今回は東大首席弁護士として活躍する山口真由さんのホロスコープを予想します。
以前『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』という本を読んで感銘を受けました。
これは彼女が教科書などの7回読みを徹底して行うことで、大学受験や資格取得を勝ち取ったという方法論が紹介されています。
アマゾンには「それだけで司法試験に合格するはずがない、彼女は何かを隠している」というレビューがありましたが、隠していないと思います(笑)。
文系キャリアの頂点を極めた彼女にとって、隠すものはないでしょう。7回読みで身につかなかったら「山口さんとは才能が違うんだなぁ」、と考えるのが普通と思いますが。。
山口さんをご存じない方のためにウィキペディアの人物紹介をそのまま転載します。
人物
札幌市生まれ。両親と妹は医師。幼いころから常に成績優秀。
東京の筑波大学附属高等学校に合格し進学。
2002年に入学した東京大学では法学部に進み、3年時に司法試験、翌年には国家公務員I種に合格。在学中は東京大学運動会男子ラクロス部のマネージャーを務める。学業成績は東大4年間を通じてオール優で、4年時には「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け、2006年3月に首席で卒業。同年4月に財務省に入省。その二年後2008年に退職し、弁護士登録後長島・大野・常松法律事務所にて弁護士として勤務。
現在は東京都港区赤坂に山口法律事務所に所属登録し弁護士として活動するかたわら、タレントとしてテレビ番組にも出演している。 2015年夏からハーバード大学に留学。
経歴
2002年 – 筑波大学附属高等学校卒業。
2002年 – 東京大学教養学部文科Ⅰ類に入学。
2004年 – 3年時に司法試験に合格。
2005年 – 4年時に国家公務員採用Ⅰ種試験(法律)合格。
2006年 – 東京大学法学部を首席で卒業。平成17年度東京大学総長賞(学業)を受賞。
2006年 – 財務省入省(主税局)。
2008年 – 財務省を退職。
2009年 – 弁護士登録(62期、第一東京弁護士会)
2015年 – ハーバード大学ロースクール入学
こちらが山口さんのハウスを予想したホロスコープです。
すごいと思ったのはアスペクトのシンプルさです。
太陽と水星の合、太陽と月のセクスタイル、水星と火星の合。
非常にシンプルです。
太陽と水星の合は多くの人がもっています。水星は太陽と30度位までしか離れないので。
ただ合がタイトすぎるとコンバストといって水星の性質が消されてしまう。山口さんのようにある程度ユルい合の方が水星を有効に使えます。
水星は知性を表します。
仕事や公的活動を表す〔太陽・火星〕と水星が合ということは知性的な生き方になります。
さらに主要天体の〔太陽・月〕のアスペクトが相互アスペクト以外には水星としかないので知性的な生き方に限定されるわけです。
太陽は月とセクスタイルで連携しています。これは月(私生活)を意識して太陽に協力させることができる状況を表しています。
つまり、アスペクトだけみても脇目を振らずに知性的な活動に集中できる人物だとわかる。
これは地味に特殊な人です。
普通の人は太陽や月にいろんな天体とのアスペクトがあります。それは多方面への可能性をもつけれど、同時にいろんなことに寄り道しやすい気の多さも意味します。そうすると目標まで一直線には到達できなくなるのです。ここがレビュアー氏と山口さんの違いです。
ハウスをみると、もっと彼女が普通とは違うことが分かります。
まず太陽・水星・火星は共に10ハウスに入りました。
10ハウスの太陽:名誉を求める。男性が支配する世界観や縦社会のなかで地位を上げていく。社会的、集団的価値観を大切にして、個人的な生活をないがしろにする傾向がある。キャリア志向。
10ハウスの水星:知的能力をメインにした職業運がある。分析、調査、批評、情報処理などに向いている。多くを知りたいがために職業をコロコロ変えやすい。若いうちは遍歴する方が後悔しない。著述業としての適性があり、二つの矛盾した分野の仕事をこなすことができる。
10ハウスの火星:実力勝負でキャリアを獲得する。ほかの人を押しのけて、早めに地位を獲得しようとする。仕事人間。
10ハウスは社会とのつながりが強い、キャリア形成の部屋です。おそらく彼女の経歴を説明し得るのは、10ハウスしかないでしょう。
太陽をこの位置にしたのは、11ハウスの性質も入ってるかなと思われたからです。次のハウスの5度前以上に近づいた天体は次のハウスの性質を帯びるようになります。
11ハウスの太陽:社会の現状に満足せず、改革の意志を忘れない。友人、組織に協力と貢献をする。常に意識は未来に向かうので、目前の不遇にも耐えきれる。 特定の地位や職場に縛りつけられることを嫌う。
改革的な意志をもつ。これは彼女が数多くの著作を著したことにも現れているでしょう。
私は前掲の本を読んだとき、出し惜しみなく教えてくれたことに感謝しました。情報提供の姿勢は11ハウスの太陽の性質かもしれませんし、あるいはMCが双子座にあるからかもしれません。
MCが双子座:社会に最新の情報を流通させて、多様な選択肢を与えるという使命を持っています。 情報や言葉を扱う仕事に適性があり、ライターやジャーナリストなどのマスコミ職のほか、セールス、マーケティング、コンサルタントなどの職種も向いています。
このときアセンダントは乙女座です。
人の生き方は、大人になるにつれてある方向に収束されていきます。それはその人固有の価値観に縛られるからです。
価値観に影響するのがアセンダントです。
アセンダントが乙女座:与えられた役割をこなすことを最重視し、状況を客観的に分析して最善の行動をとろうとします。
人や社会に役立つ生き方をするという乙女座的な発想が、彼女には常に湧いてくる。
アセンダントは発想のきっかけなので、必ずしも行動にはつながりません。しかし、彼女のアセンダントは太陽・月・水星とイージーアスペクトなので、発想が行動に直結するのです。
つまり生き方に無駄がない。寄り道をせず、一心不乱に歩んで来られたからこそ、すごいキャリアを積めたのでしょう。
2015年の夏からハーバード大学のロースクールに通っている山口さん。30才を過ぎても意欲的ですね。
これは地位に安住することのない11ハウス太陽の性質か、ICが射手座のためでしょう。
ICが射手座:この人は行動への欲求が強いでしょう。新しい物事を知って意識を広げ、行動して世界を広げることで自分自身を確立してきたといえます。そのために多くの可能性を求め、ひとつの生活の場に自分を縛りつけることを嫌います。 未来への可能性を含めて自分自身と考えるのです。
あとおもしろいのは4ハウスの状況です。
彼女の両親は医師。妹さんも医師。医者の家庭なのです。
家庭を表す4ハウスに海王星が入っている。
海王星は魚座の支配星であることから、癒し手という意味があります。癒し手、すなわち医師と結びつくのです。
このときハウスカスプが魚座だと、スピリチュアルな方向性が強まってしまうので、射手座というのは妥当なところだと思います。射手座の意味する思想的・学究的な癒し手というのは医師を連想させます。射手座の支配星たる木星は魚座の副支配星を兼ねていますから、癒やし指向が強い家(4ハウス)に生まれてきたわけです。
しかし海王星はドラゴンテイル(苦手分野を表す・ドラゴンヘッドの真向かいにある)と重なっているため、彼女自身には影響しないのです。しかも海王星に太陽・月とアスペクトがなく、金星や土星とのみアスペクトしていることは、医学が表面的なもの(金星)や親(土星)とのみ関係していることを表すのでしょう。
以上山口真由さんのホロスコープでした。
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