高橋健一さんのホロスコープ

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「キングオブコメディ」の高橋健一さんのホロスコープを予想します。

2015/12/31現在、高校から女子生徒の制服などを盗んだ容疑がかけられています。

今回は個人的にも興味をもってホロスコープを作りました。

高橋さんの出生日1971年3月30日は太陽は牡羊座。月は20時44分に双子座に入ります。

高橋健一20時44分

20時43分以前の時間帯だと、双子座に天体はありません。

彼はお笑い芸人なので、どこかに面白い要素をもっているはずです。そうすると20時44分以降の生まれが妥当です。

このときMCが獅子座にあります。

MC獅子座はエンターティナーを目指す人物なので、MC獅子座と月双子座の組み合わせは彼のキャリアからすると最もふさわしいといえます。

下のホロスコープを最終的な予想としました。

高橋健一21時20分

高橋健一アスペクト

あれから36分後の21時20分のホロスコープです。「キングオブコメディ」のネタは高橋さんが書いているということなので、シナリオライターの資質を持つ5ハウス水星になるよう時間を進めました。またドラゴンヘッドも3ハウス(言語活動)の方がふさわしいでしょう。

21時21分になるとMCは乙女座に移ります。

ミステリーみたいですが、高橋さんは20時44分~21時20分の間に生まれた可能性が高い。


実はこういう回りくどい予想をしたわけではなく、今回は直感ですぐに予想できました。あとから考えると月やMCの問題があったので、彼のキャリアから考えてもこの時間帯にたどり着いただろういうわけです。

実際の予想のきっかけはアセンダントさそり座と、射手座の1ハウス海王星です。

海王星などの配置を見たときにビックリしました。

これはヤバい、というか普通に生きるのは無理だよと思いました。

海王星は想像力の天体で、際限なく広がる拡張性をもちます。

海王星に次ぐ拡張性をもつのが木星です。

海王星・木星が3度あまりのオーブで合なのです。

しかも2天体は、木星を支配星とする射手座にあるのです。

どんだけ~!?という感じです。

そして海王星・木星が月とオポジション。

これは私生活(月)がいつも妄想に駆り立てられているという図式です。

何の妄想?

これがいちばん問題なのですが、性的な妄想です。

なぜかというとハウスカスプがさそり座だから。ハウスはカスプサインの性質が土台となります。

アセンダントさそり座は性エネルギーが高まります。

性的な妄想がこれ以上ないぐらい飛躍する配置。1ハウスなので性的な妄想が自分のアイデンティティみたいになってしまう。


本当に海王星が月を駆り立てたのか?

彼が高校に侵入した日のホロスコープを重ねて確認します。

これは経過法といって、生まれた日のホロスコープに見たい日のホロスコープを重ね、本人の性質に対する一時的な影響を検証する方法です。

高橋健一2015425

外周の緑色の天体が高校に侵入したとされる2015年4月25日の配置です。

出生の海王星の所に経過の土星が重なっています。

出生の天体に経過の天体が重なるときはなんらかの行動の引き金になる場合があります。

出生の海王星が出生の月とアスペクトを形成している人の場合、経過の土星が海王星に重なったとき、精神的に極限まで追い込まれるといわれています。

海王星が月を駆り立て実行に及んだ、という構図が見えてきました。


さて、彼はなぜ高校に押し入って盗みを働いたのでしょうか。

海王星―月のオポジションだけでは女子高生とか制服とかは説明できないんです。単なる性的妄想が駆り立てるだけ。

実は、4ハウスにある金星が加わると単なるオポジションではなくTスクエアという複合アスペクトになるのです。

この場合のTスクエアは海王星から月への緊張が強まって、さらに金星から刺激を受けるという解釈ができます。

あるいは、金星―月/海王星―金星という2つのスクエアが存在すると考えてもいいでしょう。

金星が月を否定し、海王星が金星を否定するため、結果的に海王星は月を肯定する。海王星が月を肯定するので、妄想をかんたんに実行に移してしまうというわけです。

そしてこの金星がとても興味深い。

この時間帯では金星はほぼICに重なるように位置しています。

でもIC自体は水瓶座にあります。

なぜICが水瓶座にあるべきかというと、MCを獅子座と想定しているからです(MC獅子座のときICは必ず水瓶座になります)。

でも4ハウスのほとんどのエリアは魚座で覆われています。

恋愛を司る金星も魚座。

魚座の支配星は・・・海王星。

海王星は妄想の天体。

高橋健一さんの月はどこまでも妄想に駆り立てられるのです。

これがヤバいといった理由です。


ICは心の心象風景となります。

言葉ではなかなか言い表せないけど、誰もが心の奥底に持っている心の土台。

ICが水瓶座なので、彼の心象風景は集団的なもの(クラブ活動的なもの)がベースとなっています。友情的なものといってもいい。

しかしICのすぐ内側は魚座なので妄想の世界です。

そしてICに魚座の金星が近接しています。

金星は男性にとっては女性の象徴です。

これらを統合すると彼の心象風景は、集団的なもの(友情的なもの)の中の妄想的な女性、ということになります。

これを現実に投影したものが、高校(集団的なものor友情が育まれる場所)の女子生徒の制服(妄想的な女性)だったのでしょう。

実物の女性ではないのです。

「女性を妄想させ得るもの」に興奮するというわけです。

過剰に興奮するわけは、金星と月がスクエアなのと、金星・月ともに若い度数だからです。特に月は双子座に入ったばかりなので衝動的です。

年下の女性に目が行くわけは、恋愛をあらわす5ハウスに若さを意味する水星があるためでしょう。水星が5ハウスでないとしても金星が水星とアスペクトしているので、若い女性に目が行ってしまいます。

魚座は何でも集めてくるサインです。4ハウスという観点から見ると、集団的なもの(水瓶座)から集められた沢山の(魚座)女性のもの(金星)がある家(4ハウス)となります。


彼のホロスコープをみていると、仕事とプライベートがわりと明確に分かれています。

そして、公私ともに一つずつのTスクエアを持っています。

高橋健一Tスクエア

おもに公的活動を担っているのは、太陽と天王星のオポジションに2ハウスの火星が働きかけるというTスクエアです(青色の太線)。

そもそも1ハウスの海王星が一本化できないアイデンティティをもつとされます。一本化できなかった二つの顔を、二つのTスクエアがよく表しています。


気になるのは彼の太陽がカイロンとぴったりと重なっていることです。カイロンより影響力をもつ天体としては天王星・海王星が、太陽とアスペクトしています。しかし、「合」の影響の強力さとそのあまりのタイトさのために、彼の太陽を最も支配しているのはカイロンだろうとさえ思えます。

カイロンは心の傷をあらわします。

牡羊座のカイロンは、自由な自己表現が困難だったという心の傷を負っています。そのため自己のアイデンティティを模索して傷を癒していく。

5ハウスのカイロンは、やはり子供の頃に自己表現が抑えつけられたという心の傷を負っている。そこから注目を浴びたい、人から愛されたいという欲求が過剰に湧いてきます。

太陽とカイロンのタイトな合は、彼を芸人として成長させた原動力になったと思われます。その一方で恋愛依存的な傾向を彼にもたらしたかもしれません。芸人としての技術を磨き、恋愛を重ねることで自分探しをしているのです。恋愛といっても、彼の金星や5ハウスが意図する恋愛ですが。

彼の盗癖は20年にも及ぶといい、もはやライフワークです。

しかしカイロンの傷を癒すための行為と考えると、あながち矛盾しないように思えます。行動自体は常軌を逸しているのですが、高橋さんにとっては芸人活動と同等の、自己の存在意義を取り戻すための行為だったのかもしれません。


盗癖によって集められた女子高生の所持品は彼のコレクションになっていたはずです。所有という意味では2ハウスが該当します。

彼の2ハウスには火星があり、2ハウス火星は物欲の強さを表しています。また2ハウス火星は射幸心の強さがあり、ハイリスク・ハイリターンの投機などにも熱くなる天体です。

支配星の流れを見ると、2ハウスのハウスカスプは射手座にあります。射手座の支配星は木星。木星は1ハウスにあります。

2ハウスの支配星が1ハウスに在室:経済面の安定が自己の安定につながります。所有物、とりわけ趣味のコレクションが、そのままこの人のアイデンティティを形成するでしょう。そのため、金銭や所有物を失うことには、自分の身が切り裂かれるような痛みを伴います。

彼の太陽やカイロンがある5ハウスはカスプサインが牡羊座で、牡羊座の支配星は火星(2ハウス)です。

これは彼が遊び心ある自己表現(5ハウス)によって収入(2ハウス)を得ていたことと同時に、彼の恋愛(5ハウス)がコレクション(2ハウス)と直結していたことを表します。

Tスクエアについて考えても同じようなことがいえます。

活動サイン(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)が形成するTスクエアはアイデンティティの探求と関係しているのです。Tスクエアの意図は、先端の天体(この場合は火星)のサインに集約されています。山羊座の場合は「アイデンティティの完成と具体的で物質的な表現」を意味します。

これは山羊座の2ハウス火星によって、お笑い芸人としての活動の成果が集められ、女子高生の所持品がコレクションされたと考えれば、上記の理論におおかた合致します。

二つのアイデンティティに分かれたのは、1ハウス海王星が示す「一本化できないアイデンティティ」が体現されたからです。

太陽とカイロンの合をみても支配星の流れをみても、あるいはTスクエアの理論に従っても、彼の盗癖が自分探しのための、真の意味でのライフワークであったと考えられます。

以上高橋健一さんのホロスコープでした。

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