土屋アンナさんの出生時刻はネット上にあがっていました。ホロスコープを作るとアスペクトラインの多い複雑なものでした。
たまたまこの前の記事が高橋尚子さんで、とても美しいグランド-トラインがありました。
アンナさんのグランド-トラインはよく見ると成立していません。アスペクトラインが複雑すぎて逆に分かりにくいので、ラインなしで作り直しました。
最近のニュースでは裁判で勝訴したというものがありました。
訴訟は7ハウスに現れます。
7ハウスにはさそり座の冥王星があります。冥王星が風サインの天秤座にあれば、風サインのグランド-トラインが完成します。裁判は長期化せず円く収まるか、そもそも裁判沙汰にならなかったでしょう。
どんな裁判かというと、7ハウスの支配星はカスプ天秤座→金星で12ハウスにあります。水瓶座の金星は集団の芸術、つまり劇と読めます。
金星は12ハウスなので、劇の中止(消える→12ハウス)が暗示されています。
なぜこれが裁判に結びつくかというと、金星と合のパラスが正義をあらわすからです。
金星とトラインの位置にありながらも元素違いの冥王星は、当事者間の深刻な(さそり座冥王星)食い違い(元素違い)を演出しました。
金星の発想を追うと、水瓶座→天王星→9ハウスなので、法律(9ハウス)に訴えることになります。冥王星の発想を追うと、さそり座→冥王星→7ハウスなので、裁判(7ハウス)に訴えることになります。
いずれにしても、法廷で決着をつけるしかなかったのです。
2013年(平成25年)
8月に初主演する予定であった舞台『誓い~奇跡のシンガー~』が上演中止となる。 この問題は、同作品の脚本・演出を務めた甲斐智陽らが、土屋自身が稽古を無断欠席したのが原因として、8月9日、土屋と所属事務所を相手取り、3026万円の損害賠償請求訴訟を東京地裁に起こす騒動にまで発展。(ウィキペディアより引用)
そもそも7ハウスは一対一の人間関係の部屋です。
土屋アンナさんは人間関係において、裁判のゴタゴタがあらわすような深刻な経験(さそり座の冥王星)をしやすいようです。
昨秋に一般男性との交際を明かした女優で歌手、土屋アンナ(32)が10日、公式ブログで第3子となる長女を6日に出産したことを発表した。
アンナは最初の夫でモデル、故ジョシュアさんとの間に長男(12)、昨年1月に離婚した前夫のスタイリストとの間に次男(6)がおり、同10月にテレビ番組で恋人の存在を告白。同11月にブログで一般の男性との交際を報告し、第3子妊娠を発表。
(ネットニュースより)
ここからは、ホロスコープに秘められた結婚遍歴の暗示を見ていきます。再々婚までする人はなかなかいませんが、そうまでする理由が分かるでしょう。
結婚遍歴の暗示その1 固定サインのTスクエア
結婚をあらわす8ハウスに、婚外の男性をあらわす火星があります。これだけなら大きな影響はありませんが、2ハウスにあるカイロンとオポジションなのです。
カイロン(心の傷をあらわす)は、結婚や人間関係をあらわすジュノーと合。
牡牛座2ハウスのジュノーは、結婚や人間関係によって経済的に豊かになることを意味します。一方でジュノーに絡みついたカイロンは、それを否定します。
そうするとオポジションの両端の天体は、Tスクエアの先端の天体に妥協点を見出すことになります(※)。12ハウスの金星、つまり秘められた(12ハウス)恋愛(金星)です。
詳しい内容は知る由もありませんが、男と女と恋愛と結婚をあらわすさまざまな天体が彼女を動かしています。
※先端の天体に妥協点を見出すのは、固定サインのTスクエアの特徴。
結婚遍歴の暗示その2 柔軟サインのTスクエア
4ハウスにはPOF(パート-オブ-フォーチュン)があり、家庭に対する意識が強そうです。
見過ごしがちですが、家庭に対する意識が強くない人は、どんなに男女関係が多くても結婚しないでしょう。ましてや再婚、再々婚する意欲は湧きません。
蟹座の4ハウスにPOFがあるアンナさんは、家庭への意識が強い。天体がない4ハウスの支配星は、蟹座→月です。妻(月)になって家庭(4ハウス)を作りたい、という意識が強いのでしょう。それが結婚への意欲となります。
しかし月は犠牲や独身をあらわすベスタと合のため、月の役割の断絶が暗示されています。断絶が暗示されるワケは、天王星(分離をあらわす)とオポジションだから。それに加えて夫をあらわす太陽と、ここでもTスクエア(柔軟サイン)を形成しているからです。
その1のTスクエアがアンナさんの結婚観とすると、それはホコロびがちです。その2のTスクエアは人間関係の修復パターンです。
柔軟サインのTスクエアは関係の修復を意味します。3天体が連動して関係の修復にあたるのです。つまり、法律的に(9ハウス)離縁(天王星)して、夫(太陽)と離れ(12ハウス)、妻(月)は独り(ベスタとの合)になる。
12ハウスの魚座はインターセプト(一つのハウスの中にサインが隠れる)なので、魚座に置かれた天体はあまり意識できません。そのため、あまり意識することなく夫が入れ替わるのでしょう。
逆に考えるとよくわかります。
もし夫が入れ替わるのを強く意識する(気にする)のであれば、32歳の若さでみたび結婚し、それぞれ違う父親の子供をもうける事は、出来ないはずです。
結婚遍歴の暗示その3 MCと海王星の合
月は母親の象徴でもあります。
日本人の母親とアイルランド人の血もひくポーランド系アメリカ人の父親を持つ日米のハーフ。出生当時の本名はアンナ・マリーハイダー。
父親は幼少時に家を出たが、土屋は小学生時代にはそのことを隠していた。友達には父親の自慢話をしていたものの、やがてばれて嘘つき呼ばわりされたという。このような生まれのため英語が堪能と思われることがあるが、実のところ、英語は苦手と語っている。(ウィキペディアより引用)
母親もアンナさんの幼少時に離婚しているのです。つまりベスタと合の月は母親の生き方もあらわすのですが、アンナさん自身も母親になる可能性がある「女性」なので、母の生き方が自身の生き方に投影されたわけです。
4ハウスのカスプであるICはどちらかの親をあらわしますが、この場合は蟹座なので母親でしょう。そうすると反対のMCは父親となります。父親をあらわすMCには海王星が絡みついています。
これは父親のあいまいさと読めます。幼少時に家を出たのですから、実際にも父親と呼べる存在はあいまいですね。
MCは成長したアンナさんにとっては家名をあらわすことになります。家名をあらわすMCに海王星が合であると、自分の名字が移り変わる、つまり夫との離縁が暗示されるのです。
人間には表の顔と裏の顔があります。
おもに裏の顔を紹介してきましたが、彼女の芸能活動を支えてきた表の顔ももちろんあります。
社会的到達点をあらわすMCと、芸術をつかさどる海王星の融合によって、彼女は芸能界で活躍できたのです。
アスペクトが複雑に交錯するホロスコープは、冒険心に富んだ波乱万丈な人生を物語っています。
以上、土屋アンナさんのホロスコープでした。
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