アクセルに対するブレーキの役割を果たすのが土星です。
土星は教師のようにやってはいけないことを規制し、ときには試練を与えて人生のコースを方向づけます。
人は制限を与えられることで、目標が定まり、意識を集中させることができます。
もし、時間にもやり方にもなんにも制限がなかったとしたら、ダラダラとして目的があやふやになってしまうでしょう。
長く安定した生活をするために、節度と規律のある人生を作り出すのが土星なのです。
土星の位置するサインは、その人が出会うであろう試練と、それを乗りこえるための力を示します。
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牡羊座 | 牡牛座 | 双子座 | 蟹座 |
獅子座 | 乙女座 | 天秤座 | さそり座 |
射手座 | 山羊座 | 水瓶座 | 魚座 |
若いうちは土星が身についておらず、他人への配慮が欠ける面があります。
自分よりも地位が低いと感じる人を無視したり差別したりという行為が、無意識のクセとして出てくるでしょう。
弱いものイジメに走る人もいるでしょう。
これらは、無理をして引き出した攻撃性がゆがんだ形で現れているのです。
幼少時に強くしかられた恐怖心が闘争本能を抑圧し、積極性や自主性を失ったのが原因です。
年をとるにつれ、リーダーシップのある人格に成長できます。
先進的な分野の仕事に取り組むと良いでしょう。
物質生活に対する堅実さを求めます。
子供の頃に家族が「モノ」を買い与えることで愛情を示した場合が多く、物欲と所有欲が強化されています。
どんなに豊かであっても、満足はできないでしょう。
強すぎる執着心をコントロールする必要がありますが、欲求から解放されようと過剰に禁欲的になるケースもあります。
実生活で変動が多いと不安になる傾向があります。
それを踏まえて、規則的な生活を維持する事に努力する人も多いです。
年をとるにつれ、五感のセンスは洗練され、物質生活は豊かに安定するでしょう。
幼少時の家族とのコミュニケーションに問題があり、無口になったり口ごもったり、知性面でのコンプレックスを持つ傾向があります。
その反動から「知ったかぶり」をしてしまう人もいるでしょう。
本来の能力からすると、平均的で安定した知的能力を備えています。
あいまいな抽象論は好きではありませんが、年をとるにつれ、理論的で実際性のある知性を発展させることができます。
実用性に優れた知性のため、仕事には有用で、教育関係などに適性があります。
数学的センス、適切な言葉を選ぶセンスは秀逸です。
幼児期に家族から十分な世話を受けられなかったことなどから、感情をむき出しにして表現することを恐れる傾向があります。
安定的な人間関係を求める一方で、傷つけられることを恐れ、親しい人であってもある程度の心理的な距離を置こうとするでしょう。
感情的になると人から拒否されるという不安から、感情を抑えがちなところがありますが、逆に一つの感情をずっと引きずるところもあります。
しかし、年をとるにつれ、感情の安定感が増し、家庭的な安心感、人との信頼感を育てることに真摯に取り組み、良い人間関係を作り出すことができます。
古い伝統に対する関心があり、親の影響を忠実に受け継ぐ傾向があります。
家族が期待する「理想の子供像」に忠実であろうとして自己表現を抑えてしまった結果、ありのままの自分に自信が持てなくなります。
一方で、そういう胸の内を悟られないように、虚栄を張ってしまうこともあります。
人から認められているという安心感がないと、他人を激しく否定することもあるでしょう。
他人の自由意思には干渉せず、自分の意思に集中する必要があります。
そうすれば、年齢を重ねるほどに自信を回復し、人生を楽しめるようになるでしょう。
芸能、芸術的な職業には持続力があり、成功しやすいです。
幼少時に受けた事細かいしつけが原因で、完璧でない自分への罪悪感を持ちやすい傾向があります。
小さな事でもごまかしを嫌い、神経質すぎるほどに自省的です。
一個人としての節度を大切にする傾向があり、人に対して心を明け渡すことはなかなかできません。
一方で、そういった緊張感に耐えきれず、反動で自堕落な生活を送る人もいます。
年をとるにつれ、安定した実務能力を獲得していきます。
計算や実務処理、医療関係、科学的な姿勢が必要とされる分野で成功しやすいでしょう。
他人との共同作業に、どういうバランスをとったらいいのか悩むため、若い頃は対人関係が苦手です。
極度に内気になったり、逆に嫌われまいと八方美人的にふるまったりします。
これは多くの場合、見栄を張る家族に影響されて、地位や経済力で人を判断するクセが身についたためです。
しかし、そもそも人との関係に対して探究心があるので、次第に人を扱うマネージメント能力や交渉能力が発達してきます。
人との距離感に基準があるので、相手が踏み込んでくると冷淡になる傾向があります。
結婚相手は、土星を象徴とした人格を持つ堅物になりやすいです。
他人との一体感を強く求めているにもかかわらず、事がうまく運ばないと、他人との愛情・信頼の絆を自ら断ち切るような行動をします。
最も恐れているのは、相手と一つになったら、自分が消えてしまうのではないかという恐怖心です。
感情の振幅が極端で、裏工作や人への影響力を計算しながら行動するようになっていきます。
人から裏切られることが許せないので、猜疑心や嫉妬心に身を焦がしたり、報復行為に出たりします。
それらを克服するためには、相手の願いを自らの価値観に照らし、依存ではなく共栄の関係を構築していくことが大切です。
他人と親密な関係を築く能力があるので、人心を掌握して組織管理者として成功する場合もあります。
高尚で理念的な学問に対する探究心を持っています。
そのために「人生に大した意味などない」と虚無的な態度をとってしまいがちです。
独立独歩の生き方を望むために、孤立した生き方をする人もいるでしょう。
あるいは、極端な思想にハマったり、自分が信じる価値観を他者に押しつけたりする場合もあります。
その場合は、自分自身も客観的な観察の対象として、突き放して見る必要があります。
しかし、年齢を重ねるほどにそのバランスは回復され、教育や研究の分野で才能を現すようになるでしょう。
土星は山羊座の支配星なので、ここでその性質が十分に発揮されます。
あらゆる分野で成功できる可能性がありますが、特に地域社会に対して順応性があります。
将来の地道な計画を立てて、そのとおりに実行しようと努力します。
しかし、社会常識に縛られるため、自分自身の主張があってもそれを表に出さず、無意識的に「個」を抑圧する傾向があります。
社会的義務のためには、自分も他人も我慢させようとするでしょう。
マイナス思考に陥らなければ社会的な成功はたやすく、年をとるほどにその可能性は高まります。
ユニークで個性的な生き方をしているようにも見えますが、むしろ普遍性への思い入れが強いといえます。
エキセントリックな言動に見えるのも、先進的な彼らが考える普遍性が、ほかの人にはあまりにも変革的だからです。
まわりとのギャップから、「社会から疎外されるのでは」と恐れてふつうの人を演じたりします。
あるいは、その恐れを振り払うかのようにあえてエキセントリックな言動をとり、自ら孤立を深めていく場合もあるでしょう。
しかし本来は、因習を打ち破り、革新的な世界観を取り入れて住みよい社会を作り出すことがこの人達の使命です。
年齢を重ねるほどに、その自覚は深まり、リーダーとして成功する人もいるでしょう。
世間一般の関心事には興味を持てず、俗っぽい価値観は共有できないでしょう。
そのため、社会的な中心から離れた辺境の場や、ノスタルジックな生き方にやすらぎを感じます。
合理的なことには反発し、感情を大切にします。
多くの場合腰が低い人で、自虐的になったり自分を過小評価するクセがあります。
しかし心の中の理想のイメージを表現する才能があるので、それを生かして時が来たら行動を起こしましょう。
自分が属していないと感じていた社会に貢献できた時、はじめてそこに帰属する安心感を覚えるでしょう。
神秘的、精神的なことに興味を持つため、その分野で活躍することも多いです。