モデルや女優として活躍する香里奈さん(出生時刻公表)のホロスコープを見ていきます。
パッと見て円の上半分の小三角形に気づきます。
MCと合の10ハウス海王星を頂点とし、海王星とそれぞれセクスタイルの12ハウス太陽↔7ハウス冥王星がトラインの小三角形です。
小三角形:比較的狭い範囲での洗練された能力や応用力などを強めます。トラインは援助のアスペクトですが、これらをセクスタイルという生産性に結びつけていくために、恵まれた状況のなかでもせっせと磨こうと努力します。この三つの天体のうち、どれが表現の中心となるかというと、セクスタイルで囲まれた真ん中の天体です。(『完全マスター西洋占星術 』(松村 潔)より引用)
香里奈さんは真ん中の海王星がMCと合なので、仕事(太陽)が芸能活動(海王星)と直結した(MCと合)のでしょう。冥王星は彼女にカリスマ性(冥王星)を加えました(太陽とトライン)。
また、香里奈さんは土屋アンナさんと生年月日が近く、出生時刻も近いため、ホロスコープがとても似ています。実際の活動も似ていますね(モデルと役者を両立)。
モデル関係の仕事は、11ハウスの金星も担当しています。職業としての(カスプ山羊座)先進的な(水瓶座)ファッション(金星)。
ファッションが収入に結びついたのは、2ハウスの支配星の流れが牡牛座→金星だから。
4大 小惑星(セレス・ベスタ・ジュノー・パラス)を含めても北半球(円の下半分)には3つしか天体がありません。そのうちカイロンは有効なアスペクトがない(金星とのトラインは元素違い)ので、2ハウスのジュノーと3ハウスのベスタぐらいです。
ベスタは乙女座とさそり座に関連する天体です。3ハウスにあっては姉妹(3ハウス)との労働(ベスタ)的なつながりが暗示されます。ドラゴンヘッドとベスタは合のため、やはり姉妹との関係で発展していく(ドラゴンヘッド)と読めます。
来歴
三人姉妹の末子として名古屋に出生。モデル業の始動は15歳のときで、モデル事務所に所属していた姉(能世あんな)の姿に触発を受けたのがきっかけであったという。2000年からファッション雑誌『Ray』の専属モデルへ。これがデビューとなった。名古屋のモデル事務所からの移籍に伴い18歳で東京へ移り、同時にモデル業と並行させての女優業を開始。(ウィキペディアより引用)
ジュノーは天秤座とさそり座に関連する天体で、結婚や人間関係をあらわします。収入をあらわす2ハウスで、かつ牡牛座にあるジュノーは人間関係(ジュノー)によって収入(2ハウス)を得たい。
今回香里奈さんを取り上げたのはテレビで『嫌われる勇気』というドラマを観たからでした。
このドラマはベストセラー本『嫌われる勇気』を殺人事件のストーリーに仕立てたものです。殺人事件の中で、書籍『嫌われる勇気』の「アドラー心理学」が解説されます。
このドラマの内容が主人公を演じた香里奈さんの8ハウスの状況に近いものでした。
8ハウスは心理学に関連します。8ハウスの火星は犯罪(火星)心理(8ハウス)をあらわします。火星はさそり座にあるため、死(さそり座)にかかわる犯罪、つまり殺人事件の犯罪心理です。
火星は土星と合で、このアスペクトには活動(火星)が制限(土星)される、つまり「拘束」という意味があります。このアスペクトをもつ人は、何らかの形で拘束されるのです。
香里奈さんが演じる主人公の刑事は、幼少期に誘拐された経験があり、誘拐事件の真相解明がドラマのメインテーマでした。
誘拐とは拘束されること、つまり、香里奈さんの8ハウスの状況そのものなのです。
8ハウスの状況は2ハウスのジュノーに働きかけました。
2ハウスジュノーの願いは人間関係によって収入を得たいというものです。
固定サインのオポジションの2天体は、Tスクエアの先端の天体に妥協点を見出すことがあります。
先端の天体は11ハウスの水星でした。
11ハウスのカスプは山羊座であり、これは大衆向けの(カスプ山羊座の11ハウス)コミュニケーション(水星)、つまりマスコミと読めます。
水星は水瓶座にあるため、特に電気・通信にかかわるマスコミ、つまりテレビが想定されます。このとき水星は、創造性や正義、芸術を意味するパラスと合。パラス自体は12ハウスなので、映像(12ハウス)芸術(パラス)が想像されます。
8ハウスと2ハウスのオポジションが見出した妥協点は、ドラマ『嫌われる勇気』だったのです。
香里奈さんが関わったドラマ・映画の仕事は、Tスクエアの構造を応用したものが多いのでしょう。
香里奈さんといえば、数年前にフライデーでスキャンダラスな写真が暴露された事件が思い出されます。
あの事件も、ホロスコープに表れていると思いました。そう思える理由は3つほどあります。
理由その1:セックスをあらわすのは8ハウスです。8ハウスのカスプはさそり座のため、秘め事(8ハウス)が暴露される(さそり座)可能性があります。
8ハウスの支配星の流れを追うと、さそり座→冥王星は7ハウスにあります。冥王星は7ハウス月とサイン違いの合。これは意図せず(サイン違い)私生活(月)が世間に(7ハウス)暴露される(冥王星)と読めます。
理由その2:そもそも7ハウスの月には「私生活は他人に見せられるように意識したものとなる。個人的な部分を社会的にむき出しにする」という意味があります。
しかし彼女は、意識してむき出しにしたのではありませんね。
思いがけずむき出しになったのは、月の天秤座がインターセプト(サイン全体がハウスの中に隠れる)だからです。インターセプトのサインにある天体は意識しずらいのです。
理由その3:三つ目は、固定サインのTスクエアです。
8ハウスの火星は男性に利用されやすい性質があります。
彼女の8ハウスに入り込んだ男性(8ハウス火星)は、彼女を拘束しようとします(火星と土星の合)。そして人間関係によって収入を得たいという願望を持っています(2ハウスのジュノーとオポジション)。
その解決点がやはり11ハウスの水星であり、マスコミ(11ハウス水星)に写真(12ハウスパラス)を持ち込むことだったのです。
これは8ハウスに入り込んだ男性の性質です。
香里奈さんの意図はどこにあるのでしょうか。
あの暴露事件はトランジットの土星に触発されたサイキック能力が、みずから引き寄せたのだと思います。
フライデーで暴露された時、経過の土星はサターンリターンを終え、出生の火星を通過した頃でした。
12ハウス太陽をもつ人にとって、サターンリターンは特に大きな意味をもちます。
もちろんあの事件の裏には、具体的な因果関係があったのでしょう。しかし12ハウスの太陽はもっと深遠な意図で、あの事件を招き寄せた気がします。
POF(パート-オブ-フォーチュン)は、心理探究の8ハウスにあります。そして犯罪心理を描いた『嫌われる勇気』で久しぶりのドラマ復帰をしました。
彼女は年齢的にも火星期に入ろうとしており、新しいサイクルがはじまったようです。
以上、香里奈さんのホロスコープでした。
この他の有名人はこちらをご覧下さい