たけしさんの場合は、ウィキペディアがおもしろかったです。
「少しはおもしろいこと言え!」とか「この貧乏人が!」などといじっている相方のビートきよしさんが実はたけしさんの先輩で、きよしさんの誘いで漫才を始めた、というのも初めて知りました。
たけしさんぐらいになると、ウィキペディアの情報量が相当ありますので、そういう意味では予想しやすいのかもしれません。ウィキペディアの記載が少ない人は、予想できません(笑)。
予想のとっかかりは、
・太陽ハウスは奇数ハウスだろう
というところからはじめました。
たけしさんの積極的な人生を展開するのは、やはり奇数ハウスの太陽だろうと思いました。1・3・5ハウスあたりかな、と。
たけしさんは知性を使った活動が多いので、3ハウスがとくに怪しいと思いました。
1ハウスも推進力が強いので良いのですが、「がむしゃら」な感じがあります。それはたけしさんにはあまりない。
5ハウスは創作衝動の強いハウスですが、たけしさんの感じとは少し違和感があります。
そこで太陽を3ハウスになるように調整すると、こうなりました。
たけしさんはマザコンと自分で言っていたので、月は12ハウスかなと思ったのですが、太陽を3ハウスに入れると、月は1ハウスになってしまいます。
それで、1ハウスの月を確認しました。
第1ハウスの月:身近な人の気持ちに本能的に反応する。反応したあとに放出するので、周囲の人が無意識に思っていることを代弁する立場になりやすい。場の雰囲気を作り出す。母親の人格並びに人生を複写する傾向。周囲の人々にかわいがられ、人気運がある。親しい人のさまざまな面を無意識に模倣する結果、人生に変化が大きい。
たけしさんは学生の頃、教育熱心な母親の強い勧めもあって明治大学の工学部に進学します。でもそこからドロップアウトして演芸の道に進み彼女を落胆させる。後年お母さんが亡くなったときには、「俺を産んで良かったと思って欲しい・・・」と絶句し、泣き崩れたそうです。
第1ハウスには物事の始め方と動機、基本的行動パターンが表れています。
母性を表す月が在室するとすれば、母親の期待に添いたいという思いが根本にあるはずで、たけしさんのエピソードと合致します。
このホロスコープで気になったのは、第2ハウスの水星です。
これは第3ハウスに入れちゃっても良いのですが、わたし的には2ハウスと両立してほしいと思いました。
第3ハウスの水星は科学的な才能に恵まれます。たけしさんは数学が得意で、「もし道を間違えなかったら、数学の研究者になりたかった」といっています。数学をテーマとした番組もやったぐらいです。
一方でわたしが第2ハウスの水星を推す意味は、たけしさんには人を惹きつける話し方があると思ったからです。
第2ハウスの水星:知性を利用して職業的、金銭的に成功する。時には文学的センスが表れるが、趣味に夢中になる傾向があり、言葉のトーンなどにこだわる。知識が財産だと思いがち。人に心地よさを与える話術能力がある。
以前森公美子さんか誰かが話していたのですが、『たけしの誰でもピカソ』という番組で、声に「1/fゆらぎ」とよばれる癒やしの要素が含まれるか測定することになった。
彼女は歌手のプライドからか「もしわたしになかったら、歌手をやめる」といって、その場に緊張が走ったそうですが、実際には含まれていて事なきを得た。
でも出演者の中でその要素をいちばん含む声をもっていたのは、たけしさんだったそうなのです。
たけしさんが話していると、聴こうかなという気になる。だから、第2ハウスの水星が有力だと思いました。
ここまでも大体予想はあってるかな、という感じもしますが、残りの気になった星を見てみましょう。
第7ハウスの天王星はアウトロー的あるいは変人的な人物との交際を好む星です。
この辺をウィキペディアに探っていくと、次のような記載があります。
“90年代初めにはオウム真理教の教祖麻原彰晃の宗教観に深く陶酔し、自ら対談を申し込むなど、一時期交友関係を持った。”
“フライデー襲撃事件からの復帰直後に時期尚早であると右翼団体から街宣を掛けられたものの、当時の事務所である太田プロダクションには対処してもらえず自ら幹部の元に出向き謝罪し事を収めたこと、2002年当時の稲川会総裁からの度重なる面会要請があり、『新潮45』2002年5月号で対談することになったことや、たけしと親交のある関西の芸人に無理矢理組長に会わされたことなどを明かし、芸能界が暴力団とのつながりを断つことの難しさについて語っている。”
第9ハウスの冥王星は、海外で自己が大きく変革するような体験をしやすい、とあります。
これは、たけしさんの場合は、
1997年(平成9年)、映画『HANA-BI』が、第54回ヴェネツィア国際映画祭で日本作品として40年ぶりとなる金獅子賞を受賞した。
という体験を表すものと思われます。冥王星が獅子座にあるのでいかにも、という感じです。
第11ハウスの海王星は、次のような星です。
第11ハウスの海王星:芸術的な才能のある友人を持つ。友人は信頼性に欠けるところがあり、トラブルに巻き込まれやすい。芸術的な団体に属したり、趣味に凝った集まりに参加したりする。 夢でしばしば未来のことを予知する。
趣味に凝った集まりというのは、所ジョージさんの「世田谷ベース」で遊んでいるところでしょうか。軍団の人たちとも自分の「等々力ベース」で遊んでいるようです。
あと予知夢に関しては、ウィキペディアに次のような記載がありました。1994年原付バイクで東京都新宿区の安鎮坂付近を走行中に自損事故を起こして重傷を負った、そのときの説明部分です。
“この事故で生死の境を彷徨っていた時、たけしの夢の中に、事故の前年に亡くなった親友の逸見政孝が出てきたという。たけしは、「あれは、まだ俺は死んじゃいけない。って逸見さんが言いに来てくれたんじゃないかな」と、退院後のインタビューで答えた。”
ちなみに、このときのたけしさんの第一発見者は諸星和己さんだったそうです。
東京には人がたくさんいるわけですが・・・(笑)、この偶然ってすごくないですか?
これは諸星さんのことになるかもしれませんが、彼は人を引き寄せる力がすごいみたいです。
『くそ長ーいプロフィール』という彼の書いた本に、ニューヨークで店に入って外を眺めていたら、向こうから明石家さんまさんが歩いてきたのでそのあと遊んだ、みたいなことが書いてありました(笑)。
今回はここまで。ウィキペディアをたどる作業がたいへんでした(笑)。
PS.ハウスの予想は自分自身の勉強にもなるので、あと50ケースぐらいやりたいと思ってはいます。週2回だと半年。週1回だと1年間・・・。人をみた瞬間に「あの太陽は○ハウス」といえるぐらいにまでなりたいです(ワラ
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