天秤座は相手がいないと成り立たないサインです。一人でいることをとてもアンバランスに感じます。鏡で自分を確かめるように、人と関わり相手の評価によって自分を作るのです。

人間関係が円滑になりやすいのはいいのですが、一方で相手の思いや意志がそのまま自分の心の中になだれ込んでくる大変さも味わいます。

関わる相手によってはひどく傷つけられる体験もするでしょうし、相手に振り回されることも多くなるでしょう。

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人間関係の大切さを知っているので、人から好かれやすい自分をつくろうとします。人から認められないのであれば意味がないとさえ考えているのです。

ある意味で「自分」をないがしろにする天秤座の人が陥りやすいワナがあります。

他人の目に映る自分を意識しすぎた場合、見方が偏っていても気づかずに、間違った自己イメージに振り回されてしまうことです。

たとえばAさんと付き合っていたときは「明るくて誰にでも優しい私」と思っていても、Bさんと付き合いはじめたら「クールで冷静な私」が本当の私だと思ってしまう。

自己形成がうまくいかないと、自分を探し続けて不安定な対人関係を繰り返すことになります。短い恋愛を繰り返しがちな人はそのワナに嵌まっているかもしれません。

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美的センスに優れた天秤座・金星の人は、相手のルックスや洗練された社交・生活など、表面的なものを重視します。

数多くの異性の中から相手を選ぶという天秤座の手法は合理的ですが、相手に主導権は奪われたくないので、駆け引きで優位に立てる相手を選びます。そして何か問題が起きたときや負けたときは、「私はあなたの要求に応えようとしただけ」と理屈をこねまわします。

天秤座の利己的で自分勝手な面は、自分が決めたルー ルに相手が従わなかったときに出ます。怒りで相手に対する配慮もなくなり、直接的な物言いや命令をするという、とても洗練されているとはいえない姿が現れます。この矛盾は、相手の感情に左右され自分の感情が露呈し、それまで必死に取ってきた表面バランスを失う恐れから起こります。

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人からどう見られるかに気を取られると、肝心な本心や感情がおろそかになってしまいますから、表面だけでなく心のバランスも取りましょう。たとえ自分や相手の感情に振り回されてオロオロしたり取り乱したりしても、そんな自分をかっこ悪いと思い込まないことです。

天秤座の人が本当に気をつけるべきなのは、「自分は本心をもって付き合っているか」です。それこそがフェアな愛情関係なのです。本心とは「感謝」の気持ちです。感謝の心を持つことが、真のパートナーシップになるのです。あなたが本気で愛情を捧げることができれば、必ず相手から愛情というエネルギーをもらえるはずです。

そして付き合う相手の中に「自分とは違う個性や素晴らしさ」を発見し、相手を支えることです。そうするとあなたも支えてもらえます。

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逆行の天秤座・金星の場合は、身を飾ることを好み、受け身の愛情となりがちですが、多くの人々に愛されるでしょう。

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〔天秤座・金星の、太陽期(26才～35才)への移行〕

☆太陽が獅子座の人

金星期には生活のバランス感覚を身につけようとしますが、太陽期になると自分が心の底から楽しいと感じることをしたくなります。

金星期に培った人との関わり方のテクニックを生かして、自分のペースに人を巻き込むような「遊び」に興味をもつでしょう。

恋愛の場においては、わざとドラマチックな演出をして相手を驚かしたりしますが、それもかわいいと思ってもらえそう。

他愛もない口げんかを好んでするようになるかもしれません。

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☆太陽が乙女座の人

金星期には誰とでもそつなく付き合ってきましたが、太陽期にはバランスのいい人柄や社交能力だけでは自立していけないと考えるようになります。

より実務的な能力を身につけることが大事だと思い、会社でも真面目に仕事に取り組むようになったり、資格取得を目指して勉強をはじめたりするでしょう。

自分の力で生きていけるという自信がつくと、人に振り回されなくなります。

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☆太陽が天秤座の人

同じ天秤座での移行なので人格的な変化は起きません。

ただ、太陽期には周りの人がいつのまにか実力をつけて仕事で輝いているのを見てこのままじゃいけないと思うかもしれません。

他人の評価に依存して受動的に生きていると、人に振り回されるだけで自分には何も残らないことに気がつくのです。

自分が何を望んでいるのかをもっと主体的に考えるようにしていきましょう。

つき合う相手も厳選するようになり、人間関係のバランスにより心を砕くようになるはずです。

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☆太陽がさそり座の人

金星期には周囲の人との距離感を保ちながら社交的に過ごしてきました。

しかし太陽期には、会社組織や恋人・上司など特定の相手からの影響がずっしりとのしかかってきます。

自由を奪われて、その支配下に取り込まれたような気分になるはずです。

でも組織の中や特定の人との関係に浸かってみると、今まで知らなかった仕事の充実感や、深い付き合いからくる満足感を味わえるでしょう。意外に集中力のある自分を発見するかもしれません。

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☆太陽が射手座の人

金星期には無謀そうな行動をとる友達を醒めた目で見ていたかもしれません。

太陽期になると、いつも人や世の中を観察しているだけの人生がつまらなく思えてきます。

もっと精神を飛躍させるような冒険や、今までは遠慮していたタイプの人たちと付き合うことで、新しい自分を発見したくなるのです。

その結果会社を辞めて留学したり、安定した関係だった恋人と別れて違うタイプの異性と付き合ったりと変化が現れるでしょう。