喜多嶋舞さんのホロスコープ

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今回は実子騒動の後、芸能界を引退された喜多嶋舞さんのホロスコープを見ます。

大沢と喜多嶋は96年6月に結婚。翌97年1月に長男を出産したが、性格の不一致を理由に05年9月に離婚した。大沢が長男を育てていたが、関係が悪くなり、喜多嶋が以前、酔った際に長男の父が別の男性だと話したことを思い出し、DNA鑑定を実施。結果を受け、長男が18歳になるのを待って訴訟を起こした。喜多嶋は女性誌のインタビューで「断言します。父親は大沢さんです」と完全否定していた。(ヤフーニュースより引用)

ウィキペディアにはあまり判断材料がなかったのですが、一連の騒動をたどってハウスを予想してみました。

こちらが予想ホロスコープです。

喜多嶋舞


予想のきっかけは5ハウスの天王星です。子供(5ハウス)と離れた(天王星)生活になりやすいという天体。

第5ハウスの天王星:オリジナルな自分の人生を演出する。恋愛は変則的なシチュエーションほど燃える。子供とは分離した生活になりやすい。それにもかかわらず、子供とは特異な絆が維持される。個人行動の自由を抑えつけられるとキレる。人に相談しない気質。

これを入れたときに4ハウスに月が入れば信ぴょう性出るかなと思いました。そしたら2天体は両立しました。

4ハウス月は杏さんのところで出てきたのですが、母親と感情的な結びつきを持つ天体。

子供をお母さんの内藤洋子さんに預けたという記載がありましたので、結びつきが強いと感じました。

大沢との間に誕生した息子の親権は当初喜多嶋にあったが、2007年4月に大沢に移った。しかし2013年に、DNA鑑定により息子と大沢との間に血縁がないことが明らかになる。その後親権が喜多嶋に一旦戻ったが、喜多嶋が拒否したために息子はアメリカにいる喜多嶋の実母である内藤洋子の許で育てられることになった。(ウィキペディアより)

第4ハウスの月:母親の感情と習慣を受け継ぎ、安全な環境を確保しようとする。土地の古い伝承やサイキックな影響、住民の感情を吸い込んでしまうので、理想的な環境探しが先決。それがうまくいかないと、神経が痛む。

ハウス予想の信ぴょう性を確保する意味でこの天体も紹介します。

第1ハウスの金星:人を惹きつける、生まれながらの洗練されたかわいらしさを持つ。愛情が豊かで、人を傷つけない言動をする。過酷な環境に耐えきれず、気楽さを求める性質が強い。情に流されやすい。 芸能的適性がある。 美貌に恵まれる。 自分の助けになる人を見つけ出すのが早い。

彼女が芸能界で活躍できた資質を表していますね。実際に金星期16才~25才にはこの天体を生かして輝いていたのでしょう。この性質は一生失われません。しかし彼女の場合は、1ハウス金星の性質をおおい隠してもなお余りある激しい気性が潜んでいました。


ここからとても複雑な人間性が表れてきます。精神の不安定さや気性の荒さを示す要素が幾重にも重なっています。

お母さんに預けたのは確かに5ハウスの天王星の影響ですが、別の要因もありそうな感じです。なぜなら天王星は私生活を表す月とアスペクトがなく、太陽ともセクスタイルで良好な関係だからです。

月のアスペクトをみると6ハウスの海王星とスクエアなんです。

喜多嶋舞アスペクト表

第6ハウスの海王星:規則的な就労姿勢が身につかず、気分が変動するので、使う側としては扱いにくい。怠け者なところがある。心因性の病気にかかりやすく、住居やいつも過ごす環境には気をつけるべき。というのも、環境に潜在する集合的心理に振り回される傾向がある

これが仕事をしたがらない性質。月への影響であれば、家事などをしたがらない性質として出たでしょう。

それ以上に集合的心理に振り回されるとあるので、心安らかに子供と生活できる感じではなかった。


それに加えて3ハウスには火星と水星があって、この辺から激しい物言いが出てくる。

第3ハウスの火星:衝動的な知性と言語力を持ち、しばしば言いすぎになる。 自己主張を強調した形で表現する。機敏な反応と素早い行動力の持ち主。他人を自分の意見に従わせようとするので、しばしば自己宣伝癖やプロパガンダの傾向が表れる。

第3ハウスの水星:知的能力が発達している。時には、知性が心と切り離されて、暴走的に働く恐れも。 自分の考えを表現することに巧みであるが、表現することがなくても人為的に自己表現するため、真意と言葉に不一致を生じがち疎外感を感じやすく、時には神経が病むことも。

これらが獅子座なので自己主張がさらに強まる。言い出したら後には引かない感じになったと思われます。


このホロスコープでは天王星が重要なカギを握っています。アスペクトをみるとカイロンとのオポジションがあります。

カイロンと天王星のオポジションは、冒険に走りやすく安定した生活が困難な性質を表しています。

一方、ホロスコープでは太陽(夫)、月(妻)、水星(友人・兄弟)など、関わりのある他者の状況を天体が暗示する場合があります。

「子供」を表す天体はありません(月が「幼児」を表すことはあります)。しかし5ハウスに在室する天体は子供の性質を表します。

カイロンは牡羊座にあって、これは自己の存在意義(牡羊座)の傷(カイロン)を意味します。「私は何者なのか」というアイデンティティーに関する問題です。

そして天王星は5ハウスにポツンと置かれている。オポジションは常に働きかける影響・・・。

5ハウスにある天体が「子供」を表すとすると、牡羊座のカイロンと天王星のオポジションは一連の騒動で傷ついた子供を暗示しているといえるでしょう。


あと、彼女の気性の荒さをさらに激しくしたのはこのアスペクトです。

木星と冥王星のスクエア:木星という社会性に、予想外の所で冥王星が関与します。そのため、態度の横柄さや過剰な押しの強さが出てきます。木星はハードアスペクトによって過剰さを持つので、権力への意志が増大すると冒涜的な姿勢を含むようになります。信心深さに欠け、神聖なものを茶化すようになるでしょう。度が過ぎると、道徳的な基準を破ることに快感を抱き、無法者として生きることになります。

木星と冥王星のスクエアはタイトなのですが、実は射手座(木星)と天秤座(冥王星)のスクエアなので、火のサインと風のサインでそんなに悪くはないように見えます。

しかし、天秤座の冥王星は人間関係が極端になることを意味します。いじめたりいじめられたりという経験を味わいやすい。それが7ハウスの天体とスクエアであってみれば、パートナーとの関わりで暴走したとしても不思議ではありません。

第7ハウスの木星:実力がなくても、社会的な活動が出来るチャンスが多く訪れる。地位や能力のある人から引き立てられる。パートナーから社会性を学ぶ。対人関係は豊富で、結婚に恵まれる。他人に関して寛容で、細かい突っ込みを入れないのが好まれる。

7ハウスの木星は本来は幸運な天体ですが、冥王星とのアスペクトのせいで複雑化しています。


最後ですが彼女のアセンダントを紹介して終りにします。

アセンダントが双子座:情報通で多彩な興味をもつ一方で流行に乗せられやすいところがあります。熱しやすくて冷めやすいため、恋愛関係においても浮気性の傾向があるでしょう。また、落ち着きのない人が多く、話しながらせわしなく手を動かすような人が多いです。真剣な表情をしていても、どこか芝居じみているところがあります。


PS.  この問題は「子供」をテーマとして、当事者だけでなく多くの人の関心を集めました。あちらを立てればこちらが立たずという難しい問題で、結局は誰かが犠牲にならなければ解決されません。仮に表面上の解決があったとしても3人の心の傷は一生消えないでしょう。

激しい経験をした人のホロスコープには、それを引き起こすだけの極端な要素が複雑に絡んでいます。世間を騒がすような人は特異なホロスコープをもっているというわけです。

そして占星術を知れば知るほど思い至るのは、「人はそういう表現しかできない」という事実です。そうであるならば、人を変えようとしたり批判したりするのは有効でしょうか。

わたしたちに出来るのは人を変えることではなく、人を理解することだと思います。偏見なく相手を理解したなら、相手に対処する方法は潜在意識が教えてくれます。『結婚相手の選び方』が占星術を紹介する理由です。

世間では批判されている喜多嶋舞さんですが、ハウス予想を抜きにしても難しいホロスコープだと思います。これを書きながら少なからず彼女への同情を覚えました。


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