小保方晴子さんのホロスコープ

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今回は『あの日』という本を出版して再び話題になった小保方さんのホロスコープを予想しました。

この人のことは(も?)あまり気に留めたことがなかったので、件の本を読んで予習しました。

ただ、難しいテーマを扱っているので専門用語が非常に多く、本自体が読みにくかったです。また、出来事を時系列に回顧する内容だったので、本人の人柄もわかりにくかったです。

ということで今回はあまり自信ありませんが、こんなところに落ち着きました。

小保方晴子


本を読みながら、この人がもっている天体を予想していました。

運がいい→1ハウス木星

地位が高い→10ハウス冥王星

思想・高等教育・外国に縁がある→9ハウス太陽

外国語が達者→9ハウス水星

この辺を想定してホロスコープを開いてみたら、9ハウス太陽を配置したときに1ハウス木星以外は収まりました。

第9ハウスの太陽:なじんだ自国の文化よりも異文化に興味を抱く。日常的な事柄や具体的な実務よりも抽象的な思考を好むので、ときには現実離れしたり、地道なルーティンワークから逃れたがる。意識を常に外に広く拡大していきたいという衝動から、海外での活動を積極的にする人も多い。 あるいは海外から持ち込んだ情報を扱うことも。 学術的傾向があり、宗教、哲学、法律、出版界で活躍する。

彼女はハーバード大学で研究員として過ごした時期があったそうです。実力もさることながら運の良さを感じたので、1ハウス木星を想定したのですが、木星は11ハウスでした。11ハウス木星もおかしくはありません。

第11ハウスの木星:組織やグループ的な関係への高い適性がある。 社会的に地位が高い人を友人に持ちやすい。 行動範囲が広いか、あるいは思想的な広さがある。公共団体との関わりではいつでもメリットを受けやすい。

11ハウス木星は天王星と完全に重なっています。

第11ハウスの天王星:何ものにも縛られずに、自分の理念を追求したい。個性的で、反社会的な友人が多い。気質の根底に反動的な資質がある。古風で伝統的なイメージに反対し、故意に崩れた言動や衣服を好む人もいる。 理想実現のためには、個人生活を犠牲にする。

小保方さんのことが騒がれた当時、私はあまり興味もなく、どんな問題かよく分からなかったのですが、彼女が割烹着を着て研究していたのは覚えています。

この部分が11ハウス天王星の「故意に崩れた言動や衣服を好む」性質かなと思いました。

なぜ割烹着を着たかというと、彼女の月が4ハウスだからでしょう。4ハウスの月は母親の感情と習慣の継承をあらわします。そのため崩れた服装といっても母親的なイメージへ向かったと考えられます。彼女は祖母をイメージしたそうです。いずれにしても研究者としては伝統的なイメージを崩しています。


さて海外の部屋9ハウスにはもう一つの天体水星が入りそうです。

運がいいとはいえ、海外の大学で理系の研究を進めるわけですから、それ相応の英語力があるのでしょう。ということで9ハウス水星は適切と思います。

また東京農工大学応用分子化学科出身の川谷絵音さんにも予想ながらこの天体が入っていました。

理系で「応用~学科」という分野へすすむ人には9ハウス水星をもつ人が多いのかもしれません。

第9ハウスの水星:象徴的な事柄を解読する知的能力がある。具体的な技術を習得するより、応用的な思考力を最大限発揮しなくてはならないような分野に向いている。文学的な才能をもつ人もいるし、外国語の習得などに長けてくる傾向がある。学校関係に仕事に適性がある。

幼少期から大学卒業まで
1983年(昭和58年)9月25日生まれ、千葉県松戸市出身。松戸市立第六中学校、東邦大学付属東邦高等学校卒業。幼い頃から研究者を志し、生命や再生医療に興味を持っていた。

2002年4月、AO入試の一種である「創成入試」(現・特別選抜入試)で早稲田大学理工学部応用化学科に入学。学部時代はラクロス部で活動し、卒業研究では常田聡の元で微生物に関する研究に取り組んだ。2006年3月に、早稲田大学理工学部応用化学科を卒業。(ウィキペディアより引用)

ただ、9ハウス水星はノーアスペクト。この学問自体はあまり発展しないようです。


9ハウスのカスプは乙女座にあります。乙女座の意味するものに健康があります。

彼女が研究の道を志したのは、幼い頃友人が病になって、それを間接的にでも救う研究がしたいと考えたからだそうです。

将来の進路を考えている間、いつも頭をよぎったのは、小児リウマチを患った親友との思い出だった。 医師の道も考えたが、間接的にでも多くの人の役に立てる可能性のある研究の道を選ぼうと思った。そこで、将来は広く人類に貢献できるような研究をすることを夢に描き、応用化学科への進学を希望していた。」(『あの日』より引用)

乙女座の支配星は水星のため9ハウスの支配星は9ハウスに居座ったままです。つまり、健康のための教育を指向するものの、教育のための教育を受けているという状況があらわれます。これは9ハウス水星がノーアスで発展性をもたない状況と似ています。

ただし、9ハウスの奥へ進むと天秤座になり、太陽は天秤座にあります。天秤座の支配星は金星、金星は8ハウスにあります。ここでは8ハウスは研究の部屋と考えます。要するに深い結びつきであれば8ハウスの事象です。9ハウスを支配するもう一つのサインが天秤座であったために、教育(9H)は研究(8H)へと結びついたのでしょう。

とくに8ハウスには火星がありますから、研究活動を表していると思います。

第8ハウスの火星:他人の感情に深入りしたり、されたりする。感情的ないざこざに遭遇しやすく、深刻な感情を味わいやすい傾向がある。仕事面では、情熱的に作業に没入する力があり、専門的な分野では成功しやすい。

8ハウスのカスプと金星・火星は獅子座にあります。獅子座の支配星は太陽。太陽は9ハウスにあります。つまり、教育↔研究という形で、9ハウスと8ハウスを行ったり来たりしているのです。これも彼女の人生を物語っています。

TWInsでの細胞シートの研究
早稲田大学大学院に進学すると専門分野を転向し、東京女子医科大学先端生命医科学研究所の研修生となり、東京女子医科大学教授大和雅之の指導の下、医工融合研究教育拠点である先端生命医科学センター (TWIns) にて再生医療の研究を開始する。ベンチャー企業セルシードでも活躍している岡野光夫や大和雅之の指導の元、細胞シートについての研究に取り組む。
研究は細胞をシート状にして組織工学へ応用する内容で、温度応答性培養皿で作製した口腔粘膜上皮細胞シートを皮下移植する技術について研究し、国内の学術講演会や国際会議(シカゴ、大阪、東京)における学会発表も経験した。指導教授の一人である岡野光夫は当時を振り返り、日曜日の夜遅くまで残る熱心さであったこと、プレゼンテーション資料に非の打ちどころがなかったこと、自分の意見をはっきり述べる力があったこと等を述懐し、小保方を評価している。(ウィキペディアより引用)


8ハウスのサインが獅子座ということで、研究が公になることが暗示されます。また研究は創作的なもの・革新的なものになる可能性があります。

では創作の部屋である5ハウスはどうなっているかというと、そこには先進的な医療を表すカイロンがあるのです。

ただ、獅子座や5ハウスにはやりたいからやっているという雰囲気があります。そのため必ずしも8ハウスの研究や5ハウスカイロンが実用性をもつとは限りません。

彼女は、この予想では、アセンダントにはアスペクトがたくさんあるものの、MCにはアスペクトがほとんどありません。

小保方晴子アスペクト表

10ハウスに冥王星があって、社会的には極端に高いところに昇りつめましたが、内容は空虚なものでした。

空虚を表す天体を敢えて挙げるならば、海王星です。

以前佐野研二郎さん(のデザイン)を見たときに、空虚さと海王星を思い浮かべました。

空虚をいいかえれば、非現実的とか詐欺的というものです。いずれも海王星が表します。

彼女の海王星はこの予想ではアセンダントにのっています。12ハウス側にしたのは、彼女の活動が舞台裏の仕事だったからです。

そもそもアセンダントが射手座であれば、現実から飛躍します。そこに海王星がのっているとすれば、彼女の映しだした世界には非現実的なイメージが投射されたのでしょう。

彼女のホロスコープはカイトやヨッドが形成されていて、ややイレギュラーなカイトの一角には海王星も含まれています。エネルギーが統合されていて、アセンダントに多くのアスペクトがあったために、彼女の存在感は際立ち、脚光を浴びたのでしょう。

しかしおそらく、アセンダントと海王星の合、およびMCがノーアスペクトであることが、地に足のつかない空虚な騒動を引き起こしたと思われます。


『あの日』というタイトルは何を意味するのでしょうか。

本の冒頭で彼女はこのようにいっています。

「あの日に戻れるよ、と神様に言われたら、私はこれまでの人生のどの日を選ぶだろうか。いったい、いつからやり直せば、この一連の騒動を起こすことがなかったのかと考えると、自分が生まれた日さえも、呪われた日のように思えます。(中略)あの日に戻れたら、と後悔は尽きません。でも、もう一度、最初から人生をやり直すことが出来たとしても、私はやはり研究者の道を選ぶだろうと思います。

彼女のカルミネートする天体は冥王星。さそり座や8ハウスを支配するこの天体はやはり研究職を目指していたのです。

そもそも人生の目標をあらわす土星が10ハウスにあり、さそり座であったことは、「やはり研究者」という言葉を裏付けるものでしょう。


「あの日」という言葉のニュアンスは彼女の心の傷を表しています。

心の傷といえば、カイロンです。カイロンは双子座にあり、双子座のカイロンは選択したことによって生まれる心の傷を表します。

双子座の支配星(水星)は9ハウスに入ります。カイロンが在室する5ハウスのカスプの支配星(金星)は8ハウスに入ります。つまり、彼女の心の傷は教育や研究の場と結びついています。

あの日、彼女は教育や研究の場で、どんな選択をすればよかったのでしょうか。

彼女自身が言及するように、それに対する答えはありません。彼女の人生にとっては「あの日」という不確定な言葉こそが真実だったのです。


以上、小保方晴子さんのホロスコープでした。


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