タモリさんを予想しようと思って最初に思いついたのが、3ハウスの火星です。
男性においては乗り物の運転を好むようになる、という天体。
タモリさんは鉄道好きで知られ、元々は船乗りになりたかったといっていたので、乗り物好きがうかがわれます。
外へのアピール力を表す火星が言語活動や好奇心の部屋という意味からも、3ハウス火星はふさわしいでしょう。
火星を3ハウスに配置した時、太陽は6ハウスか5ハウスしか可能性がありません。
タモリさんの感じから6ハウス太陽は選べないので、5ハウス太陽を選択します。
前回の高田純次さん(予想)もそうでしたが、芸能人は5ハウスに太陽の人が多いようです。
さてタモリさんの火星を3ハウスに、太陽を5ハウスに配置した後、気をつけたのがドラゴンヘッドの位置です。
3ハウスか4ハウスか、どっちか。
これはふつうに考えても、言語活動や知的好奇心の3ハウスになります。
消去法で考えても4ハウスに入れられない理由があるんです。
というのは、4ハウスにドラゴンヘッドを入れると、10ハウス(対向のハウス)にドラゴンテイル(不得意分野)が入ってしまいます。
10ハウスはキャリア形成の部屋ですから、あれだけ社会的に成功した人が10ハウスにドラゴンテイルはありえない。
あと3ハウスがふさわしいと思うのは、その場合ドラゴンテイルが9ハウスに入るからです。これは海外での活動にほとんど縁がなかったタモリさんらしい配置といえます。
ということでドラゴンヘッドは3ハウス。
ほぼハウスが予想できたので、それぞれの天体をみていきましょう。
第11ハウスの月:物おじせず、ナチュラルに人に対することができる。個人的な生活をのぞかれることに抵抗感を感じないので、人の出入りにルーズ。親しい人が多くても、親密な関係になることは比較的少ない。
第5ハウスの水星:多くの人と楽しいコミュニケーションをしたい。 パーティーや集まりでの会話に楽しみを見いだす。会話には脚色がある。
第4ハウスの金星:家庭的な平和を維持する天性がある。温かい情感を好み、いつまでも平和な生活を続けることに執着する。地域的な芸能や風習、文化に対して理解が深い。
第6ハウスの木星:大企業で働くことに適している。勤務先で評価を受けやすく、だいたい職場は居心地がよい。社会的な道徳意識が発達しやすい。
第4ハウスの土星:情感に制限がある。気持ちを解放できないのは、幼少期に厳しい教育を受けていたことも理由の一つ。厳格な両親、あるいは意地悪な親に育てられ、たいてい上品な性格が作られる。
第3ハウスの天王星:人の気を引く知性があり、言葉遣いが斬新。 環境は変化が激しい方がリラックスできる。なじみのある環境よりも、あたらしい環境のほうが実力を発揮できる。
第6ハウスの海王星:規則的な就労姿勢が身につかず、気分が変動するので、使う側としては扱いにくい。ごくふつうの仕事よりも、辺境的な分野の仕事に就きやすい。宗教、水商売、福祉、芸能関係に適性がある。
第5ハウスの冥王星:時代性に無関係な、独自のクリエイティブなセンスを持つ。自分の人生を演出する時に、とかく極端なドラマに傾斜しやすく、中庸がない。性の冒険に走りやすい。 ジョークは極端。 採算を度外視して遊びに熱中するところがあるが、それで底力的な生命力が回復する。
今回はすべての星についての解説を引用しました。
タモリさんを思い浮かべると、ああそうだなと納得するもの、これはどうかなといまいち納得できないものがあったと思います。
その辺の事情を解明してくれるのが、アスペクト表です。
太陽は水星としかメジャーアスペクトをもっていません。
天体が太陽とアスペクトをもたない場合、太陽に関係なく独立して働くようになります。
太陽が目的をもっているとすると、水星以外の天体は目的の達成を邪魔しないかわりに、貢献もしないということです。
しかし厳密に太陽の働きだけで仕事をしている人はいません。
ですので、たとえば月にアスペクトしている天体があれば、それが現れることになります。
タモリさんの月は火星・天王星・冥王星とアスペクトをもっています。
そのためこれらの天体の性質は、タモリさんのキャラクターとして認知されているのです。
一方で、太陽とも月ともアスペクトをとらない金星・木星・土星・海王星の性質は、テレビで見る彼のキャラクターとしてはほとんど認識されません。
アスペクトの意味を考えさせられるタモリさんのホロスコープでした。
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