今回は『火花』で芥川賞を受賞し、紅白歌合戦の審査員も務めた又吉直樹さんのホロスコープを予想します。
こちらが予想したホロスコープです。
予想のきっかけは、水星と金星の合に着目し、松村さんの本
すると10ハウスがふさわしいかなと思いました。
水星･金星が10ハウスのとき太陽は9ハウスか10ハウスです。
又吉さんは海外での活動や海外文化に関連する仕事をあまりしていないので9ハウスは却下して、10ハウスに入れたら配置はほぼ決まりました。
第10ハウスの水星：知的能力をメインにした職業運がある。知性は社会問題に向けられるので、社会的な知識にもたけている。著述業としての適性があり、二つの矛盾した分野の仕事をこなすことができる。
第10ハウスの金星：芸術的、芸能的、社交的な職業運がある。ファッション関連、美容、レジャー、エンタテイメント関係などに向いている。実力よりもステイタスの高い仕事に就く。
第10ハウスの太陽：名誉を求める。男性が支配する世界観や縦社会のなかで地位を上げていく。職業で認められる。
10ハウスのカスプ（つまりMC）が双子座で太陽も双子座なのは、お笑いと文学を両立した彼らしいですね。
あとは予想したわけではなく｢そうなっていた｣天体です。ハウス順に説明していきます。
第1ハウスの火星：行動で自分の意思を認識する。自己顕示欲が強く、行動はスピーディー。攻撃的な言動をする。スポーツへの関心と適性を持つ。
1ハウス火星は彼がサッカーに打ち込んだ要因でしょう。ウイングバック(ディフェンダーのポジション名)をやっていたようです。
小学生の頃から（寝屋川市立啓明小学校）サッカーを始め、中学校は寝屋川市立第五中学校に通い、高校時代は関西の強豪北陽高校（現：関西大学北陽高等学校）サッカー部に所属し、左利きのため左のウィングバックをやっていた。3年生の時は副キャプテンも務め、また大阪府代表としてインターハイにも出場している。(ウィキペディアより)
火星は乙女座にあります。乙女座は対応身体の腸が表すように、悪いものを排除する性質を持ちます。ディフェンダーにスィーパー(sweeper)というポジションがあるのですが、この名称は｢掃除夫｣に由来します。サッカーのディフェンダーは悪いもの(敵の攻撃)を排除する性質が強いのです。
プロサッカー選手でも太陽サイン乙女座の人はディフェンダーをやる場合が多いです(吉田麻也選手･長友佑都選手など)。
1ハウス火星→スポーツへの関心･適性
乙女座の火星→排除するスポーツ→サッカーのディフェンダー
ということで乙女座の1ハウス火星は彼の経歴に適合します。
第2ハウスの冥王星：財政に関して極端。まったく金がないか、ものすごく経済的に恵まれるかになる。物質的な生活に関する限り、上限と下限のリミッターがなく揺れが大きくなりやすい。
『火花』が売れて極端に収入が増えたので、これはふさわしいと思います。
冥王星は太陽とはゆるいトラインです。
第3ハウスの天王星：人の気を引く知性があり、言葉遣いが斬新。新奇な流行や、新しい情報に飛びつく。暗号、象徴などの言語に関心を抱く。抽象的で難解なことをよく理解する。
これは矛盾はないと思います。
第5ハウスの月：感情の働きが子供っぽく、わかりやすい。芸能人的な性格。他人に親しまれやすい。人気が出やすい。 趣味に熱中する。
彼のキャラが典型的な5ハウス月と違うとすれば、大人びて保守的な山羊座にあるからでしょう。子供っぽい月がストレートには現れません。
趣味は散歩と読書と音楽鑑賞。通算2,000冊以上の本と2,000枚以上のCDを持っている。活字が躍りだす夢を見るほどの読書家。好きな作家として、太宰治、芥川龍之介、古井由吉、京極夏彦、中村文則、田丸雅智等を挙げている。「太宰治ナイト」「松尾芭蕉ナイト」などのイベントを主催している。(ウィキペディアより)
趣味に熱中することがあらわれていますが、なんとなく古典的なものに傾倒するのも山羊座の影響でしょう。
さて、又吉さんは太宰治の生まれ変わりといわれています。
携帯の待受け画面は太宰治（昔は正岡子規だったこともある）で、以前に三鷹市下連雀の築60年以上の風呂なしアパートに住んでいた時期があったが、過去に読んだことのある「太宰の家から吉祥寺への行き方」と同じであったため三鷹図書館で詳細に調べてみると、その住所が太宰家の旧住所にあたることが判明した。(ウィキペディアより)
これは凄いことですが、太宰治の生まれ変わりかはわかりません。太宰治と又吉さんの2重円を作ってみましたが、どういう関係かわかりませんでした(笑)。
ちなみにこちらは太宰治のホロスコープです。
太宰治は出生時刻が大体判明していて、7ハウスの太陽をもちます。これはかかわる人間関係を小説に反映させたということですね。
というよりは、8ハウスの海王星が他人と自分の境界を越えてしまうので、人から題材を借りてきたのです。
誰から？
海王星と合になっている人からです。
月･金星・・・つまり妻や女性関係からです。太宰が妻などの日記から小説の題材を拝借したのは史実でもあります。
文学は必ずしも創造されたものではありません。シェークスピアの作品も彼が創作したものは一つか二つしかないそうです。ほとんどは民間伝承を彼が脚色したのです。
人にわかりやすく伝える、というのも文学の役割なのですね。太宰治の場合は、7ハウスの水星がその役目を果たしています。
以上又吉直樹さんのホロスコープでした。
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