天海祐希さんのハウスを予想してみました。ウィキペディアだけでは予想できなかったので、彼女が著した本『明日吹く風のために』を参照しました。これを読んでもよく分かりませんでしたが・・・(笑)。大体こんなところだろう、という予想です。
いかにも女優という感じがする人なので、太陽を5ハウスに入れたらこうなりました。
本の中にこういうクダリがありました。
先日、占星術師の鏡リュウジさんにホロスコープをみてもらった。華やかな星だと言われて、本当にありがたかったが、それは親が与えてくれたものだ。容姿も環境も運も、両親からのプレゼント。それから、どういう風に成長して、どんな一生を送るかは、自分の手にかかっている。
華やかな星という言葉からも5ハウス太陽でいいんじゃないでしょうか。
芸能界という世界に入って、私が学び知ったことは、努力には終りがないと言うことだった。
天海さんの本には「努力」とか「反省」とか「後悔しない」といった言葉がやたら出てきます。これは1ハウス土星や乙女座・6ハウスの4天体の影響が大きいようです。
第1ハウスの土星:自分で自分をルールに従わせようとする。 特定の精神や秩序の完全主義的体現化(理念の肉化)を目指す。 適当な妥協ができず、要領の悪い人生。 自分で自分に課題を出す。 制限された人生を受け入れることで成功しやすい。
第6ハウスの月:まめに働くことで安心感を得る。怠惰な生活には耐えきれないので、ずっと仕事を続けるか、何か取り組むテーマがあるとよい。
天海さんの土星は太陽とアスペクトがあり、きっちりとルールづけされた生き方になっている。
一方の月は第6ハウス。6ハウスは労働の部屋なので、私生活を表すはずの月なのに労働への意識が生じる。更に6ハウスの原形たる乙女座にあるので労働意識が強調されます。
トップになったときに、長期的な月組のスケジュールを見せられた。私には、二年後の十二月東京公演という枠だけが白く浮かび上がってみえた。あ、ここだ。ここで辞めるんだ。その時に、決めていた。
(中略) だが、阪神大震災が起ってしまった。あの時。私は眠れなくてベランダに出てずっと月を眺めていた。異様なほどまでに黄色い月に不吉なものを感じていたら、グラッときた。携帯電話とマッチをつかんでトイレに走った。今まで経験したことのない激しい長い揺れが終わってから、すぐに実家に電話を入れて無事を報告した。(『明日吹く風のために』より)
第8ハウスの海王星:霊能力者の素質がある。幽体離脱体験や、夢での神秘的な体験などが多い。
未来を予見していたようなフシがあるのはこの星の影響でしょう。太陽・月ともにアスペクトがあります。
前述の本はおもに宝塚時代から辞めるまでの内容が書かれています。
彼女の太陽がある(獅子座)16度は「倒壊」を意味します。
今まで続けていたことが急にダメになったり変化していくでしょう。それを限界突破のチャンスと感じることもあれば、同じ気分を続けようとしていた人にとってはショッキングな事態になる・・・・ということも。環境側から迫ってきたものを受け入れることで、人生に転機がやってきます。(松村潔『完全マスター西洋占星術』より)
長く活躍された天海さんの人生をふりかえれば、宝塚の退団が大きな転機であったのでしょう。
シアトル行きは、天海祐希をいったんゼロの地点に戻す作業だった。(中略)自分はいったい何者であるのか。日本で有名であることも、人気者であることも、その土地では何の意味もなさなかった。素を晒して演技しながら、シアトルにいた二ヶ月足らずの間に、私は大人になっていた。
退団後の初めての仕事、シアトルで撮影された『クリスマス黙示録』の頃の様子を彼女はこのように綴っています。彼女の場合は16度の太陽の転機が限界突破のチャンスだったのですね。
この本の解説は秋元康さんが書いています。
ある雑誌の対談をきっかけに、メールアドレスを交換したのだが、彼女がくれるメールは、ラジオのハガキ職人が書くネタのように面白かった。こんなに“ギャグ”のセンスがいい女優を僕は他に知らない。
この予想ホロスコープだと、1ハウスはカスプ(境界線)が牡羊座に、2ハウスは牡牛座に、3ハウスは双子座に・・・というようにハウスに最も影響の強いサインにカスプが置かれています(多少ズレているハウスもある)。言語活動の3ハウスは双子座なので、面白さが出たと思われます。
3ハウスは空室。カスプ双子座の支配星水星は5ハウスになりそう。5ハウス水星はシナリオライターの才能があるといわれています。
以上 天海祐希さんのハウス予想でした。
(2015/11/09に内容改変しました)
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