山梨キャンプ場女児失踪事件は2019年9月に発生しましたが、2022年4月に遺骨などが発見されました。
不可解な事件の遺族は「なぜあの子は死んだのか！？」という疑問を持ちます。
その疑問に少しでも応えるため、ホロスコープで死の謎に迫りました。
事件に関しては、2019年当時から知ってはいましたが、薄い認識でした。
興味を持ったのは二週間ほど前、骨が発見されてからです。
二年以上も経って発見された不思議と、道志村の不気味なオーラに引き寄せられ、ネットやテレビで情報を集めました。
以下のホロスコープ解説では出生時刻の予想を行っています。
予想のきっかけとして「都道府県を象徴するサイン※」を応用しています(※『新型コロナウイルスについて』という記事の下部で紹介しています)。
私の想定では
・千葉県は水瓶座
・山梨県はさそり座
であることを先に記しておきます。
念のため言っておきますが、出生時刻を予想してホロスコープ解読する人はあまりいません(私以外にしている人は、少なくともネット上では見たことがありません)。
なぜ予想するかというと、出生時刻がわからないホロスコープは、たとえれば、タテ軸が無いグラフのように、不安定だから。
出生時刻がわかるとホロスコープの「ハウス」が決定します。
私はそれを逆手にとって、ホロスコープのハウスを予想する事で、出生時刻を予想しているのです。
もちろん出生時刻がわかれば苦労しませんが、日本では出生時刻が公表されるケースが、欧米に比べると非常に少ないのです。
以下が美咲さんの予想ホロスコープです。
※この予想では、美咲さんの出生時刻は16時30分ごろです。
予想の判断材料(の一つ)は、出身地千葉県。
出身地は４ハウスが表し、千葉県は水瓶座なので、４ハウスを水瓶座に置きました。
ただホロスコープ予想は、一つの判断材料で決まるものではありません。
予想の経過を正確にいうと、総合的に予想したら、たまたま４ハウスが水瓶座になったので、それを決め手とした、という感じです。
４ハウスの始まりの線をICといいます。
４つあるアングル(ｱｾﾝﾀﾞﾝﾄ･IC･ﾃﾞｨｾﾝﾀﾞﾝﾄ･MC)の一つでホロスコープではとても重要なポイントです。
ICが水瓶座の場合、MCは獅子座。
MCは個人の社会的な到達点なので、子供は予想しにくいのですが、美咲さんは、失踪事件という形で社会的に大きく知られた。
まるでミステリーかサスペンスドラマのようで、謎解きの要素が多くの国民を引きつけたのでしょう。
つまり美咲さんのMC、社会的到達点は謎解きドラマのようであったといえます。
そしてドラマを意味するサインが獅子座なのです。
また獅子座は公(おおやけ)を意味するサインです。
彼女のホロスコープを作るにあたり、生年月日を調べる必要はありませんでした。
なぜかというと、見つかった骨が「母親との親族関係が矛盾しない」という結果が出たのが誕生日の前日で、それに対して母親のコメントが寄せられたからです。
「5月13日は美咲の10歳の誕生日であり、母親としては1年で一番一緒に過ごしてあげたい日です。その前日に今回のような鑑定の結果が出て、言葉にならない想いです」
つまり、美咲さんの誕生日や、プライベート☽であるはずの家族の言動が公開されている。
その意味でもMC獅子座らしいといえます。
獅子座をドラマと読んだ場合、獅子座の支配星・太陽は７ハウスにあり、牡牛座。
牡牛座は肉体を表し、７ハウスのカスプ(始まりの線)は事故をあらわす牡羊座のため、きな臭い。
牡牛座の支配星は金星で、８ハウスにあり双子座。
８ハウスはミステリー(謎)を意味するサインなので、ここで、謎解きドラマになります。
そして2022年5月19日現在では、８ハウスの意味は「死」となりました。
金星･双子座の支配星は水星ですが、７ハウスにあり、牡牛座なので、結局８ハウス金星に戻ってしまいます。
ホロスコープからは、ミステリーや死が「運命づけられていた」と解釈できます。
私は出生時刻を、当人の、のちの人生から予想します。
マツコ・デラックスさんや、将棋の藤井聡太さんのホロスコープでは、記事投稿後に公表の出生時刻を知ったのですが、そこそこ近い所まで当てています。
これが何を意味するか？
≪人間は生まれた時点で、人生を決めている≫
だから美咲さんも、自分の人生を決めて生まれてきた。
早世を選んだ意図は、「知らない場所では子供から目を離さないで！」というメッセージを人々に伝えるため
･･･などが考えられます。
事実、この事件から人々は多くのことを学び、教訓は様々な分野で生かされています。
その役目を担うと決めて、美咲さんは生まれてきたのでしょう。
では、美咲さんの魂がどのように死を選んだのかを、失踪当日のホロスコープ(経過図といいます)を重ねて見ていきます。
外周の緑色の天体が、2019年9月21日の経過図です。
出生時刻を予想するとき、実は経過図もあてて検証していました。
すなわち、山梨県はさそり座と考えられますが、さそり座に対応するハウスは８ハウスです。
８ハウスには経過の月が通過している、とするならば、月は家族を意味するため、「家族で山梨県に来ている」と読めます。
それも判断材料の一つでした。
美咲さんは失踪当時７才でした。
７才は月※の年齢期(0才～7才)です。
※水星(7才～15才)という説もあります
水星の年齢期としても、月は私生活も表すため、死のハウス(８ハウス)を月が通過中なのは、意味深です。
出生図を俯瞰すると、幸運な人生を予見させるグランドトライン(正三角形△)が２つもあり、まるで六芒星のように美しいホロスコープです(出生時刻が20:30以降の場合は月が魚座に移るため、オレンジ色のグランドトラインは破綻します)。
しかしよく見ると、不安定な要素が付きまとうホロスコープでもありました。
グランドトラインは、単独では実用に使うのが難しく、３つの頂点のいずれかから180度の位置に天体があると、カイトという実用的なアスペクトが成立します。
しかし美咲さんの場合、火星から180度の位置にある海王星によりカイトが成立するだけでした(火星—冥王星―水星の緑色の△)。
そもそも海王星は「空想」や「不安定さ」を意味するので、実用性は薄いです。
加えて海王星は、心の傷を意味するカイロンと合なので、ネガティブな状況を引き寄せやすいといえます。
さらに海王星と合の、母親を意味する月と、７ハウスにある父親を意味する太陽は、スクエアというギクシャク関係なアスペクト。
このギクシャク関係は、母親だけが表に出て、父親は殆ど見たことがない、我々の印象と一致します。
もうひとつのグランドトラインは、水星—火星—冥王星のオレンジ色の△です。
３ハウスの冥王星は好奇心(３ハウス)の旺盛さ(冥王星)を表します。
しかしこのグランドトラインにはカイトを成立させる天体がないため、エネルギーの放出点に乏しく、冥王星とスクエアの位置にある天王星が強調されてしまいます。
天王星がある６ハウスは労働を意味する部屋ですが、子供にとってはルーティンワーク(決まりきった行動)などの意味になります。
つまり旺盛な好奇心が裏目に出る(スクエア)と読めば、天王星は突飛な行動を意味するので、ルーティンを外れて、突飛な行動に出ると読めます。
美咲さんはおやつを食べた後、他の子供達から５～10分ほど遅れて、あとを追いかけて遊びに行きます。
出生図で６ハウスにある天王星は、失踪当時は７ハウスを通過していて、牡牛座。
経過の天王星は出生のベスタ･水星の間にあり、牡牛座６度という位置でした。
牡牛座６度は、数え度では牡牛座７度となり、サビアンシンボルは「サマリアの女」。
サマリアの女は聖書における被差別民族で、これは「人間の社会的な違いや差別に直面する」度数です。
あからさまな差別を意味するシンボルではありませんが、おそらく美咲さんは、お姉さんとの違いを感じたのでしょう。
なぜお姉さんかというと、支配星の流れが牡牛座→金星〔双子座〕で、双子座は兄弟姉妹を意味するから。
姉妹で来ていたのに別行動になった背景には、家族間の何らかの不和が、影響した可能性があります。
なぜかというと、ベスタの位置する牡牛座５度(数え度で牡牛座６度)のサビアンシンボルが、「渓谷に掛けられる建設中の橋」だからです。
これは「自分と他人の違いを見せつけられ、いかに自分が狭い世界に閉じ込められていたかを自覚し、新しく開かれた状況に向かうべく、関心を外に向ける」度数です(『愛蔵版 サビアン占星術』より引用)。
これはそのまま、キャンプ場近くの実際の「橋」を暗示するのでしょう。
美咲さんの匂いを追った警察犬が、止まった橋。
その橋を渡って、美咲さんは「外」に出ていきます。
失踪から２日後、山の上で、幼児のものと思われる足跡が、ボランティアによって発見されています(この近辺は警察による捜索は失踪当時は行われず、話題にもならなかったそうです)。
遺骨や衣服などが山の上で発見された今、足跡が、美咲さんの山登りの痕跡である可能性は高いでしょう。
母親が最後に美咲さんを見た地点(中央の赤丸)から、他の子供たちは、橋の手前の右に曲がる小道を歩いて河原に向かいました。
美咲さんは橋を渡った後、左に進路をとり、足跡が発見された山の上に向かったと思われます(足跡があった場所は、上のツイートの地図にあります)。
天王星のサビアン：サマリアの女によって家族内の何らかの差別に気づいた美咲さん。
出生図の天王星がルーティンを逸脱する性質を持っていたが故に、旺盛な好奇心の後押しによって山を登った。
なぜ山を登るかというと、冥王星が山(高低差)を意味する山羊座だから。
冥王星は、人間の能力を大きく超えたエネルギーです。
グランドトラインも考慮すれば、上の動画にあるような山道であればスイスイ登れ、単独で富士山に登ったとしても不思議はありません。
冥王星の影響は、無意識に発揮されるのですから。
そもそも美咲さんは、私生活の自分を意味する月が放浪を意味する海王星と合のため、行方不明になりやすい。
ネガティブな見方になるのは、公の自分を意味する太陽のアスペクトが、出生図では月とのスクエアしかないからです(合は本来はアスペクトではない)。
月とスクエアの太陽は、拡大を意味する木星と合のため、一度放浪すると歯止めが効かない。
よく出れば発展の木星も、悪く出れば暴走になるわけです。
月と太陽の関係のウラには、海王星のサインが自身を支配星とする魚座で、行動の方向性を失うため、副支配星である木星を頼るというカラクリが、隠されています。
太陽と月(+海王星)のスクエアは、失踪後の捜索が二年半もの長期間になった原因といえるでしょう。
出生図では金星や水星がカギでしたが、経過の金星･水星は秘密の部屋である12ハウスを通過中。
これは８ハウスを通過中の経過の月と相まって、彼女の失踪を裏づける配置といえます。
美咲さんの失踪では「橋」がポイントになります。
出生図で前述の「橋」の度数を持つベスタは「犠牲」を意味する小惑星。
経過のベスタは死を意味する８ハウスにあり、橋が犠牲への道しるべになった。
一方ベスタは、人々から崇拝された女神でもあります。
近年、国内で行方不明になる人は年間で８万人を超え、うち、９才以下の子どもは1000人強といわれています。
わたしが小倉美咲さんに注目した理由の一つは、なぜ、彼女の捜索だけに、これほど多くのリソースが投入されるのか？という点でした。
美咲さんは不思議なほどに、人々の関心を集め、国民の多くが彼女の無事を祈りました。
その姿は、人々の崇拝を集めたベスタのようであったと私は思います。
ご冥福をお祈りします。
追記
よりシンプルな説明から入るために、上ではIC-MCを水瓶座―獅子座としましたが、IC-MCが山羊座―蟹座でも矛盾はありません。
※この場合は、出生時刻が16時00分ごろになります。
心(IC)が山(山羊座)に向かいますし、自営業をされている実家にとって、家(IC)が社会的(山羊座)なのは相応しいので、良い予想です。
自営業は母親(月)がやっていて、トリマーらしいです。
出生図において、月のサイン水瓶座の支配星天王星は、ペットを意味する６ハウスにあり、牡羊座。
刃物を意味する牡羊座の支配星は火星で、清潔を意味する乙女座にあるので、刃物を使ってペットを清潔にする職業、トリマーになったと考えられます。
MC蟹座は、母親(蟹座)が自分の身代わりになってくれたという意味で、これも相応しいと思います。
我々は美咲さんの姿を見ることはありませんが、代わりに母親が一生懸命探す姿を見て、美咲さんに感情移入しましたよね。
感情を意味するサインが、蟹座なのです。
山羊座につづく水瓶座、蟹座につづく獅子座の意味は前述の通りです。
他の天体の説明も、出生図･経過図ともに大きな変化はありませんが、金星が９ハウスに入り、太陽･木星が８ハウスに入る可能性はあります。
これはMCから始まる10ハウスを、家族のドラマ(蟹座+獅子座)と捉えれば、それらしくなります。
獅子座の支配星･太陽が８ハウスにあれば、ドラマは直接ミステリー(８ハウス)に結びつきます。
太陽のサイン牡牛座の支配星金星が９ハウスであれば、メディア(９ハウス)を通じて、大々的に(太陽は木星と合)公開されるという意味で、実際と符合します。
あと天王星は変わり者を意味する天体なので、変質者に誘拐されたという説も、可能性はあります。
経過の天王星が通過する７ハウスは、一対一の人間関係を表すハウスだからです。
いずれにしても失踪の起点は「橋」になるでしょう。
私がこの事件に関心を持ったのはここ数週間のことです。事件の全容を把握しているわけではありませんので、勘違いはあると思われます。ご了承ください。
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