以前読んだこの本をフト思い出して、今日はLiLiCoさんのホロスコープをみました。
この本にはスウェーデン生まれの彼女の生い立ちから芸能界でブレイクするまでが綴られています。
その人生がロードムービーのように波瀾万丈でめちゃくちゃおもしろいのです。
かなり過激な人生なので、この人のハウスを予想するのは容易だろうとおもいました。過激な人生は分かりやすいホロスコープになります。
彼女のお父さんはスウェーデン人、お母さんは日本人。
幼少期から両親の夫婦仲は冷え切っていたそうです。
記憶が定かではないのですが、ケンカが絶えないか言葉を交わさないか、いずれにしても離婚は時間の問題。
それだけでなくLiLiCoさんは母親から冷たい仕打ちを受け、学校ではイジメに遭い、とても辛い子供時代を過ごした。
その後両親が離婚、18歳の時に単身で来日。母親の故郷で祖母が住んでいた東京都葛飾区に移住。
19歳のとき、当時歌のレッスンを習っていた講師から勧められて浜松市に転居。現地の芸能事務所で、在籍していた演歌歌手の元で下積みを重ねる。
21歳でマネージャーともう一人の歌手と独立。しかし後にその歌手は失踪、事務所は差し押さえにあい、26歳までの5年間、マネージャーと二人で車でのホームレス生活をしながら、スナックや健康ランドなどを回り歌手として営業活動をしていた。1992年、映画の主題歌で歌手デビュー。また、ヌードシーンも含むVシネマや『ロバの耳そうじ』などにセクシー路線で出演。
28歳でマネージャーのもとを離れ独立、中川翔子の母親が経営するショーパブで働きつつトヨタ自動車の販売系列である『ネッツトヨタ』などのCMナレーターをしていた。(ウィキペディアより)
壮絶な家庭環境のときはたいてい4ハウスに冥王星か天王星が入ります。
LiLiCoさんのホロスコープでは冥王星と天王星が近くにあったので、両方4ハウスに入れました。
そうすると太陽は芸能人によくある5ハウスになります。太陽だけでなくいろいろな天体が5ハウスに集まりました。
スウェーデン生まれのLiLiCoさんにとって日本は海外ですから、得意分野を表すドラゴンヘッドが9ハウスに入った。
もともとは日本語だけでなく英語も話せなかったそうですが、来日後に修得。これも9ハウスドラゴンヘッドの影響でしょう。あと言語活動を表す水星が射手座にあることも一役買ったかも。
4ハウスには冥王星・天王星だけでなく火星も入りそうです。ケンカが絶えない家庭であれば火星が入っていておかしくありません。壮絶な4ハウスですね。
両親の離婚後、葛飾区の祖母を頼って来日。
アルバイトをしながら日本語を覚え、歌のレッスンを受けるうちに縁あって浜松に転居。
ここでマネージャーに出会います。
LiLiCoさんのホロスコープの面白さは太陽がさそり座にあることです。
さそり座はパラサイト(寄生)のサインです。
誰かにターゲットを定め寄生することで、みずからが変容することを味わうのがさそり座。成長したあとは寄生元を離れていきます。
マネージャーとの5年間にも及ぶホームレス生活は、LiLiCoさんにとっての寄生でした。
パンチパーマで強面のマネージャーは彼女を演歌歌手に育て上げようとしました。
それは彼がやってきた手法でした。
実際に彼女は演歌歌手としてあちこちのスナックなどを回って歌う営業活動に入ります。
LiLiCoさんはその中で日本の風習になじみ、マネージャーによって芸能界の慣習をたたき込まれます。マネージャーが望む日本式のタレントになりきろうとしたのです。
車の中でマネージャーと寝食を共にしながら、次の営業先に移動する生活。冒険心に満ちた5ハウスの太陽なので、映画のようにドラマチックです。
波乱に満ちた貧しい生活が5年もの間続いたのは、パラサイトだったからです。
家はなかったけど、夢があった―――
そこにはさなぎを経て美しい蝶に変容しようとするさそり座の意志がありました。
彼女の太陽はユルく木星と重なっていて、幸運な配置といえます。
いつしかマネージャーとの価値観の違いが目立ち、東京での仕事が舞い込み始めた彼女はマネージャーのもとを離れます。
そのあとはとんとん拍子に活動の場を広げて、よく知られる彼女の姿になった。
サクセスストーリーは映画のように鮮烈です。
そのヒロインは、寄生して成長して脱皮するさそり座の生き方を見事に演じたLiLiCoさんでした。
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