やか過ぎるので、細かいことが気になり、いろいろなものに対する許容度が低いともいえます。
作業をキリの悪い適当なところで打ち切ったり、後片付けをしないままにしたりといったことは、生理的にできないのです。

また自分自身の感情をも管理しようとするので、感情を露骨に表現することに羞恥心を感じます。
周りの人にとっては、「何を考えているのかわからない人」ということになります。

さらに自然な身体的欲求をも制御しようとするため、開放感はなかなか得られず、自らストレスを生み出していきます。

疲れたときや不安なときに、事務的な作業や細かいルーティンワークに没頭することで心を安定させようとします。
落ち着くために神経質な作業に没頭するというのは矛盾していますが、逆に言えば、乙女座の月の人は常に落ち着いていられないということです。

あいまいさを許さないという傾向は自分だけでなく周囲の人にも適用されます。
お母さんになった場合は、こまかく口うるさいので子供はリラックスできません。
仕事で部下を持った場合は、部下に任せることをせず、なんでも自分でコントロールしようとするので、周囲に不満・ストレスがたまります。
乙女座の月を持つ人はそういった状況にならないよう十分に意識して行動する必要があります。

また、不要なものを排出するという傾向は人種差別的な排他性として現われることもあります。
血縁や考え方、趣味的な好みが異なる人がいれば、集団から排除しようとしたり、排他的にふるまったりするのです。

とはいえ、乙女座の月を持つ人は几帳面で節度ある物腰なので、基本的には周囲からしっかりした人という評価を受けます。


☆天秤座の月

無意識のうちに他人を気づかうことができ、なんの努力や苦労もなしに他人とじょうずに話せ、だれとでも仲良くなれるのが天秤座の月をもつ人です。

これは常にバランスをとって、かたよりをなくそうという天秤座の性質に由来します。7番目のサインの天秤座は、牡羊座から天秤座までの7つのサインの力のバランスをうまくとろうという性質を持っているのです。

相手が自分に何を求めているのかを敏感に察知し、その期待に応える形で反応する人といえます。

よく気がつく人であり、言動は洗練されていて、人を楽しませることを忘れずに誰に対しても愛想よくふるまいますが、実はそれは見かけ上のキャラクターです。

天秤座は他者の視線を意識する状態を表しているため、感情が他者の視線に振り回されてしまいがちです。

それを回避するために、好き嫌いなく誰に対してもスマートにふるまう訓練をして、対人関係における感情の起伏を平均的にならしていこうとしているのです。

その訓練はある程度までは有効ですが、月は自然体の自分、落ちつける状態を意味しているので、社交場の自分と自然体の自分との間にどこかで折り合いをつける必要が出てくるでしょう。

一対一の状況では無意識に対応できますが、複数の人と同時にかかわるときには、どう振る舞っていいのかわからず、混乱することがあります。
その場合、八方美人的な言動が周囲には軽薄に映る可能性もあるでしょう。

バランスよく目配りする傾向は自分の行動にも向けられますので、一つの事だけに注目したり、力を入れたりすることはできにくくなります。
それが、一生懸命やらない人とみなされ、怠け者というレッテルを貼られていた時代もありました。

実際のところ、人間関係が楽にできすぎるので、えてして楽な道を選んでしまいます。
まわりの人たちと似たり寄ったりのレベルにとどまってしまい、もっと高いレベルへ飛躍しようという意欲は薄れてしまうのです。

また天秤座は活動宮ですので、人間関係も深く長く続くというよりは、さまざまに移り変わり、転々とする傾向があります。

人間関係や生活面でのバランスの良さのおかげで、経済的に困ることは少なく、なにかに追い詰められることもあまりありません。

バランス感覚は生活に洗練さをもたらし、上質なセンスが反映されたインテリアや衣服などに囲まれることが、さらに天秤座の月を癒やします。

なお、ひとりでいるのは一般に苦手で、勉強も独学よりも人に習う方が好きです。

健康面では腰部と腎臓に注意が必要です。


☆さそり座の月

さそり座の月の傾向は「水のサイン」で「不動サイン」という基本性質によく表れています。

「水」の溶け込む性質から、人なつっこさを持っていますが、「不動宮」らしく、固定化された関係を欲求します。

たくさんの友達よりも、一人の親友と濃密な関係を持つことを好みます。
友達が多いと、どうしていいのか分からなくなってしまい、処理不能になります。

好きな相手には、自分のテリトリーを侵害されることにも抵抗感を示しません。
そして、相手にもそれを要求し、感情的に深く関わることに喜びを感じます。

男女関係においてはその傾向がより依存的になり、相手の行動を縛りつけようとします。執着心や嫉妬心にさいなまれる場合も多いです。

さそり座は「ためこんで吐き出さない」という性質があるため、部屋もごちゃごちゃしていろんなものが溜め込まれているかもしれません。
暗い場所や神秘的な空間に落ち着きを感じるため、家やインテリアにもその趣味が反映されているでしょう。

溜め込む、という傾向は健康にも影響します。
もともと耐久度が高いので身体は壊しにくいのですが、身体に害のあるものを溜め込んでしまい、病気になった場合は治りにくくなります。

さそり座の人は、集中すること、深入りすること、このどちらかがあれば満足します。一方で、相手との関係が軽く、薄いままだと、ストレスを抱え込み、不安定になってしまいます。

さそり座の振る舞いは、「風」元素の人(双子座・天秤座・水瓶座)にとっては、しつこくて、くどいと思われてしまいますので、気をつけないと関係が壊れてしまうかもしれません。

また、深い関係を求めるところから、人間心理への洞察的感性が本能的に発達しており、相手の本音や、本人も気づいていないような隠れた感情を敏感に察知するという才能もあります。

そのように他者の本心が透けて見えてしまうために、対人関係において、どこか相手を馬鹿にしたような態度をとったり、支配的な態度をとったりする傾向もあります。

私生活を秘密にしたがる反面、他者の私生活上の秘密を知りたがる癖もあります。

さそり座の人は、他人を操作するという発想を手放すという課題を人生のどこかで突きつけられるでしょう。
それを自らの意志で行ったとき、多くの新しい価値観やエネルギーが取り入れられることを学び、ひいてはそれを社会に示していく人になるでしょう。


☆射手座の月

射手座は「火のサイン」かつ「柔軟サイン」で、炎の形を変えながら、地面を離れて上昇するというイメージです。

地(物質的なもの)から離れて上昇するということは、精神的なもの・抽象的なものへ向かうということです。

射手座の月の場合は、日常生活(月の領域)にも精神的なこと・思想的なことに熱中する人が多く、具体的なこと・細かいことはあまり気にしません。

そのため、射手座の月の人はスポーツ系のカラッとしたすがすがしさがあり、おおらかで、よく笑います。

反面、おおらかさ・飾り気のなさは、自らの感情表現に繊細さが欠ける傾向として現われるので、いい加減な言動で相手を傷つけてしまうこともあります。

哲学・思想に関心があり、抽象的なモットーによって生活を律していきます。

精神性が前面に出てくるのが射手座の月の人ですが、理念が現実を押し切ることに違和感を持たないので、新興宗教を装った詐欺などの被害にあうこともあります。

どんどん上昇する「火」の性質を持っているので、地(具体的なもの・身近なもの)から離れていこうとし、どうしても生活面の具体的なところが雑になっていくのです。

家事のやり方はおおざっぱで、細かいことに目が向きにくいので、仕事ではうっかりミスもでてくるでしょう。

身近なところから離れていく性質という意味では、日常の身近な生活が卑小に見えて、意識は遠方のもの、新しいもの(見た事がないもの)・思想・教養的なものへ向かいます。

海外へのあこがれがあり、生活習慣が違う人や異文化に抵抗感はなく、むしろ刺激的に感じます。

そのため、外国旅行で異文化に触れたり、そこまで行かなくても、外国と関わりのある雑誌を読んだり、語学や海外の文化を教養として学んだりすると元気が出ます。

柔軟サインであることから、新しく有意義なものへの関心はあれこれと移りやすく、また新しいものはすぐに古くなるので、落ち着いていられません。


☆山羊座の月

それぞれの天体がルーラー(支配星)として本来の居場所であるサインを持っていたのと反対に、天体が傷付くようなサインにいることを表す「デトリメント(障害)」の場というのがあります。月にとって、母性愛豊かな蟹座がルーラーであり、この山羊座はデトリメントになります。

山羊座において、月は本来の温かでやわらかい感情が傷付けられ、冷たく硬直した感情と化していきます。山羊座の基点である冬至点は「乾いたもの・固いもの」を表しているのです。

年齢域0才~7才を表す「月」は本来は子供っぽさを象徴するのですが、そこを抑制されるということは、自分のありのままの姿に対して抑圧的になりやすいということです。

幼年期に子供らしさを抑圧し、大人っぽい洗練された人やその人の物腰などをまねして、それを身に付けようとしてきたのです。

ときにはそれが強迫観念になり、周囲に甘えられず、親に言われたことを忠実に守ってばかりいたり、子供らしく遊びまわる経験が少なかったりしたかもしれません。

月の性質を抑えつけてきた山羊座の人は、どこかリラックスできない緊張を抱えています。
防御力が強いので、月のエネルギーが充電されにくいのです。

山羊座の子供が成長すると、集団社会や大人のルールから無意識にはみ出すことがほとんどありません。
意識的、無意識的に抱く「人はこうあるべきである」という見識に支配されていて、実際にその通りに振る舞うことができます。

一方、社会的なルールからはみ出す状況に追い込まれたり、常識の枠を超えた人物に出会ったときは大きな不安を感じます。
他人に気をつかう律義な人が多いのも山羊座の月をもつ人です。

タテ社会の発想や権威主義に傾きやすいのも山羊座に顕著な傾向です。
人を見るときでも、その人の内面に共感するよりは、身なりや肩書きなどから人物を評価しがちです。

それは自分の育ってきた背景にある大人への真似、つまり大人への成熟度を、人をはかる物差しとするからです。
いきおいモノの見方は秩序や上下関係を重視するようになり、「上から目線」の人になりやすいのも特徴です。

社会性を重視する価値観は野心的、打算的な行動となって現われる場合もあります。金銭的なメリットに関して損得勘定で動くことも珍しくありません。

ドライな感性は、グループを指導引率したり、管理・教育したりすることに適性を発揮します。家庭でのやりくりや家事においてもうまく立ち回るでしょう。

山羊座は地域社会の結びつきを大切にします。その土地のリズムに同調しやすいのです。その土地の地域性に自分の生活リズムを合わせていくことで、その土地で成功するチャンスも生まれますし、それが山羊座の月にとってリラックスできる方法です。

また、山羊座は古い伝統にも関係しますので、その土地の古いもののよさを継承し、それに新しい形を与える活動にも向いています。そこにも癒やしの場が開かれているでしょう。


☆水瓶座の月

クールで無機質な感じのする人です。
これは「風」元素のあまり感情的にならないという性質から来ています。

また不動サインですので、目の前の現象に対しても、大きな反応は見せません。そのため周りからは、何を考えているのかわからないと映る場合もあります。

ただ、11番目のサインであり集団意識は水瓶座においてかなり発達しています。

山羊座がその土地の集団意識に留まったのに対し、水瓶座は空間を飛び越えた集団意識を志向しました。
そのためにどんな相手との間にも垣根がなく、誰とでも違和感なく接することが出来ます。
みんなから親しまれる人になっている場合も多いでしょう。

ただし、他者をより広く、普遍的にみて関わっていこうという傾向があるため、個人的な感情を理解したり、特定の個人と深い関わりを持ったりすることは苦手です。

「誰とでも公平に接する」と「特定の相手に思い入れする」は反対の性質なので、両立はできないのです。

ネットお見合いで知り合った相手が水瓶座だった場合、メールや電話では親しくしていたけど、実際に会ったら印象が違ったということがあるかもしれません。

これは、空間を飛び越えた道具(メール・携帯電話など)を扱うのが得意な反面、近くて生々しい関係が苦手だからです。

つまり、水瓶座の月の人は距離感を置く関係が好きで、親密な立ち入った関係は苦手ということになります。

もちろんこれがストレートに表れるわけではなく、ほかの天体がその傾向を補っているでしょう。

でも「月」はありのままの顔なので、親しくなった場合はどこかで表れてしまうのです。冷たくなったり、突き放されたりすることもあるかもしれません。

これは悪意からではなく、他者との関わりをより普遍的に平均的にならしてしまう、水瓶座の性質から来ているのです。

水瓶座の人の中には、家を持たず友人の家に居候しながら移り住んだり、サプリメントを食事としたり、一風変わった生活習慣を持つ人もいます。

水瓶座は空間を飛び越えたもの、現状を飛び越えたものに価値を見いだす傾向があるので、印象としては新しいもの好きだったり、不良っぽかったり、生活感覚が身についていなかったりという形で表れる場合があります。

一方で、クールで感情に立ち入らない性格は集団の中でリーダーシップをとる立場に向いていて、会社の上役や学校の教師として活躍する場合も多いでしょう。


☆魚座の月

隣り合うサインは反対の傾向を持っている場合が多いですが、水瓶座がクールで人の感情に無関心だったのに対し、魚座は他人の感情に非常に敏感です。

他者に対する同情心にあふれ、誰に対しても親身になって接することが出来ます。これは、「水」元素で柔軟サインという、「くっつきやすく」「分け隔てなく」の性質が反映されているためです。

このくっつきやすさは、えてして行き過ぎた形で表れます。

つまり、困っている人に向けた同情心が恋愛感情に変わったり、それが貢ぎのような自己犠牲的な形に行き着いてしまったり。

また、困っている人などに同情するのは良いのですが、決断力が伴わないので必ずしも解決に至らず、むしろ混乱を深めてしまう場合があります。

「同情心・くっつきやすさ」は他人の感情移入だけではなく、ペットや世相にも向けられます。事件のニュースをみて自分のことのように不安な気持ちになり、動揺してしまうのです。

良くも悪くも感情が揺さぶられやすいのです。
生活のいろいろな局面で、落ち込んだり喜んだり、喜怒哀楽の表現が目立つでしょう。

他に影響を受けやすいという性質から、その影響を引きずり、なかなか自分の決断を下せないという傾向が現れます。

もともと優しい性格なので、相手を突き放したりハッキリした物言いをしたりできません。そのため、話があいまいになったり、決断に迫られる展開では逃げの姿勢になったりすることがあります。

あいまいさは生活の局面だけでなく、人生全体にも現れがちです。
目標をはっきりと決められないまま、他者の影響に流されて生きているという形になりやすいのです。

それは、柔軟サインが何も決めずにやっていく方がラクだから、自然にそうなっているともいえます。

この性質を生かすには、むしろ自分から、何も決めずにあてもない行動をとるとリラックスできます。とくに魚座の月の人はフラフラと散歩に出かけたり、仕事をする場合もやり方をきっちりと決めない方が良いということになります。

何にでも同調できることからスピリチュアルな能力や自然への感応力が発達している場合も多く、スピリチュアルなものものに触れたり、広大な自然にふれるとリフレッシュできるでしょう。

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