2018年9月6日現在、世間を騒がせている渦中の人物です。今年はスポーツ関連の暴力による不祥事が多く、あまり気に留めなかったのですが、9月6日に速見元コーチによる宮川選手への暴力の動画がテレビなどで広まり、彼女への擁護一辺倒だった世論が変わりました。ウィキペディアから一連の流れを引用します。
2018年8月、宮川のコーチである速見佑斗が、宮川に対する暴力指導問題を理由に日本体操協会から無期限登録抹消処分を受ける。これを受けて、宮川は2018年8月29日に記者会見を開き、その中で速見からの体罰を伴う指導を自分自身と家族が肯定的にとらえていたことを認めて、2018年世界選手権の代表を辞退するとして協会の同コーチ処分の不当性を訴えるとともに、調査の過程でいずれも日本体操協会の役員である塚原光男と塚原千恵子から受けた言葉をパワハラと感じたことを告発した。宮川は大阪体育大学と愛知県にあるレインボー体操クラブとの間でスポンサー契約をしていたが、この問題でレインボー体操クラブとのスポンサー契約を解除された。これを知った高須クリニックの高須克弥院長からの支援表明を受けて宮川はこれに応じる意向を示している。他にもロンドン五輪体操代表の鶴見虹子や田中理恵も宮川と速見に対する支援を表明し、森末慎二や池谷幸雄も体操協会の長年に渡るパワハラや塚原の引き抜き問題について証言するなど、以前からの協会や塚原夫妻に対する不満に基づく宮川と速見を擁護する動きが続いた。
つまり、宮川選手自身は速見元コーチの体罰を伴う指導を家族ともども容認していた。むしろ世間の批判の矛先を塚原光男と塚原千恵子からのパワハラへ向けさせようとしていた。
宮川選手の発言が作為的と受け取れるのは、9月6日に公開された速見コーチの「暴力映像」が衝撃的に激しい内容だったから。
こちらが宮川選手のホロスコープです。今回は宮川選手だけハウス予想しています。
材料に乏しいのですが、予想のきっかけはMC魚座です。魚座は浮遊を表し、跳んだりはねたりする体操競技らしい。どこかのサイトに跳馬と床(特に跳んだりはねたりする)が得意とあったので、魚座だろうと思いました。
MCを魚座にすると、訓練の部屋6ハウスに火星(スポーツ)、冥王星(激しい経験)、カイロン(心の傷)、ジュノー(人間関係の葛藤)が集結します。怪しいですね。
それらしいのは1ハウス(アイデンティティ)のパラス。パラスは広範な意味を持つ小惑星です。天秤座・獅子座・水瓶座に関連するパラスは、安定やバランスを使う技術に優れ、体操競技には有利です。パラスは女神ですが、勇敢さや頑丈さといった非女性的な性質を備え、それが体操界の権力に反旗を翻せた理由と思います(18才女子に普通は無理)。1ハウスは容姿を表すため、パラスの両性具有の性質が彼女の中性的な顔立ちに影響したと思われます。
太陽と月は4ハウスで水星と合。4ハウスは解釈が難しいのですが、体操は秩序(乙女座)を体で表現するような競技なので、乙女座は最もふさわしいと思います。
おそらく宮川さんは親の影響を強く受けたのでしょう。アセンダント(出生後の状況)は双子座で支配星は水星。4ハウスにあり、両親を象徴する太陽と月に挟まれています。4ハウス(家族)なので太陽・月ともに親の意味合いが強まります。
幼女が体操を始めるのは親の影響が強いことは明らかで、もしベスタも4ハウスだとすると、彼女は家族のために自己犠牲(ベスタ)を強いられたと解釈できます。彼女の発言には親の意図が斟酌されているはず。
2歳から体操競技を始め、幼少期から活発で校内リレー選手に選ばれたこともあったという。(ウィキペディアより引用)
重要なのはここからです。まず宮川選手のホロスコープの外側に速見元コーチのホロスコープを重ねてみます。
※以下、外側の人のハウスは無視してます。
宮川選手の9ハウス(水瓶座)で、自身のドラゴンテイルと速見元コーチのセレスが合。テイルは過去を表し、セレスは養育を表します。
蟹座と乙女座に関連するセレスは絶妙で、育成(蟹座)しつつ訓練する(乙女座)速見元コーチの立場をよく表しています。9ハウスはスポーツを表し、水瓶座はクラブを表します(接点は体操クラブ)。
水瓶座の支配星は天王星で、速見元コーチの天王星は射手座にあり、宮川選手の火星・冥王星・ジュノーと合。6ハウスは訓練の部屋ですね。
よく見ると宮川選手の6ハウスの天体はカイロンだけがさそり座で、あとは射手座(スポーツを表す)です。これだけ厳しい6ハウスなら、どんな暴力やパラハラを受けてもおかしくはない。
厳しい理由は6ハウスのカスプがさそり座で、支配星が同室にあるからです。集中的(さそり座)かつ破壊的(さそり座)な訓練と読め、その行く先は冥王星(同室)。
火星はスポーツを象徴するので、本来スポーツの指導をセレス(→天王星)は行います。いっぽうでジュノーは人間関係(の葛藤)を、冥王星は破壊を、火星は暴力も表すため、指導はときおり破壊的な暴力の形をとる。速見元コーチの天王星は自身の木星と合なので、指導がエスカレート(木星)しやすいのです。
ただ天王星は、セレスからの支配星の流れなので間接的であり、カイロン(心の傷)とも少し離れてサイン違い。速見元コーチの暴力は、宮川選手から見れば比較的傷は浅い。
テイルと天体の合を持つ二人は過去世でつながりのあった者同士といわれます。特にテイルに自身の天体も合の場合(宮川選手のテイルには自身の天王星が合)、その可能性が高いそうです。
次は塚原夫妻です。2人のドラゴンテイルは宮川選手の6ハウスカイロンと合。2人もおそらく、宮川選手の過去とつながりがあったのでしょう。まずは塚原光男さんを外側に重ねた図です。
光男さんのさそり座のドラゴンテイルが宮川選手のカイロンと合ですね。少し離れていますが、同じさそり座なので充分効いています。
テイルと天体の合の場合、シナストリーで主導権を握るのは、テイルの持ち主です(この場合は光男さん)。
テイルとカイロンの合を持つふたりは、過去世でも同じような激しい経験をしていて、その経験が魂を高めるまで成熟しなかったので、転生によって経験を再現し、いわば復習をするそうです。塚原さんが宮川選手を傷つけた図式は、おそらく過去世でもあったのでしょう。
今回宮川選手は告発し、それによって夫妻は態度を軟化させました。その後彼女がのびのびと自己表現できるようにサポートする所までが塚原さんの役割であり、このアスペクトの意味です。つまりパワハラで彼女を傷つけることで、逆説的ですが自立を促しているのです。
無い袖は振れないように、無い傷は癒せないので、宮川選手はパワハラされることでカイロンの傷を癒せます。
なぜカイロンの傷を癒すかというと、傷によってブロックされた自己表現の部分があるからです。そして今世で癒さないと、また来世にその経験を持ち越すからです。
最後に塚原千恵子さんを外側に重ねました。
宮川選手のカイロンと、千恵子さんのドラゴンテイルがピッタリと合ですね。
前述のように、シナストリーのテイルと天体の合では、主導権を握るのはテイル側の人です。宮川選手は速見元コーチに対してはテイル側だったので、不自然に擁護して主導的に働きかけた。いっぽう塚原夫妻に対しては天体側だったので、ふたりから働きかけられた。実際の状況と符合します。
夫妻揃ってのパワハラは風変わりな出来事ですが、ホロスコープを見ると理解できる、今回の騒動でした。
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