阿部さんの出生時刻は公表されています。
今回阿部さんを取り上げたワケは、南半球(ホロスコープの上半分)が淋しいのに、わりと活躍しているから。その謎を解き明かそうと思いました。
まず、活躍できるラッキーさを示す天体として1ハウス木星があります。ウィキペディアを見ると彼女のキャリアは、日本テレビのアナウンサーから始まり、結婚退職後もフリーアナウンサーとして続いています。1ハウス木星が利いているのでしょう。
1ハウス木星は、10ハウスカイロン、5ハウス太陽とTスクエア。この場合行動の焦点となる天体は太陽で、隠された秘密を解明する(さそり座)表現の場(5ハウス)で活躍すると読めます。ニュース番組や『スッキリ』のような情報番組は適任です。
太陽は配偶者もあらわすので、新聞記者(さそり座的)の夫を引き寄せています。
この夫とは2017年に離婚しました。
5ハウスは子供も表しますが、太陽は男性を表すので息子が生まれやすい。太陽はやや緩いオーブで天王星・金星と合。天王星は離婚を、金星は女性の側につくことを連想させる・・・息子です。そう読める理由はカイロン(心の傷)がオポジションだから。
彼女が離婚した理由は月が最終度数(いわゆる涙の度数)で、かつアスペクトが少ないからです。月は妻としての立場をあらわします。
天体とのメジャーアスペクトは殆どありません。唯一ともいえるカイロンとのトラインは元素違いで無効。
仕事以外では人見知り。派手なパーティーなどは苦手と言う。(ウィキペディアより引用)
月は私生活もあらわします。アスペクトのない月は行動に発展性がないため、私生活に苦手意識を持つ。
彼女の月に存在意義はないのでしょうか?
ホロスコープをよく見ると、そんなことはなく、むしろとても重要です。
眞子内親王でもいいましたが、最終度数は「涙の度数」というよりは「極端な現象を起こしやすい度数」です。
アスペクトのない月は支配星を頼ります。彼女の月は射手座で、支配星は幸運を招く木星。つまり極端に幸運な現象を招いたのは、月だったのです。
なぜそう言えるかというと、月が就職活動を表す6ハウスにあるから。競争率が高いキー局のアナウンサーに就職するのは「極端に幸運な就職活動」といえますね。
木星は獅子座で支配星は太陽なので、仕事(太陽)に直結する幸運さです。
そもそも彼女の太陽は仕事指向です。さきほどのTスクエアの他に、3ハウス土星-6ハウスベスタ-10ハウスカイロンの大三角形は太陽を加えるとカイトになる。
※4大 小惑星を入れたホロスコープ
6ハウス-10ハウスは仕事の部屋ですし、3ハウスは言語活動の部屋なのでアナウンサーの仕事に方向づけます。
これだけ太陽に一極集中すると、太陽のキャパは限界を超えます。「夫である太陽」は存在感が薄くなり、結果として離婚します。
すなわち女性は太陽をすべて夫に託すことも可能ですが、阿部さんの場合それをすると、月がノーアスペクトのため、何もなくなってしまう。だから彼女は仕事(太陽)を続けたのですが、自分も太陽、夫も太陽、(このケースでは)子供も太陽とすると、子供ができ可愛がるにつれ、夫の占める割合が少なくなる、というわけです。
太陽サインはさそり座ですが、支配星は冥王星で4ハウスにあり天秤座です。家庭(4ハウス)で人間関係(天秤座)において破壊的(冥王星)なことが起こりやすい。
小惑星を入れたホロスコープでは、冥王星は7ハウスのセレスとスクエアです。7ハウスは配偶者を、セレスは愛情を持って育むことをあらわします。夫に守られること愛されることが、冥王星とのスクエアなので、叶わなかったのでしょう。セレスは山羊座なので、子供の養育(セレス)について父親(山羊座)である夫(7ハウス)と揉める、とも読めます。
いずれにしても、土星(人生のルール意識)やドラゴンヘッドが乙女座で3ハウスにある彼女は、合理的(乙女座)な選択(3ハウス)をしました。
離婚すると「夫に割いていた太陽」を自分で使うので、そのぶん仕事が忙しくなります。
太陽と合の天王星・金星は、放送局(天王星)での人間関係(金星)や収入(金星)になります。
月は天体とはアスペクトがありませんが、ノード(ドラゴンヘッド・テイル)とはスクエア。
ノードとスクエアの天体は、天体からホロスコープ中心を見て左にあるノードを支持するといわれます(↓)。
この場合、月が支持するノードはノースノード(ドラゴンヘッド)です。ドラゴンヘッドは3ハウスにあり乙女座。3ハウスは言語活動を、乙女座は秩序の形成(司会のように仕切る事)を志向します。
彼女の人生は特にドラゴンヘッドによって導かれ、その生き方を支持したのは6ハウス(労働)の月でした。
以上の要素をすべて勘案すると、南半球の淋しい彼女が芸能界で活躍できた理由が分かります。
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