コロナウィルスによって、人と人の物理的な距離は広がりました。
一方で、テレワークやテレコミュニケーションが急激に発達しています。
つまりコロナは人と人の距離を引き離すことで、逆に人々が瞬間的につながる状況を作り出したのです。
賢治の予見した未来に近づいている、と感じます。
論点を先にいうと、感染リスクを避けた新しい生活様式は、人々がテレパシーで繋がるようになるまで、続く。
賢治の予見した未来に連れて行ってくれると考えれば、コロナに対するもう一つの見方が出来ます。
新型コロナウイルスについてでいったように、コロナは双子座の影響が強い。
双子座は二枚舌を表すサインなので、コロナの悪い面だけでなく良い面も見ていくと、より時代の流れに乗った生き方ができます。
つまりダブルスタンダードで生活する。
コロナウイルスの感染リスクを避ける生活を建前とするならば、本音は、テレパシーでつながる未来をイメージした幸せな生活を作り上げること。
宮沢賢治(1896-1933)は『農民芸術概論綱要』で
「世界がぜんたい
幸福にならないうちは
個人の幸福はあり得ない」
という言葉を残しています。
これを壁画に書いたのは宮城県の小学生(上の写真)。
この小学校は、東日本大震災で最も多くの犠牲者を出した大川小学校(石巻市)。
私は大川小学校跡地に行き、賢治の言葉を発見しました。
→【※文字動画です】3.11の記憶 宮城県石巻市
賢治の言葉は難解なので、私なりに解釈した図を動画の中で示しました。
3.11までは、人と人の心は離れています(間接的)。そのため災害が起きると、被災者は物資などの支援を受けますが、どうしても不安になり孤独になります。
未来には人と人の物理的な距離は離れますが、心は一体化します(直接的)。なぜかというとテレパシー(のようなもの)で感情が共有されるからです。
そのため災害が起きても、被災者は瞬時に他者の幸せの心と一体化できるのです(物資が瞬時に手に入る流れも、さらに加速していく)。
こういう未来を、賢治は予見していました。
テレコミュニケーションがテレパシーにどうやって移行するのか?
今は分かりません。
おそらく仮想テレパシーでつながる仕組みから、徐々に移行するのでしょう。
しかしインターネットが現れる前は、インターネットでつながる日を、誰も予期しなかったのです。
テレパシーでつながる日は、いつか、やって来ます。
その転機が、3.11とコロナウイルスです。
人類は3.11で初めて世界同時に、気持ちを共有した。
それは3.11が、インターネットの普及後に初めて起きた世界を揺るがす災害だったから。
大川小学校の子供達、コロナウイルスの感染者は、私たちに警鐘を鳴らし、メッセージを伝えました。
しかし、コロナウイルスは本当に怖いのでしょうか?
毎年インフルエンザがきっかけで亡くなる人は日本だけで1万人前後います。
コロナウイルスによる死者は5月22日現在796人。単純に比較して少ない――つまりコロナが特別強力な殺傷力を持つわけではない。
さらに世界各国と比べると、日本の感染者数・死亡者数は、極端に少ない。
なぜ政府やマスコミは、これを強調しないのか?
なぜ、不安を煽るのでしょうか?
なぜかというと、人は潜在意識として、賢治が予見した未来を知っているからです。
賢治が予見した未来に至るように、コロナの恐怖を強調して、人と人の距離を拡げようと誘導しているのです。
人と人の距離が広がるにつれて、それを補うための技術や人間の機能が発達します。
コロナウイルスは賢治の描く未来を拓いた、とはそういうことです。
だから、安心してください。
本音で怖がってはいけません。
怖いほどリアルなのは、新型コロナウイルスについてでいったように、リアリティがないと人は目覚めないからです。
目の前の現実はお芝居のようなもので、不安や恐怖は未来に進むための演出なんだ、という意識を心のどこかで持ちましょう。
占星術は、目の前の現象に振り回されないためのツールなのですから。
この世界はすべてこれ一つの舞台、
人間は男女を問わずすべてこれ役者にすぎぬ、
それぞれ舞台に登場してはまた退場していく、
そしてその間に一人一人が様々な役を演じる、
年齢によって七幕に分かれているのだ
シェイクスピア『お気に召すまま』第二幕七場
今の世の中をみていると、シェイクスピアのこの言葉を思い出します。
ホロスコープの読み方≪応用編≫でも紹介した言葉です。
コロナウイルスでは、双子座がカギを握っている。
もう一つ重要なサインは、水瓶座です。
水瓶座は共時性を司るサイン。
コロナウイルスは瞬間的に伝染したという意味でも、国際的に同時進行したという意味でも水瓶座的です。
双子座の支配星は水星で、水星のオクターブ違いの天体といわれるのが天王星(水瓶座の支配星)。
瞬間的な伝達をつかさどる天王星は電気やテレビ、インターネットを支配します。
それらが普及していない時代、天王星が意味する瞬間的な伝達とは地震でした。
宮沢賢治は明治の三陸大津波の年(1896)に生まれ、昭和の三陸大津波の年(1933)に亡くなった、地震の申し子。
双子座は3番目のサインで、水瓶座は11番目のサインですね。
つまり、双子座と水瓶座の数字を並べると3.11になるのです。
ゾクッとしましたか?
私は、しました。
賢治の『雨ニモマケズ』の原本である手帳に、11.3の数字が書かれているのを目にした時にも。
(右から左に、目は3.11と追う・・・)
旧大川小学校は、北上川のほとりにあります。
岩手県花巻市(賢治の出身地)から流れてくる北上川は、賢治の思想も石巻市に、もたらしたのです。
震災後、被災者への祈りとして『雨ニモマケズ』が世界各地で朗読されたのも偶然ではありません。
この壁画が大川小に残されたことは象徴的ですね。
私は岩手県を象徴するサインは、水瓶座と考えます(県別のサインは新型コロナウイルスについてで示しました)。
今回のコロナウイルスで岩手県は47都道府県中、最後まで感染者ゼロに踏みとどまった県として注目を集めました(5月22日現在でもゼロ)。
つまり賢治は東日本大震災とコロナウイルスの象徴なのです。
※宮城県のサインは検討中ですが、石巻市は射手座ではないかと考えられます(出版、宗教などが盛ん)。