今回は2016年NHK大河ドラマ『真田丸』の主役を務める堺雅人さんのホロスコープを予想します。
この人は数ヶ月前に予想しようと思って、挫折しました(笑)。
数ヶ月経って予想スキルが上昇したかなと思ったのですが、やはり難しく、時間がかかりました。矛盾はしないと思いますが、自信はあまりありません。
こちらが予想したホロスコープです。
堺雅人さんは宮崎育ちですが、神戸生まれだそうです。
予想のきっかけとなった天体は特にはなく、考えを巡らせながら最終的にこれに落ち着きました。
最終的な決め手となったのはMCを獅子座にしたことです。
MCが獅子座:この人は社会の注目を浴びるエンターティナ―に憧れるでしょう。人々の注目や賞賛が自分に集まるときにこそ、存在を認められたように感じます。そして社会に祝祭をもたらし、生きることの喜びを再認識させるという使命を持っています。
最初彼の太陽は1ハウスか12ハウスか迷いました。でもその場合MCが双子座か蟹座になってしまいます。
彼の人生をみると高校から演劇を志しており、エンターティナ―としての意識が強いのでMCは獅子座だろうと考えました。
天体でいうと、いちばん彼らしいのは牡羊座・5ハウスのカイロンかもしれません。
第5ハウスのカイロン:この人は子供時代にのびのびとした自己表現が抑えつけられ、それが心の傷となった可能性があります。5ハウスのカイロンをもつ人は、自己承認を得たいという欲求がなんらかの理由で叶えられずに心の傷となり、人から注目を集めることに躍起になります。個性を磨き、自分の才能を信じることが自分自身を癒し、また同じ傷をもつ人々を勇気づけるようになるでしょう。
これに対応するウィキペディアの記載はこちら。
いつも微笑んでいるような独特の顔つきをしている。舞台『噂の男』では、「喜怒哀楽を全て笑顔で表現する男」と称された。しかし以前は、監督から「ヘラヘラするな」と叱られる事があり、本人は自身の表情にコンプレックスを持っていた。小日向文世にその事を話したところ、「僕も言われたよ。僕は風呂場で手鏡を持って怖い顔の練習をしたよ」と言われ、堺も手鏡を購入し表情の練習を行った。
カイロンは心の傷をあらわします。トラウマやコンプレックスになっているものはカイロンの影響かもしれません。
表情にコンプレックスということで、最初肉体的なコンプレックスをもちやすい6ハウス・カイロンかと思いました。
しかし6ハウスのカイロンは病気・体質などの容易には動かしがたい肉体のコンプレックスに関係します。表情は体質というよりは自己表現に関するコンプレックスなので、5ハウスの方が適切です。
そもそも牡羊座のカイロンも自己表現やアイデンティティに関するコンプレックスです。表情は役者のアイデンティティにも関わるので、牡羊座・5ハウスのカイロンは彼の状況に相応しいでしょう。
カイロンは太陽とオポジションです。
仕事に影響する表現のコンプレックスなので、カイロンと太陽のオポジションは彼の状況をよく表しています。
先ほどの引用で、いつも微笑んでいるような独特の顔つきとありました。
顔つきに悩まされるのはカイロンの影響ですが、微笑んでしまうのは別の天体の影響です。
第1ハウスの金星:人を惹きつける、生まれながらの洗練されたかわいらしさを持つ。 愛情が豊かで、人を傷つけない言動をする。 情に流されやすい。 芸能的適性がある。
この女性っぽい天体が拡大・拡張をあらわす海王星と合のため、表情を引き締められず、微笑んでしまうのでしょう。
さらに金星・海王星は射手座にあります。射手座の支配星木星も海王星の性質と似ていて拡大をあらわします。1ハウス金星の性質がどんどんオーバーになって、際限なく締まりのない顔つきになりやすい。
しかし、金星・海王星の合に対しては土星や火星が訓練的意味合いをもつ150度の影響を与えているため、彼の表情は締まるときは締まるのです。
あとの天体はやや根拠が薄くなっていきます。
第6ハウスの火星:生まれながらの攻撃性や行動力、活力をコントロールすることに興味を抱く。有意義な仕事をやり遂げることを通じて、自己達成感を味わえる。腰が低い。ダンス、ボディワーク全般や肉体労働系の仕事に適性がある。
高校の頃から演劇を志したそうで、俳優という仕事自体が身体を使うボディワークともいえます。あとバイトで引っ越し屋などを経験したそうなので、この天体の資質を持っていそうです。
俳優で食べていけるまではドーナツ屋や引っ越し屋など多数のアルバイトを行ったが、計算が苦手でコンビニエンスストアのアルバイトではよく釣り銭を間違えて叱られた。また、主演映画『武士の家計簿』ではそろばんの達人という役柄だったので、計算が苦手の堺としては大変な役だった。(ウィキペディアより)
計算が苦手とあるのはこの天体の影響かもしれません。
第12ハウスの水星:メディアのなかで広く発言する権利を獲得しやすい。知性を働かせるのに独特の手段がある。管理から逃れたがる知性なので、かなり気ままな学習方針になるところがある。
12ハウス水星をもっている人は幼少期の学習に不備があった場合が多いようです。
堺さんは読書好きで、早稲田大学文学部に入学できるほど文系科目は得意らしいので、好きな本ばかり読んでいたのでしょうか。
水星といえば、彼の月は水星としか有効なアスペクトをもっていません。妻を表す月が水星とオポジションの場合は若い(水星)女性(月)と結婚することが多いです。
また、彼の女性観が言葉や声へのこだわりをみせるのは、月が水星としかアスペクトがないためでしょう。
好きな女性のタイプについて、「言葉→声→顔の順に惹かれる傾向がある」と度々バラエティー番組等で発言している。まず会話をしていて楽しいと感じ、この人の声をずっと聴いていたいと思い、その人の顔が可愛らしいと気づく、とのこと。他に鼻歌をよく歌う人。(ウィキペディアより)
予想の出生時刻では月―水星のオポジションがタイトなので、女性観(月)に言葉(水星)の影響があるのでしょう(オレンジ色の部分)。
また、好きな女性のタイプをあらわす金星と海王星が合の影響もあるようです(水色の部分)。海王星は想像力の天体なので、女性観(金星)もストレートではなく、想像(海王星)を介して遠回しにやってくるのです。
11ハウスの3天体は、予想したのではなくむしろ「そうなっていた」天体ともいえます。
11ハウスの3天体は彼を演劇へ向かわしめた天体なのかもしれません。11ハウスは自由を重んじ、グループ活動に傾倒するハウスなので、MC獅子座と相まって演劇という選択肢があらわれたのでしょう。
高校時代は演劇部に所属。高校時代は通産省の官僚を目指していたが、数学が苦手なこともあって次第に役者を志すようになる。1992年に早稲田大学演劇研究会を母体にした劇団「東京オレンジ」の旗揚げに参加。同劇団の看板俳優として活躍し、「早稲田のプリンス」と呼ばれた。(ウィキペディアより)
そもそも彼は官僚を目指していたらしく、その目標に挫折したあとも親からは普通のキャリアを積むことを期待されていたフシがあります。
なぜかというと、彼が早稲田大学を中退したときに親から勘当されているからです。
早稲田大学を中退したことがきっかけで親から勘当され、7年間音信不通だった。しかし連続テレビ小説『オードリー』に出演している堺を見た両親が電話をかけてきて、彼を認めてくれたと語っている。(ウィキペディアより)
厳しめの家庭に育った彼にとって、役者で食べていくという進路は反社会的な選択だったかもしれません。反社会的な傾向が11ハウスの天体を説明する要素かなと思います。
また太陽と天王星が合であることはやや変わった人になりやすいのですが、彼はそうは見えません。11ハウスの支配星が天王星であり太陽も11ハウスであってみれば、太陽の意図を強調する程度の影響にとどまるのかもしれません。
実は堺さんのホロスコープには教育・訓練的な意味合いをもつ150度のアスペクト(インコンジャンクト)がたくさんあります。
2天体が1天体をインコンジャンクトで挟み打ちした複合アスペクトはYODと呼ばれますが、これが3つもあるのです。
彼が親から勘当されたのは、8ハウスにある土星から1ハウス金星へのインコンジャンクトの影響と思われます。8ハウス土星は「感情交流の回路が閉じている」天体です。土星は太陽・月とアスペクトがなく、ドラゴンテイルとやや重なっているので、彼自身の性質としてはあまり現れません。
しかし金星に対してはタイトなインコンジャンクト。土星(親)が金星期の堺さんを教育しているのです。「7年間音信不通だった」とあるので、金星期を抜けた頃に勘当が解かれた現実と一致します。
先程あげた表情の話しなど、彼は色々な人から教育されてきたようです。その生き方はインコンジャンクトが多いホロスコープに現れています。
以上堺雅人さんのホロスコープでした。
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