女優のハウスを予想するのは難しいのですが、杏さんも例外ではありませんでした。
まずホロスコープをお見せして、各天体の説明をします。
確実な物的証拠はないけれど、状況証拠を積み重ねて解決に近づくというような予想スタイルになりました。
もっとも際立った状況証拠といえるのは10ハウスの土星だと思います。
第10ハウスの土星:職業的な経歴は高くなりやすいが、冒険を嫌うために面白みには欠ける傾向がある。母親か父親の性質を強く継承する。
「母親か父親の性質」といっても、身体的な特徴を受け継ぐというよりは10ハウス的な資質を受け継ぐというニュアンスがありそうです。
10ハウスはキャリア形成の場なので、職業的な類似点が出てくるという意味にとって良いと思います。
いうまでもなく、杏さんは父親の渡辺謙さんと同じく俳優をしています。
次に特徴的なのは「読書好き」というものでしょう。
常に本を持ち歩いており、海外出張の際は10冊程読破するほどの読書好きである。特に歴史本を好んで読み、忘れられない一冊に『雷桜』を挙げている。尊敬する歴史上の人物は新選組の永倉新八。いわゆる歴女で、主な関心対象は戦国時代から幕末にかけての時代。歴史好きになったのは、渡辺多恵子の漫画『風光る』を読んだことがきっかけ。歴史本を読むばかりでなく、休みの日には史跡や神社仏閣めぐりに出歩くことも多い。 2009年、ユーキャン新語・流行語大賞で「歴女」がトップ10入りし、杏はその受賞者となった。(ウィキペディアより)
10ハウス土星を仮定すると、太陽は2ハウスか3ハウスになります。
読書好きに通じるのは、どちらかというと3ハウス太陽。
またウィキペディアには英語を独学でモノにし、日常会話程度のフランス語も習得、趣味でギターも弾くなどと書かれてありましたので、言語能力やハウツー的な知的好奇心に秀でた3ハウスだと思います。
また以前の記事で少し触れたのですが、土星が射手座の10度から15度にある場合には、古代文明とか精神世界に強い関心を抱き、歴史のなかにある優れた知恵に対して調査意欲がかき立てられます。
記事で触れている沢尻エリカさんは 1986年4月8日生まれ、杏さんの6日前ですから土星の位置はほぼ同じで、太陽サインも同じ牡羊座です。
射手座10度の土星の影響で沢尻さんは精神世界に、杏さんは歴史にそれぞれ深くハマっていったのでしょう。
杏さんの土星は月とオポジションで、これをもつ人は常に土星のルール意識に見張られているような感覚になります。
杏さんは歴史への興味(射手座10度の土星)をルール的な心のよりどころとして、自分に課しているのだと思われます。
またこの天体もありますので知的探究心が更に深まります。
第9ハウスの冥王星:思想や思惟を極限にまで推し進めようとして、結果的に神秘思想に行き着きやすい。占いや古代的に根付く宗教などに関心を持つ人が多い。宇宙的な根源の原理は何かを突き詰めようとする。海外で自己が大きく変革するような体験をしやすい。
9ハウス冥王星は海外で自己が大きく変革するような体験をしやすいとあります。
15歳から集英社発売の女性ファッション雑誌『non-no』専属モデルとして活動。2005年から海外のプレタポルテコレクションでも活躍しており、アナスイ、ルイ・ヴィトンなどの著名メゾンのコレクションに多数出演している。『News Week誌』の2006年「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた。(ウィキペディアより)
杏さんはモデル時代に海外に出たことで飛躍したので、そういう意味でもこの天体の性質に適合します。
ただ、9ハウスにドラゴンテイル(ブレーキ的な役割をする/ドラゴンヘッドの反対側にある)が共存するために海外が彼女の主戦場とはなっていません。
夫の東出昌大との出会いは、『ごちそうさん』ではなく、杏と東出がモデル時代の2006年にパリコレに出演した際、パリの路上でバッタリ会ったという。(ウィキペディアより)
私は最初、このエピソードを引き起こした天体を探したのですが、適当なものが見つかりませんでした。これも9ハウス冥王星と結びつけるのは強引な気がします。
このエピソードから、「引き寄せ」を起こしやすい人だということがわかります。
実は火星と海王星のアスペクトは全般にサイキックの能力に関連します。
杏さんの火星と海王星はその影響がいちばん強まる「合」で、しかも潜在意識の部屋である12ハウスにあるので引き寄せの力が強いのでしょう。
さて父親の渡辺謙さんは2005年頃に杏さんの母親と離婚します。
このあたりの事情はウィキペディアには記載がありません。
おそらく公的な発言がないのでしょう。
ただ女性誌などが察知した情報はネット上にあり、どうやら杏さんは母親側についたようです。
ウィキペディアの杏さんのページには以下のような記載
モデル活動を始めたばかりの頃は父が渡辺謙であることは明かさず、2003年4月までは当時の本名で活動していた。
があり、渡辺謙さんのページには以下のような記載
1983年(昭和58年)に結婚した前夫人とは2年に及ぶ調停の末、2005年3月に離婚。
があります。
これらから、調停がはじまった頃(両親の離婚を見越して)渡辺姓を名乗るのをやめたことが分かり、両親の離婚を機に母親側についたというネットの情報を裏付けます。
両親の離婚後は父親側につく場合と母親側につく場合があります。
兄の渡辺大さんは渡辺姓を名乗っていることから、父親側についたと推測されます。
社会的にはまだ十分認められていない頃なので、経済的な理由からも父親側につく方が自然とも思えます。
それでも杏さんは母親側についた。
その理由を説明し得るのがこの天体です。
第4ハウスの月:母親の感情と習慣を受け継ぎ、安全な場を確保しようとする。
つまり杏さんは感情面では母親と結びついていたのでしょう。
職業的には父親を受け継ぎ、感情的には母親を受け継いだ。
彼女の生まれ日では土星を10ハウスに入れると自動的に、月は4ハウスに入ります。
人生の機微を、ホロスコープは解き明かしてくれます。
〔2020/1/23追記〕
夫の東出昌大さんに不倫報道がありました。不倫相手の唐田えりかさんのホロスコープを書いた後、杏さんの記事を見直しました。
以前の予想のまま、小惑星などを加えてホロスコープを作り直しました。予想があっているか否かはともかく、思ったことがあります。それは、杏さんは渡辺謙さんの子供だということ。
女性のホロスコープでは、太陽は男性意識を表します。太陽は夫であると同時に、父親でもあるのです。
何が言いたいかわかりますか?
つまり、不倫する父親を持つ女性は、不倫する夫を持つ可能性が高い。
太陽のサインは牡羊座で、衝動的です。支配星は火星で、予想では12ハウスにあり、海王星と合。12ハウス・海王星ともに芸術を表すので、芸能界の父・夫なのでしょう。一方で12ハウス・海王星は浮気を表します。
支配星の流れを追うと、火星は山羊座で支配星土星は10ハウスにあるので、ここで芸術が仕事(10h)の父親・夫になります。これをウラ読みすると父親・夫の浮気が社会(10h)にバレる。
土星は1ハウス木星・4ハウス月とTスクエアを形成。アイデンティティ(1h)の木星と家にいる(4h)月は傷つきます。なぜかというと、木星は犠牲を表すベスタと合で、月は心の傷を表すカイロンと合だから。
Tスクエアで最も影響を受けるのは最も速い天体(この場合は月)といわれています。謙さんの不倫によって一番傷ついたのは、義理の母(月)である南果歩さんでしょう。東出さんの不倫によって、(現在の母親はいないので月は妻である自分自身)杏さんは傷ついている。
しかし彼女のホロスコープに描かれているということは、いまの状況を引き寄せたのは彼女自身なのです。
そもそも太陽は、アスペクトが天王星とのトラインしかなく、影の薄い存在です。それは父の渡辺姓を名乗らなかった事実、夫に結婚5年のうち3年も浮気されていた事実と一致します。ただトラインなので仲は良かったでしょう。
そして太陽はドラゴンヘッドと合なので、彼女の未来を導いた存在です。父親がいなかったら芸能界を目指しただろうか?夫がいなかったら子供が生まれただろうか?
杏さんは案外、「亭主元気で留守がいい」と思っていたのかもしれません。
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