ビデオリサーチが行っている「タレント人気度調査」というのが年に2回あるのですが、2015年2月度のランキングで男性部門1位になったのがプロテニスプレイヤーの錦織圭選手です。
2014年8月度・2014年2月度とも50位圏外からの、一気の人気急上昇ぶりです。
国際大会での目覚ましい活躍があって、CM等で露出が増えたことが人気の原因でしょう。
そこで錦織選手のホロスコープをみてみました。
『翔べ! 錦織圭 両親が語った「エアK」の軌跡』という本に出生時刻が記載されていたそうで、ハウスまでわかっています。(錦織圭 1989/12/29 朝6時 松江市 )
これを見ると、第1ハウスにたくさんの天体が集まっています。
第1ハウスの原型たる牡羊座は直観力を表しますから、直観に従って開かれた人生ということもできます。
なかでも、1ハウスの太陽は力強く人生を「切り拓く力」を持っているようです。
第1ハウスの太陽をもっている人には以下のような人がいます。
福山雅治
長谷部誠
リオネル・メッシ
尾崎豊
諸星和己
徳永英明
松村潔
ひろゆき
西和彦
杉田かおる
おすぎ
ピーコ
小林よしのり
益戸育江
小向美奈子
赤坂晃
酒井法子
各界の第一人者になった人が多いです。
杉田かおるさん、おすぎさん、ピーコさん、小林よしのりさんなど、自己主張の強さを感じさせるのも特徴でしょう。
またエゴが強く、見切り発車をしてしまう傾向から、薬物に手を染めた人も散見されます。。
どのハウスの太陽も両刃の剣なのですが、とくに第1ハウスの太陽は人生を切り拓く力が強いので、現象が極端にあらわれるようです。
錦織圭選手の場合は、第1ハウスの太陽の力が行き過ぎないように、月と土星がタイトな「合」であったり、12ハウスに火星があったりしてバランスがとられています。
彼の人相からも想像されますが、月と土星の合は慎重さ、まじめさを生み出します。
土星の影響が強い人はどうしてもルールに従う人生になりやすいようです。
彼の場合はそれが土星を支配星とする山羊座で行なわれているため、とくに強い影響を受けていることになります。
土星の影響は、直観に従って生きる第1ハウスの行き方とはあい反するものですが、バランスがとられているともいえます。
また12ハウスの火星はその攻撃性やエゴを抑圧するのですが、火星と関係が深い第1ハウスが過剰な錦織選手にとっては、むしろバランスをとる役目になっています。
錦織選手のスケール感を大きくしたのは、太陽とオポジションの関係にある木星でしょう。
タイトなオポジションなので、発展性を表す木星が「もっと、もっと」と太陽の仕事に要求してきます。
また太陽は、海王星とも「合」の範囲内にあるため、遠大なビジョンをもって仕事をすることになります。
これらがあいまって、彼を世界的な選手に押し上げたといえるでしょう。
そもそも木星がある7ハウスは一対一の対人関係を表します。普通の人にとっては結婚相手を表す場合が多いのですが、錦織選手にとってはそれが「テニス」だったのです。なぜかというと、7ハウスのカスプが手や腕を表す双子座だからです。
双子座は複数を表すので、数多くの相手と対戦するスポーツが暗示されているともいえます。木星は射手座の支配星なのでスポーツ志向になりやすいのです。
私の感想ですが、錦織選手の試合後のインタビューなどを見ていると、あまり「深いこと」をいわないという気がします。
これは第2ハウスの金星が影響していて、物質主義者になりやすいのです。
つまり、経験から自分なりの哲学を導いたり、自分の趣味を離れてものを考えるのが難しい。
よく、ゴルフとか自動車の話ばかりをする人がいますが、錦織選手もそういう人なのだと思います。
たまねぎのように、むいてもむいても彼の中から「精神的なもの」は出てこないでしょう。
だからといって、彼を馬鹿にしているのではありません。
ホロスコープというのは交響曲のように調和をもった人生の設計図であって、すべてのパートに与えられた役割がある、と私は思います。
たとえば、大リーグのイチロー選手はときに「孤独なスーパースター」とアメリカのマスコミから揶揄されます。
でもその皮肉はナンセンスで、彼は孤独に自分の技術を突き詰めたから、あの次元にまで到達したのです。
彼が仲間と気軽に遊ぶような人だったら、プロ野球選手にさえなれなかったかもしれません。
錦織選手の第2ハウスの金星は、精神的なものが彼の人生にとって不必要だったから、そこにおかれたのでしょう。
人間はすべての面をならすことは出来なくて、誰しもが凸凹な存在です。
でも短所に関しても、錦織選手やイチロー選手のように長所をより生かすためにあえて存在している。
ホロスコープをみていると、そう感じることが多いです。
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